第7章 アプリケーションのモニターリング

このセクションでは、OpenShift で実行する Spring Boot ベースのアプリケーションのモニターリングについて説明します。

7.1. OpenShift でのアプリケーションの JVM メトリクスへのアクセス

7.1.1. OpenShift で Jolokia を使用した JVM メトリクスへのアクセス

Jolokia は、OpenShift 上の HTTP (Java Management Extension) メトリクスにアクセスするための組み込みの軽量ソリューションです。Jolokia を使用すると、HTTP ブリッジ上で JMX によって収集される CPU、ストレージ、およびメモリー使用状況データにアクセスできます。Jolokia は REST インターフェイスおよび JSON 形式のメッセージペイロードを使用します。これは、非常に高速で、リソース要件が低いため、クラウドアプリケーションのモニターリングに適しています。

Java ベースのアプリケーションの場合、OpenShift Web コンソールは、アプリケーションを実行している JVM によって関連するすべてのメトリクス出力を収集し、表示する統合 hawt.io コンソール を提供します。

前提条件

  • oc クライアントが認証されている。
  • OpenShift のプロジェクトで実行している Java ベースのアプリケーションコンテナー
  • 最新の JDK 1.8.0 イメージ

手順

  1. プロジェクト内の Pod のデプロイメント設定をリストし、アプリケーションに対応するものを選択します。

    oc get dc
    NAME         REVISION   DESIRED   CURRENT   TRIGGERED BY
    MY_APP_NAME   2          1         1         config,image(my-app:6)
    ...
  2. アプリケーションを実行している Pod の YAML デプロイメントテンプレートを開いて編集します。

    oc edit dc/MY_APP_NAME
  3. 以下のエントリーをテンプレートの ports セクションに追加し、変更を保存します。

    ...
    spec:
      ...
      ports:
      - containerPort: 8778
        name: jolokia
        protocol: TCP
      ...
    ...
  4. アプリケーションを実行する Pod を再デプロイします。

    oc rollout latest dc/MY_APP_NAME

    Pod は更新されたデプロイメント設定で再デプロイされ、ポート 8778 を公開します。

  5. OpenShift Web コンソールにログインします。
  6. サイドバーで、Applications > Pods に移動し、アプリケーションを実行する Pod の名前をクリックします。
  7. Pod の詳細画面で Open Java Console をクリックし、hawt.io コンソールにアクセスします。

追加リソース