4.3. Microsoft Hyper-V に接続するための virt-who の設定
以下の手順を使用して、virt-who が Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーに接続するように設定します。
前提条件
- Red Hat Enterprise Linux 9 以降
- Red Hat Enterprise Linux サーバーで virt-who ホストを準備しておく。
- ハイパーバイザーの基本的な認証モードを有効にしておく。
- ハイパーバイザーでリモート管理を有効にしておく。
- ハイパーバイザーに読み取り専用の virt-who ユーザーを作成しておく。
手順
virt-who ホストで、
virt-who-password
ユーティリティーを使用して、ハイパーバイザーの virt-who ユーザーのパスワードを暗号化します。# virt-who-password
プロンプトが表示されたら、virt-who ユーザーのパスワードを入力し、暗号化された形式のパスワードを書き留めます。
テンプレート設定ファイルを新規の個別の設定ファイルにコピーします。
# cp /etc/virt-who.d/template.conf /etc/virt-who.d/hyperv1.conf
トラブルシューティング時に設定ファイルを簡単に特定できるようにするには、ハイパーバイザーのホスト名を新規ファイル名として使用します。この例では、ホスト名は hyperv1 です。
作成した設定ファイルを編集して、サンプルの値を、お使いの設定に固有の値に変更します。
[hyperv1] 1 type=hyperv 2 server=hyperv1.example.com 3 username=virt_who_user 4 encrypted_password=bd257f93d@482B76e6390cc54aec1a4d 5 owner=1234567 6 hypervisor_id=hostname 7
- 1
- 名前は個別の設定ファイルごとに一意でなければなりません。ハイパーバイザーのホスト名を使用して、各ハイパーバイザーの設定ファイルを簡単に特定できます。
- 2
- この virt-who 接続が Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーに属することを指定します。
- 3
- Hyper-V ハイパーバイザーの FQDN。
- 4
- ハイパーバイザーの virt-who ユーザーの名前。
- 5
- virt-who ユーザーの暗号化されたパスワード。
- 6
- このハイパーバイザーが属する組織。ハイパーバイザーで
subscription-manager orgs
を実行して組織を見つけることができます。 - 7
- ハイパーバイザーを特定する方法を指定します。
ホスト名
を使用して、サブスクリプション管理に意味のあるホスト名を提供します。ハイパーバイザーの名前が変更された場合は、uuid
を使用して重複を避けることができます。個別のハイパーバイザーにはhwuuid
を使用しないでください。
virt-who サービスを再起動します。
# systemctl restart virt-who
ハイパーバイザーごとに、この手順を繰り返します。