第4章 virt-who の設定
virt-who を設定するための環境変数の使用および sysconfig ファイルの使用は非推奨です。次のメジャーリリースでは、これらの使用は無視されます。
サポートされる virt-who 設定は、仮想化プラットフォームごとに異なります。
- Red Hat 製品に virt-who を設定するには、「Red Hat ハイパーバイザーでの virt-who のインストールおよび設定」 を参照してください。
- VMware vCenter に virt-who を設定するには、「virt-who で VMware vCenter に接続する設定」 を参照してください。
- Microsoft Hyper-V に virt-who を設定するには、「Microsoft Hyper-V に接続するための virt-who の設定」 を参照してください。
- Open Shift Virtualization で virt-who を設定するには、「OpenShift Virtualization に接続するための virt-who の設定」 を参照してください。
4.1. Red Hat ハイパーバイザーでの virt-who のインストールおよび設定
以下の手順に従って、Red Hat Enterprise Linux Virtualization (KVM)、Red Hat Virtualization、Red Hat OpenStack Platform の各ハイパーバイザーに virt-who をインストールおよび設定します。
前提条件
- ハイパーバイザーを Red Hat Subscription Management に登録する
-
Red Hat Virtualization Host (RHVH) を使用している場合は、virt-who の最小バージョンが利用可能になるように、これを最新バージョンに更新します。virt-who は RHVH でデフォルトで利用できますが、
rhel-7-server-rhvh-4-rpms
リポジトリーから個別に更新することはできません。
手順
ハイパーバイザーに virt-who をインストールします。
# yum install virt-who
必要に応じて、
/etc/virt-who.conf
ファイルを編集してグローバル設定を変更または追加します。virt-who はローカルにインストールされているため、この設定はこのハイパーバイザーにのみ適用されます。-
VIRTWHO_INTERVAL
の値を変更して、virt-who がハイパーバイザーをクエリーする頻度を分単位で指定します。仮想マシンには最長で 7 日間の一時的なサブスクリプションが付与されるため、頻繁な照会は必要なく、使用環境のサイズに適した間隔を選択できます。ほとんどの環境では、1 日 1 回 (1440
) が適しています。 virt-who 通信に HTTP プロキシーを使用する場合は、プロキシーを指定する行を追加します。
http_proxy=https://proxy.example.com:443
このサーバーからの virt-who 通信に HTTP プロキシーを使用しない場合は、以下の行を追加します。
NO_PROXY=*
注記NO_PROXY=*
は使用できますが、/etc/sysconfig/virt-who
でのみ使用できます。NO_PROXY
は、/etc/virt-who.conf
で有効な設定ではありません。
-
テンプレート設定ファイルを新規の個別の設定ファイルにコピーします。
# cp /etc/virt-who.d/template.conf /etc/virt-who.d/local.conf
作成した設定ファイルを編集して、サンプルの値を、お使いの設定に固有の値に変更します。
[local] 1 type=libvirt 2 owner=1234567 3 hypervisor_id=hostname 4
- 1
- この設定ファイルは virt-who のこのインスタンスによって管理される唯一の設定ファイルであるため、一意となる必要はありません。
- 2
- この virt-who 接続が Red Hat ハイパーバイザーへの接続であることを指定します。
- 3
- ハイパーバイザーが属する組織。ハイパーバイザーで
subscription-manager orgs
を実行して組織を見つけることができます。 - 4
- ハイパーバイザーを特定する方法を指定します。
ホスト名
を使用して、サブスクリプション管理に意味のあるホスト名を提供します。ハイパーバイザーの名前が変更された場合は、uuid
を使用して重複を避けることができます。個別のハイパーバイザーにはhwuuid
を使用しないでください。
virt-who サービスを開始して有効にします。
# systemctl enable --now virt-who
ハイパーバイザーごとに、この手順を繰り返します。