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8.7. Subscription Asset Manager を使った Satellite 使用量レポートの作成
Red Hat Satellite 5.6 には、システムインベントリー、組織および関連するサブスクリプション、エラータ、およびユーザーに関する情報をエクスポートするユーティリティー (
spacewalk-reports) があります。Subscription Asset Manager は、spacewalk-splice-tool レポートで Satellite 5.6 の強化レポーティングを提供します。spacewalk-splice-tool ユーティリティーは同じ Satellite 5.6 データを利用しますが、より詳細な方法でデータを解析して提示します。
サブスクリプション管理は、システム、組織、およびサブスクリプションの間の関係を確立します。関係のタイプやこれらの関係の説明方法は、Red Hat の新しいサブスクリプションサービスと比較すると、Satellite では少々異なります (詳細は 『Subscriptions Concepts and Workflows』 のドキュメントを参照してください)。新しいサブスクリプションサービスでは、サブスクリプションと適用先のシステム間で直接的な関係を構築します。Satellite 5.x におけるチャンネルのコンセプトは、システムがコンテンツストリームへのアクセスを許可され、サブスクリプション全体では特定数のシステムがアクセスできましたが、サブスクリプションとシステムとの間に直接的な関連はありませんでした。
Satellite 強化レポーティングにより、Satellite 5.6 サーバーはシステム、サブスクリプション、およびチャンネルデータを Subscription Asset Manager サーバーに同期することができます。さらに Subscription Asset Manager サーバーは、基本的なサブスクリプション情報を取得し、Red Hat サブスクリプション管理のルールを使用したレポートを生成して、Satellite のシステムとサブスクリプションとの関係を明らかにすることができます。
これにより Satellite 管理者は、Satellite のインベントリー内のシステムについてより詳細な情報と制御を手にすることができます。
8.7.1. Satellite 統合レポート
8.7.1.1. 強化レポーティングの利点
サブスクリプションは多くの場合、ソケット数、RAM、CPU、およびコアなどの基本的な物理システムの属性を前提としています。仮想システムでは、サブスクリプションはホスト/ゲストの関係のほか、継承または制限がベースになることもあります。サブスクリプションは、システムにインストールされた 他の 製品にも関連付けることができます。
Satellite のレポーティングは、より限定されています。このレポーティングでは、システムおよびサブスクリプションの全体数を計算しますが、サブスクリプションとシステムを関連付けたり、システム属性に基づいて必要なサブスクリプションを特定することはありません。
強化レポーティングは、より詳細なレポートを以下の 2 つの方法で提示します。
- システム属性、ホスト/ゲストの関係、およびインストール済みの製品に基づいて実際のサブスクリプションの使用状況を決定します。
- 様々な時点におけるサブスクリプションのステータスに基づいて、サブスクリプションの使用量の 履歴 を追跡します。
重要
Subscription Asset Manager の強化レポーティングは、Satellite 5.6 のシステムおよび組織に関するデータのみを表示します。Satellite 内のシステム、サブスクリプションの割り当て、または組織を変更、更新、または管理することはありません。
Satellite 5.6 のシステム管理およびサブスクリプション管理は両方とも、Satellite 内で実行する必要があります。
Satellite レポートのように、Subscription Asset Manager レポートデータはすべて、CSV にエクスポートして追加のデータ分析が実行できます。さらに Subscription Asset Manager レポートは、JSON ファイルにエクスポートし、素早く読んで解釈できるように Subscription Asset Manager UI で視覚的にレンダリングすることもできます (システムレベルの詳細も含まれます)。
8.7.1.2. Satellite とのサブスクリプションステータスの違い
強化レポーティングは、システムに必要なサブスクリプションの計算に異なる基準のセット (チャンネルアクセスの代わりにシステムの属性) を使用することから、強化レポーティングによるシステムのサブスクリプションステータスと、Satellite による同じ情報のレポートでは、違いが出てくる可能性があります。
たとえば、Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションの多くは、ソケット数が 2 つのシステム用です。そうなると、ソケット数が 4 つのシステムは、すべてのソケット数に対応するためにサブスクリプションが 2 つ必要となります。そのシステムにアタッチされたサブスクリプションが 1 つだけの場合、そのシステムのステータスは不十分と Subscription Asset Manager レポートで報告されます。しかし、Satellite では、この同じシステムは、ソケット数に関係なく単一チャンネルのエンタイトルメントのみを使用します。
さらに、Satellite には 2 種類の異なるサブスクリプションがあります。1 つは、 (システムの登録が必要な) システムエンタイトルメント で、もう 1 つは (コンテンツへのアクセス、更新、およびサポートを実際に提供する) ソフトウェアチャンネルエンタイトルメント です。新しいサブスクリプションの構成 (つまり、Subscription Asset Manager) では、システムとチャンネルのエンタイトルメントは、チャンネルエンタイトルメントと最も相互関連性の高い単一製品サブスクリプションにマージされます。
最後に、Satellite ではチャンネルのクローンが可能です。システムが、クローンされたチャンネルに登録されている場合、チャンネルのエンタイトルメントは使用されません。つまり、利用可能なエンタイトルメントプールからエンタイトルメントが減ることはありません。しかし、チャンネル情報が同期されると、クローンされたチャンネルはオリジナルの Red Hat チャンネルと関連付けられ、サブスクリプションがシステムに適切にアタッチされます (または、ステータスが無効もしくは不十分と表示されます)。
8.7.1.3. Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager へのデータ同期
Satellite 5.6 サーバーのデータを Subscription Asset Manager データベースに同期するためにスクリプトが定期的に実行され、これにより Subscription Asset Manager レポートは、データにアクセス可能となります。以下に挙げる特定の Satellite 情報のみが同期されます。
- ホスト名、ソケット数、ホスト/ゲストの関係、その他の関連する属性を含むシステム情報 (Subscription Asset Manager ではシステムファクトと呼ばれる)
- Satellite の組織および関連するサブスクリプション
- Satellite 管理者および組織管理者などのロールおよび管理者アカウントを含むユーザー情報
- Satellite のクローンされたチャンネルおよび関連するオリジナルのチャンネル
同期は 2 段階で実行されます。最初に、
spacewalk-splice-checkin プロセスを使用して、spacewalk-reports レポートとしてインベントリー情報が Satellite から引き出されます。続いて、この情報は Subscription Asset Manager サーバーへ送信されます。デフォルトでは、この同期手順は 4 時間ごとに実行されます。

図8.14 Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager への同期
次に、Subscription Asset Manager から情報が収集されると、(通常の Subscription Asset Manager データベースとは別の) 専用のバックエンドデータベースに送信され、別のレポーティングサーバーに保存されます。この手順は 10 分ごとに実行されます。

図8.15 Subscription Asset Manager からレポーティングサーバーへの同期
2 段階目の同期の後でレポーティングデータベースにデータが保存されると、取り込み済みのシステムデータを使用して強化レポートを実行できます。
8.7.1.4. Satellite 5.6 および Subscription Asset Manager のユーザー
「Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager へのデータ同期」 の説明にあるように、Satellite は Subscription Asset Manager に同期され、Subscription Asset Manager ユーザーとして追加されます。組織およびロールの割り当てはすべて保存されます。
Satellite 5.6 のパスワードは Subscription Asset Manager に同期されません。 Satellite ユーザーは、Satellite のユーザー名とデフォルトのパスワード (CHANGEME) でログインする必要があります。
注記
Satellite ユーザーは、Satellite サーバーに追加されると Subscription Asset Manager に追加されますが、Satellite サーバーから削除されても Subscription Asset Manager からは削除されません。Satellite ユーザーが削除された場合、そのアカウントは Subscription Asset Manager 側で手動で削除する必要があります。

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