1.2. ワークフローとユースケース

Subscription Asset Manager は、システムへのサブスクリプションのアタッチにおける別の管理方法を提供し、システムのプロビジョニングと更新方法でオプションが得られます。

1.2.1. サブスクリプションの直接割り当て

Red Hat ホスト型サービスは、全システムが単一プールにあるフラットで未定義の構造です。これは便利な場合もありますが、システムが異なる組織部門、物理的な場所、およびコンテンツストリームに緩やかにまたは厳密に関連付けられているという実際の IT 環境にある構造が失われます。Subscription Asset Manager を使用すると組織的構造が導入され、管理者は (サブスクリプション用に) ローカルの組織と (コンテンツストリーム用に) 環境を作成し、実際の設定を反映した方法でシステムを配置することが可能になります。

1.2.1.1. 環境: 小規模企業から大企業までのローカル定義の構造

Subscription Asset Manager は、サブスクリプションサービスとコンテンツサービスに体制を導入し、管理者は実際のインフラストラクチャー構造を反映する方法でこれらのシステムが設計できます。
サブスクリプションは、組織ごとにグループ化され、これがトップレベルの階層になります。各組織は、Customer Portal Subscription Management への個別のサブスクリプションアプリケーションのエントリーを表します。
各組織内ではシステムをグループ化し、更新、アクセス制御、コンテンツ管理のためにシステムを組織化することが可能です。
サブスクリプションインベントリーに組織的な構造を導入すると、Subscription Asset Manager でアカウントのサブスクリプションとシステムについての情報がより分かりやすく提示できます。大企業では、Subscription Asset Manager から必要となるのはこの機能だけかもしれません。レポーティングと監査には Subscription Asset Manager を使用し、システム管理にはカスタマイズまたはエンタープライズレベルのアプリケーションを使うという方法です。
中小企業では、Subscription Asset Manager を使うことでホスト型サービスのみを使う場合よりも、以下のようにシステム管理の制御の幅が増えることになります。
  • ホスト型サービスではなく、オンプレミスサービスを必要とするセキュリティールールの制定。
  • 仮想環境の管理の向上。特に、臨機応変にシステムを作成したり削除したりする必要がある、プライベートクラウドやデータセンターなどの場合。
  • 開発システムや実稼働システムごとに異なるソースを用意する場合など、異なるシステムに異なるリポジトリーを定義する。
Subscription Asset Manager の機能は、Customer Portal Subscription Management および Red Hat Subscription Manager の機能と密接に関連しています。システムを登録して、自動でサブスクリプションを割り当てることができます。また、リリースバージョンやサービスレベルなどの設定を用いて、ソフトウェア更新を管理できます。

1.2.1.2. ワークフロー

Subscription Asset Manager のセットアップ

図1.2 Subscription Asset Manager のセットアップ

  1. 必要に応じて、Red Hat インベントリー内で組織のエントリーを作成します (「新しい組織の作成」)。Subscription Asset Manager 内の組織はすべて、Red Hat インベントリー内に対応するサブスクリプションサービスのエントリーがある必要があります。
  2. サブスクリプションのブロックを組織に割り当てます (「組織へのサブスクリプションのアタッチ」)。このブロックは、その Subscription Asset Manager 組織のサブスクリプションの マニフェスト になります。
  3. マニフェストをエクスポートします (「マニフェストをダウンロードする」)。
  4. Subscription Asset Manager にマニフェストをインポートします (「サブスクリプションマニフェストのアップロード」)。
  5. ローカルマシンで Red Hat Subscription Manager クライアントを設定してSubscription Asset Manager サブスクリプションサービスを使用するようにし、オプションで Subscription Asset Manager コンテンツプロキシを使用するようにします (「システムの登録」)。
Subscription Asset Manager とマニフェストのバックエンド設定が必要なのは 1 回のみで、Red Hat Subscription Manager の設定変更はシステムあたり 1 回のみ必要です。
以上を完了すると、システム登録とサブスクリプションのアタッチが可能になります。
Subscription Asset Manager での登録

図1.3 Subscription Asset Manager での登録

  1. システムを登録します (「システムの登録」)。
    subscription-manager CLI を使用し、register コマンドを Customer Portal Subscription Management アカウント保有者のユーザー名とパスワード、および Subscription Asset Manager サーバーのホスト名を加えて実行します。
    Red Hat Subscription Manager UI では、デフォルトでサブスクリプションの自動アタッチが実行されます。このオプションにチェックを入れ、後でサブスクリプションをアタッチします。
  2. Subscription Asset Manager UI を使ってサブスクリプションを選択、アタッチします (「システムへのサブスクリプションのアタッチ」)。

1.2.1.3. 詳細およびオプション

Subscription Asset Manager にシステムを登録したら、Subscription Asset Manager または Red Hat Subscription Manager を使った管理が可能になりますが、Red Hat Subscription Manager で設定したオプションは Subscription Asset Manager で利用可能なものと一致する必要があります。