第9章 Subscription Asset Manager インスタンスの管理

本章では、バックアップやデータの復元などの Subscription Asset Manager インスタンスの基本的なメンテナンスタスクを説明します。

9.1. Subscription Asset Manager のバックアップ

Subscription Asset Manager のすべての情報のバックアップを作成するユーティリティーはありません。設定ファイルは手動で保存し、バックエンドデータベースのデータはバックアップファイルにダンプする必要があります。
バックアップ操作はすべて、root で実行する必要があります。
  1. バックアップディレクトリーを作成します。この例では umask を設定することで、バックアップディレクトリーが適切なパーミッションで作成されます。次に、このディレクトリーを postgres システムグループに追加します。Subscription Asset Manager が PostgreSQL データベースをバックエンドとして使用するためです。
    [root@server]# umask 0017
    [root@server]# mkdir /backup
    [root@server]# chgrp postgres /backup
  2. バックアップディレクトリーに移動します。
    [root@server]# cd /backup
  3. tar または zip を使って Subscription Asset Manager 設定ファイルの全アーカイブを作成します。例を示します。
    [root@server]# tar --selinux -czvf config_files.tar.gz \
    /etc/katello \
    /etc/elasticsearch \
    /etc/candlepin \
    /etc/gofer \
    /etc/grinder \
    /etc/pki/katello \
    /etc/pki/pulp \
    /etc/qpidd.conf \
    /etc/sysconfig/katello \
    /etc/sysconfig/elasticsearch \
    /root/ssl-build \
    /var/www/html/pub/*
  4. Elastic Search ディレクトリー用に別のアーカイブを作成します。
    [root@server]# tar --selinux -czvf elastic_data.tar.gz /var/lib/elasticsearch
  5. PostgreSQL データベースすべてをバックアップします。デフォルトのデータベース名は katelloschemacandlepin になります。
    Subscription Asset Manager インスタンスでデフォルト名が使用されていない場合は、カスタム値は katello-configure.conf ファイルの db_name パラメーターになります。
    [root@server]# grep db_name /etc/katello/katello-configure.conf
    pg_dump コマンドを実行して、各データベースのバックアップを作成します。データベースのサイズによって、数分間かかる場合があります。
    [root@server]# su postgres -c "pg_dump -Fc katelloschema > /backup/katello.dump"
    [root@server]# su postgres -c "pg_dump -Fc candlepin > /backup/candlepin.dump"
    pg_dump コマンドを実行するには、postgres サービスが実行中である必要があります。このサービスが実行中でない場合は、PostgreSQL データディレクトリーに zip または tar を実行してバックアップを作成できます。例を示します。
    [root@server]# tar --selinux -czvf pgsql_data.tar.gz /var/lib/pgsql/data/
    ディレクトリー全体をアーカイブ化して全データベースのバックアップを作成します。データベースはすべてシャットダウンするので、データディレクトリーのアーカイブ化はメンテナンス中に行なってください。
    PostgreSQL バックアップについての詳細は、pg_dump man ページまたは PostgreSQL documentation を参照してください。
  6. pg_dump を実行したら、指定されたバックアップディレクトリーに適切な .dump ファイルが作成されていることを確認します。例を示します。
    # ls /backup
    candlepin.dump    config_files.tar.gz    elastic_data.tar.gz    katello.dump