2.5. Subscription Asset Manager: Satellite 5.6 使用状況レポート

Red Hat Satellite 5.6 には、システムインベントリー、組織と関連するサブスクリプション、エラータ、およびユーザーに関する情報をエクスポートするユーティリティー (spacewalk-reports) があります。
サブスクリプション管理は、システム、組織、およびサブスクリプションの間の関係を確立します。関係の種類やこれらの関係の説明方法は、Red Hat の新しいサブスクリプションサービスと比較すると、Satellite では少々異なります。(詳細は 『Subscriptions Concepts and Workflows』 のドキュメントを参照してください。) 新しいサブスクリプションサービスは、サブスクリプションとそれを適用するシステムとの間における直接的な関係を構築します。Satellite 5.x におけるチャンネルのコンセプトは、システムがコンテンツストリームへのアクセスを許可され、サブスクリプション全体は特定数のシステムのアクセスを許可したことを意味しましたが、サブスクリプションとシステムとの間に直接的な関連性はありませんでした。
Satellite 強化レポーティングにより、Satellite 5.6 サーバーはシステム、サブスクリプション、およびチャンネルデータを Subscription Asset Manager サーバーに同期することができます。続いて Subscription Asset Manager サーバーは、基本的なサブスクリプション情報を取得し、Red Hat サブスクリプション管理のルールを使用したレポートを生成して、Satellite のシステムとサブスクリプションとの関係を明らかにすることができます。
これにより Satellite 管理者は、Satellite のインベントリーにおけるシステムについてより詳細に知ることができ、かつ大幅に制御できるようになります。

2.5.1. Satellite 統合レポートについて

2.5.1.1. 強化レポーティングの利点
サブスクリプションは、ソケット数、RAM、CPU、およびコアなどの基本的な物理システムの属性に基づいていることが多いです。仮想システムでは、サブスクリプションはホスト/ゲストの関係のほか、継承または限定に基づくことができます。サブスクリプションは、システムにインストールされた 他の 製品にも関連付けることができます。
Satellite のレポーティングは、より限定されています。このレポーティングでは、システムおよびサブスクリプションの全体数を計算しますが、サブスクリプションとシステムを関連付けたり、システムの属性に基づいて必要なサブスクリプションを特定したりはしません。
強化レポーティングは、さらに詳細なレポートを 2 通り提供します。
  • システム属性、ホスト/ゲストの関係、およびインストール済みの製品に基づいて実際のサブスクリプションの使用状況を決定します。
  • 様々な時点におけるサブスクリプションのステータスに基づいて、サブスクリプションの使用状況の 履歴 を追跡します。

重要

Subscription Asset Manager の強化レポーティングは、Satellite 5.6 のシステムおよび組織に関するデータのみを表示します。Satellite 内のシステム、サブスクリプションの割り当て、または組織を変更、更新、または管理することはありません。
Satellite 5.6 のシステム管理およびサブスクリプション管理の両方は、Satellite 内で実行される必要があります。
Satellite レポートのように、すべての Subscription Asset Manager レポートデータは追加のデータ分析が実行できるように CSV にエクスポートできます。さらに、Subscription Asset Manager レポートは、JSON ファイルにエクスポートでき、素早く読んで解釈できるように Subscription Asset Manager UI で視覚的にレンダリングすることができます (システムレベルの詳細も含まれます) 。
2.5.1.2. サブスクリプションステータスにおける Satellite との違い
強化レポーティングは、システムに必要なサブスクリプションの計算に異なる基準のセット (チャンネルアクセスの代わりにシステムの属性) を使用することから、強化レポーティングがシステムのサブスクリプションステータスを報告する方法と、同じ情報が Satellite で報告される方法とでは、違いが出てくる可能性があります。
たとえば、Red Hat Enterprise Linux のサブスクリプションの多くは、ソケット数が 2 つのシステム用です。そうなると、ソケット数が 4 つのシステムは、すべてのソケット数に対応するためにサブスクリプションが 2 つ必要となります。そのシステムにアタッチされたサブスクリプションが 1 つだけの場合、そのシステムのステータスは不十分と Subscription Asset Manager レポートで報告されます。しかし、Satellite では、この同じシステムは、ソケット数に関係なく単一チャンネルのエンタイトルメントのみを使用します。
さらに、Satellite には 2 種類の異なるサブスクリプションがあります。1 つは、 (システムの登録が必要な) システムエンタイトルメント で、もう 1 つは (コンテンツへのアクセス、更新、およびサポートを実際に提供する) ソフトウェアチャンネルエンタイトルメント です。新しいサブスクリプションの構成 (つまり、Subscription Asset Manager) では、システムとチャンネルのエンタイトルメントは、チャンネルのエンタイトルメントに最も緊密に相互に関連のある単一の製品サブスクリプションに統合されます。
最後に、Satellite ではチャンネルのクローンが可能です。システムが、クローンされたチャンネルに登録されている場合、チャンネルのエンタイトルメントは使用されません。つまり、利用可能なエンタイトルメントプールからエンタイトルメントが減ることはありません。しかし、チャンネル情報が同期されると、クローンされたチャンネルはオリジナルの Red Hat チャンネルと関連付けられ、サブスクリプションがシステムに適切にアタッチされます (または、ステータスが無効もしくは不十分と表示されます)。
2.5.1.3. Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager へデータを同期
スクリプトが定期的に実行され、Satellite 5.6 サーバーのデータを Subscription Asset Manager データベースに同期します。これにより Subscription Asset Manager レポートは、データにアクセス可能となります。以下に示すように、特定の Satellite 情報のみが同期されます。
  • ホスト名、ソケット数、ホスト/ゲストの関係、その他の関連する属性を含むシステム情報 (Subscription Asset Manager ではシステムファクトと呼ばれる)
  • Satellite の組織および関連するサブスクリプション
  • Satellite 管理者および組織管理者などのロールおよび管理者アカウントを含むユーザー情報
  • Satellite のクローンされたチャンネルおよび関連するオリジナルのチャンネル
同期は 2 段階で実行されます。最初に、spacewalk-splice-checkin プロセスを使用して、spacewalk-reports レポートとしてインベントリー情報が Satellite から引き出されます。続いて、情報は Subscription Asset Manager サーバーへ送信されます。デフォルトにより、この同期の手順は 4 時間ごとに実行されます。
Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager への同期

図25 Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager への同期

次に、Subscription Asset Manager から情報が収集されると、(通常の Subscription Asset Manager データベースとは別の) 専用のバックエンドデータベースに送信され、別のレポーティングサーバーに保存されます。この手順は 10 分ごとに実行されます。
Subscription Asset Manager からレポーティングサーバーへの同期

図26 Subscription Asset Manager からレポーティングサーバーへの同期

2 段階目の同期後に、レポーティングデータベースにデータが保存されると、取り込み済みのシステムデータを使用して強化レポートを実行できます。
2.5.1.4. Satellite 5.6 および Subscription Asset Manager のユーザー
「Satellite 5.6 から Subscription Asset Manager へデータを同期」 で述べたように、Satellite は Subscription Asset Manager に同期され、Subscription Asset Manager ユーザーとして追加されます。組織およびロールの割り当てはすべて保存されます。
Satellite 5.6 のパスワードは Subscription Asset Manager に同期されません。 Satellite ユーザーは、Satellite のユーザー名とデフォルトのパスワード (CHANGEME) でログインする必要があります。

注記

Satellite ユーザーは、Satellite サーバーに追加されると Subscription Asset Manager に追加されますが、Satellite サーバーから削除されても Subscription Asset Manager から削除されません。Satellite ユーザーが削除された場合、そのアカウントは Subscription Asset Manager 側で手動で削除しなければなりません。

2.5.2. 前提条件

強化レポーティングを使用する際には、以下のシステム要件が追加で必要になります。
  • Satellite レポーティングに特定した専用の Subscription Asset Manager インスタンス

    警告

    強化レポーティングに使用される Subscription Asset Manager インスタンスは、Satellite のレポーティングサーバーとして のみ 使用できます。システムを管理する通常の Subscription Asset Manager インスタンスとして使用することはできず、使用するとデータが失われることがあります。
  • crond サービスが実行中であること
  • レポーティングデータベースジャーナル用として、追加の 4 GB ディスク領域が利用可能であること
  • レポーティングサーバーの追加パッケージ
    • Splice
    • ruby193-rubygem-splice_reports
    • spacewalk-splice-tool

2.5.3. レポーティングの設定

  1. 追加パッケージを含む Subscription Asset Manager をインストールします。
    1. ホストシステムを登録します。--autoattach オプションを使用して、オペレーティングシステムに必要なサブスクリプションを直ちにアタッチします。
      [root@server ~]# subscription-manager register --autoattach
      Username: jsmith@example.com
      Password:
    2. 更新したコンテンツリポジトリーをシステム設定に追加するには数分かかります。
    3. [rhel-6-server-sam-rpms] リポジトリーを有効にします。
      [root@server ~]# yum-config-manager --enable rhel-6-server-sam-rpms
      Loaded plugins: product-id, refresh-packagekit
      ========================= repo: rhel-6-server-sam-rpms =========================
      [rhel-6-server-sam-rpms]
      bandwidth = 0
      base_persistdir = /var/lib/yum/repos/x86_64/6Server
      baseurl = https://cdn.redhat.com/content/dist/rhel/server/6/6Server/x86_64/subscription-asset-manager/1/os
      cache = 0
      cachedir = /var/cache/yum/x86_64/6Server/rhel-6-server-sam-rpms
      cost = 1000
      enabled = 1
      enablegroups = True
      exclude =
      failovermethod = priority
      ...
    4. yum install を使用して katello-headpin-all パッケージをインストールします。
      [root@server ~]# yum install -y katello-headpin-all splice ruby193-rubygem-splice_reports spacewalk-splice-tool
    --enhanced_reporting オプションを使用することで、ISO イメージからインストールする際にも実行できます。
    [root@server cdrom]# ./install_packages --enhanced_reporting
  2. レポーティングのデータベースは MongoDB データベースです。自動的に起動するようにシステム上で Mongo サービスを設定し、続いてサービスを起動します。
    [root@sam-server ~]# chkconfig mongod on 
    [root@sam-server ~]# service mongod start
  3. 設定スクリプトを実行し、Subscription Asset Manager サーバー、デフォルトの管理者ユーザー、および最初の組織を設定します。
    [root@server ~]# katello-configure --deployment=sam --org=Example_Org --user-name=samadmin --user-pass=secret
    Subscription Asset Manager 管理者ユーザーと Satellite 5.6 管理者ユーザーは、同一ではありません。
  4. Subscription Asset Manager マシン上で SSH キーを作成し、Satellite 5.6 マシンの認証用に使用します。
    [root@sam-server ~]# su - splice -s /bin/sh -c 'ssh-keygen -t rsa -f /var/lib/splice/id_rsa-sat -N ""'
    
    Generating public/private rsa key pair.
    Your identification has been saved in /var/lib/splice/id_rsa-sat.
    Your public key has been saved in /var/lib/splice/id_rsa-sat.pub.
    The key fingerprint is:
    78:fa:c9:68:71:a2:a7:c1:ec:35:e3:43:ce:27:b7:d8 splice@dhcp129-162.rdu.redhat.com
    
    The key's randomart image is:
    +--[ RSA 1024]----+
    |                 |
    |                 |
    |                 |
    |       .         |
    |      . S        |
    |   o  +o.        |
    |    +==+         |
    |   ..+BOo.       |
    |    o++=E.       |
    +-----------------+
  5. Satellite 5.6 マシンへ切り替えます。
  6. 必須の Satellite レポートを実行し、Subscription Asset Manager サーバーに送信できる新規ユーザーを作成します。
    [root@sat-server ~]# useradd swreport
  7. Subscription Asset Manager マシン上で作成されたキーファイルを、Satellite 5.6 マシン上の swreport ユーザー向けに authorized_keys ファイルに追加します。command= オプションにより、swreport ユーザーは、システム上で Satellite レポートのみを実行するよう限定されます。
    [root@sat-server ~]# vim /home/swreport/.ssh/authorized_keys
    	
    command="/usr/bin/spacewalk-report $SSH_ORIGINAL_COMMAND" \
    	ssh-rsa key_hash swreport@sat-server
    command ディレクティブはすべて、キーファイルの 1 つの行になければなりません。
  8. .ssh ディレクトリーおよび authorized_keys ファイルで、適切なパーミッションを設定します。
    [root@sat-server ~]# chown -R swreport:swreport /home/swreport/.ssh
    [root@sat-server ~]# chmod 700 /home/swreport/.ssh
    [root@sat-server ~]# chmod 600 /home/swreport/.ssh/authorized_keys
  9. データベースに接続できるように、swreports ユーザーを apache システムグループに追加します。
    [root@sat-server ~]# gpasswd -a swreport apache
  10. Subscription Asset Manager マシンへ戻ります。
  11. レポーティングサービスユーザー (splice) に切り替え、ユーザーが swreport キーを使用して Satellite マシンに SSH 接続できるかテストします。
    [root@sam-server ~]# su - splice -s /bin/bash
    [splice@sam-server ~]$ ssh -i /var/lib/splice/id_rsa-sat swreport@sat-server.example.com splice-export
    プロンプトが表示されたら、キーフィンガープリントを受け入れます。
  12. Satellite 5.6 サーバーを認識するように、レポーティング設定を編集します。
    [root@sam-server ~]# vim /etc/splice/checkin.conf
    
    [spacewalk]
    host=sat-server.example.com
    ssh_key_path=/var/lib/splice/id_rsa-sat
    login=swreport
  13. Subscription Asset Manager のセットアップ時に設定された Subscription Asset Manager の管理者パスワードを使用するよう、レポーティング設定を編集します。
    admin-pass=secret
  14. Subscription Asset Manager サーバー上で、Satellite 5.6 のデータを Subscription Asset Manager のデータベースに取り込むよう、同期ユーティリティーを実行します。
    [root@sam-server ~]# su - splice -s /bin/bash
    [splice@sam-server ~]$ spacewalk-splice-checkin

    注記

    初回の同期操作での実行には、長時間かかる可能性があります。
    ツールのパフォーマンスを改善するには、spacewalk-splice-tool プロセスで使用するスレッド数を設定します。使用頻度の少ないシステムでは、コア数 2 つに対してスレッド 1 つ、使用頻度の多いシステムでは、コア数 3 つに対してスレッド 1 つでなければなりません。
    以下に例を示します。
    [root@sam-server]# /etc/splice/checkin.conf
    
    num-threads=3
  15. カスタマーポータルで Satellite 5.6 マニフェストを取得します。
    1. カスタマーポータルにログインします。
    2. サブスクリプション タブを展開し、サブスクリプション管理 > サブスクリプション管理アプリケーション 項目を選択します。
    3. Satellite タブを開きます。
    4. ポータルエントリーがまだない場合は、Satellite 5.6 エントリーを作成し、必要なサブスクリプションをアタッチします。
      1. Satellite タブで Satellite の登録 リンクをクリックします。
      2. Satellite 5.6 インスタンスについて以下の必要な情報を入力します。
        • Satellite サーバーエントリーの名前
        • Satellite インスタンスのバージョンは 5.6 であること
      3. 登録 ボタンをクリックします。
      4. Satellite 5.6 サーバーの サブスクリプション タブで、追加するサブスクリプションを 利用可能なサブスクリプション エリアから選択します。
        選択した製品ごとに適切なサブスクリプション数を設定してください。数量は、子組織が利用できる、そのタイプのサブスクリプションの合計数です。
      5. 下にスクロールして、ウィンドウ下部にある アタッチ をクリックします。
        サブスクリプションをアタッチすると、自動的に子組織のマニフェストが更新されます。
    5. Satellite 5.6 サーバーのエントリーページで、マニフェストのダウンロード ボタンをクリックし、アーカイブファイルを保存します。
  16. Satellite の管理者として Subscription Asset Manager UI (https://sam-hostname/sam) にログインし、適切な Satellite 5.6 の組織に切り替えます。
  17. サブスクリプション > サブスクリプション タブを開き、マニフェストのインポート リンクをクリックします。
  18. インポートタブの中央にあるブラウズをクリックし、保存したマニフェストファイルへ移動します。
  19. アップロード ボタンをクリックします。

2.5.4. レポートの実行および結果

Subscription Asset Manager によって管理されている各組織および各状態にある各システムの情報を返すデフォルトのレポートが設定されます。
特定の情報のサブセットまたは特定期間の情報を返す追加的なレポートフィルターを作成することは可能です。これらのカスタムレポートは、使用状況およびコンプライアンスのトレンドを分析する上で非常に有用です。
しかし、レポートの形式に関しては、さらなる柔軟性が可能です。特に、3 つの多用途の設定があります。
  • レポートの確認が必要な組織
  • 含む必要があるサブスクリプションステータス
  • 確認が必要な日付範囲。日付範囲は、特定範囲内 にステータスがあったシステムを探します。これは、必ずしもシステムの現在のステータスとは限りません。

注記

Subscription Asset Manager データベース内のデータには、サブスクリプションステータスの履歴が含まれます。これにより、現在の日付だけでなく、任意の時点でのサブスクリプションを追跡するレポートの生成が可能となります。
たとえば、7 月に購入する場合、4 月から 6 月にかけて不十分または無効なシステムを検索するようレポートを設定し、購入決定に影響を与えることができます。
サブスクリプションの問題を即座に特定し、修正できるように、タイムフィルターが提供する時間枠も、過去 24 時間または 48 時間と非常に短いです。
2.5.4.1. レポートフィルターの作成
  1. 管理メニューの レポート 項目をクリックします。
  2. 左側の列で 新規フィルター リンクをクリックします。
  3. 組織、ステータス、日付範囲、およびアクティブな状態など、レポートに必要な情報を入力します。
  4. フィルターの保存 ボタンをクリックします。
2.5.4.2. レポートの実行
  1. 管理メニューの レポート 項目をクリックします。
  2. 左側の列で、レポートフィルターの名前をクリックして実行します。
  3. レポートページの下部にスクロールし、レポートの実行 ボタンをクリックします。
    別の方法として、レポートの結果を CSV ファイルにエクスポートすることができます。データをエクスポートするには、レポートのエクスポート ボタンをクリックします。
    データは CSV ファイルにエクスポートされます。オプションで、システムの詳細を含む JSON ファイルにもエクスポートされます。これらのファイルは、report-YEAR-MONTH-DAY-TIMESTAMPZ.zip という名称の ZIP アーカイブに格納されます。

    注記

    暗号化エクスポート のチェックボックスを選択すると、エクスポートされた CSV および JSON ファイルが暗号化され、アクセスできるのは Red Hat サポートが使用するプライベートキーだけとなります。
2.5.4.3. Subscription Asset Manager レポートの結果およびデータ
ダッシュボード と同様に、Subscription Asset Manager レポートは、選択された全組織の登録された全システムのチャートを返します。
レポートの結果

図27 レポートの結果

すべてを含むシステムの一覧もあります。一覧そのものには、システムが登録されている Subscription Asset Manager または Satellite サーバー、ステータス、組織、および最新のチェックインタイムなどのサマリー情報が含まれています。
任意のシステム名をクリックすると、そのシステムの詳細なサブスクリプションデータを引き出します。詳細ページには、特定のレポート期間におけるサブスクリプションステータス変更の履歴、インストール済みの製品一覧と各製品のサブスクリプション情報、およびシステムファクト (CPU、ソケット数、RAM、およびコアなどの物理マシンおよびオペレーティングシステムの属性) が含まれます。
レポートの結果: システムの詳細

図28 レポートの結果: システムの詳細

注記

Subscription Asset Manager UI で強化レポートを見ると、システムの詳細ページには最新の 250 のチェックインのみが表示されています。
レポートの結果がエクスポートされると、同じ情報がエクスポートファイルに保存されます。
CSV レポートの最初のページには、サマリー情報が記載されています。たとえば、組織、登録されたサブスクリプションサーバー、ホスト名、およびサブスクリプション状態などです。
_id, record, CHECK-IN TIME, STATUS, DB ID, SATELLITE SERVER, HOSTNAME, ORGANIZATION, LIFECYCLE STATE, 
{"ident"=>"072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8"}, 522e0970af5d242094000002, 2013-09-09T14:23:27Z, "Current", "072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8", "sam-server.example.com", "server.example.com", "ACME_Corporation", "Active",
(オプションの) JSON ファイルには、同じサマリー情報のほか、詳細ページに記載されたシステムファクトおよび製品情報の完全一覧も含まれます。
[{"_id":{"$oid":"522e0970af5d242094000002"},"_types":["MarketingProductUsage"],"instance_identifier":"072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8","updated":"2013-09-09T17:46:24Z","splice_server":"sam13-dlackey-demo","name":"server.example.com","facts":{"memory_dot_memtotal":"3780964", ...

2.5.5. 強化レポートのトラブルシューティング

2.5.5.1. 強化レポーティングのログ
レポーティングのログサイズ

デフォルトにより、強化レポーティングはシステム上で最大 200 MB の追加的なログ領域を必要とします。ログ領域は、システムごとに毎月約 750 KB 増加します。

ログレベルを変更する必要がある場合は、/etc/splice/logging/basic.cfg のログ設定ファイルで編集できます。
同期ログ

同期ツールのエラー、メッセージ、および操作はすべて、特定のツールログで /var/log/splice/spacewalk_splice_tool.log に記録されます。

2.5.5.2. 一般的な問題
問: レポートにシステムが表示されないのはなぜですか?
問: すべてのシステムが無効としてマークされるのはなぜですか?
問: Subscription Asset Manager で、システムまたは Satellite サーバーのサブスクリプションを更新しましたが、その変更がレポートに反映されません。
問: レポート結果の Satellite 5.6 UI へのリンクが、HTTP 404 エラーを返します。
問:
レポートにシステムが表示されないのはなぜですか?
答:
最初に、特定のレポートフィルターと一致するシステムがあることを確認します。
フィルターがシステムをいくつか返さなければならないが、表示されるシステムがまだない場合、これは、レポーティングデータベースが情報を取得していないことを意味します。考えられる原因はいくつかあります。
  • Satellite サーバーから情報を取得できていない。
  • Subscription Asset Manager からレポーティングデータベースへの情報送信が適切に行われていない。
  • 情報がデータベースに適切に保存されていない。
  • Subscription Asset Manager に保存されている情報が古い。
はじめに、同期ツールのログ (/var/log/splice/spacewalk_splice_tool.log) の履歴で、同期スクリプトが実行していることを確認します。
次に、Mongo サービスが稼働しており、ポート 27017 をリッスンしていることを確認します。Mongo サービスが稼働していないと、Subscription Asset Manager サービスを起動することはできません。
[root@sam-server ~]# service mongod status
[root@sam-server ~]# telnet localhost 27017
サービスが稼働している場合は、Mongo データベースで同期エントリーを探します。以下は例となります。
[root@sam-server ~]# mongo checkin_service --eval "printjson(db.marketing_product_usage.count())"
問題が見つからない、または関連するエントリーが見つからない場合は、レポーティングデバッグスクリプトを実行します。
[root@sam-server ~]# /usr/bin/splice-debug
これにより、関連するすべての設定と、レポーティングサーバーのログファイルが収集され、/tmp ディレクトリー名 splice-debug-YYYY-MM-DD-TIME のファイル (例: /tmp/splice-debug-2013-06-14-T15-22-19) にデータをエクスポートします。
必要に応じて、このディレクトリーを zip で圧縮し、サポートチームに提出してください。
問:
すべてのシステムが無効としてマークされるのはなぜですか?
答:
マニフェストが Satellite サーバーの Subscription Asset Manager にインポートされていることを確認します。このマニフェストにより、Subscription Asset Manager は、Satellite サーバーがアタッチしたサブスクリプションを認識します。マニフェストがないと、レポーティング機能は、利用可能なサブスクリプションがないと考えます。
問:
Subscription Asset Manager で、システムまたは Satellite サーバーのサブスクリプションを更新しましたが、その変更がレポートに反映されません。
答:
同期スクリプトは 4 時間ごとに実行するため、変更が同期されていない可能性があります。次に予定されている同期まで待つか、手動でスクリプトを実行してください (終了するまで数分かかる場合があります)。
[root@sam-server ~]# su - splice -s /bin/bash
[splice@sam-server ~]$ spacewalk-splice-checkin
問:
レポート結果の Satellite 5.6 UI へのリンクが、HTTP 404 エラーを返します。
答:
Satellite 5.6 マシンで rhn-search プロセスが実行していることを確認します。
2.5.5.3. その他の既知の問題
これらは、強化レポーティングおよび Satellite で認識された他の問題の一部ですが、回避策はありません。
Satellite レポーティングと無関係の組織があること

強化レポーティングに使用される Subscription Asset Manager インスタンスに Satellite 以外の組織が追加された場合は、その組織が、同期プロセス時に Subscription Asset Manager データベースで上書きまたは削除される場合があります。

警告

強化レポーティングに使用される Subscription Asset Manager インスタンスは、Satellite のレポーティングサーバーとして のみ 使用できます。システムを管理する通常の Subscription Asset Manager インスタンスとして使用することはできず、使用するとデータが失われることがあります。