2.4. Subscription Asset Manager: 組織の使用状況レポート (テクノロジープレビュー)

重要

Subscription Asset Manager の組織向けレポートの実行は、テクノロジープレビューです。
Subscription Asset Manager の組織は、別々で分離しています。ダッシュボード などのエリアにある追加的な情報は、表示のみの組織向けです。1 つの Subscription Asset Manager サーバーに複数の組織が設定されている場合でも、1 回につき 1 つの組織のみが表示されます。
規制およびポリシーのコンプライアンスを維持するため、サブスクリプションの割り当ておよびステータスに関して、組織をまたがるビューまたはディストリビューターをまたがるビューを持つことは、役に立つだけでなく必要でさえあります。Subscription Asset Manager レポートは、複数の組織に情報を返すために設定することができます。これにより、組織にまたがるデータのコンパイルが可能となります。

2.4.1. 前提条件

強化レポーティングを使用する際には、以下のシステム要件が追加で必要になります。
  • その他すべての Subscription Asset Manager のインストールの前提条件
  • cron サービスが実行中であること
  • レポーティングデータベース用として、追加の 4 GB ディスク領域
  • レポーティングサーバーの追加パッケージ
    • Splice
    • ruby193-rubygem-splice_reports
    • spacewalk-splice-tool

2.4.2. レポーティングの設定

Subscription Asset Manager レポーティングは、追加のパッケージのインストールが必要な追加のモジュールです。
Subscription Asset Manager インスタンスがすでに設定されている場合、追加のパッケージをプルインすることができます。たとえば、yum を使用して以下を実行します。
[root@server ~]# yum install splice ruby193-rubygem-splice_reports spacewalk-splice-tool
レポーティングパッケージがインストールされると、管理メニューに追加項目ができ、レポートの作成および実行ができます。
レポートのメニュー項目

図22 レポートのメニュー項目

2.4.3. レポートフィルターの作成

Subscription Asset Manager レポートは実際は、様々な組織にデータを収集して構成するフィルターのコレクションです。
過去 24 時間に渡り、すべてのステータス、すべての組織、すべての Satellite サーバー (設定済みの場合) のサブスクリプションを確認するデフォルトのレポートが 1 つあります。
しかし、レポートの形式に関しては、さらなる柔軟性が可能です。特に、3 つの多用途の設定があります。
  • レポートの確認が必要な組織
  • 含む必要があるサブスクリプションステータス
  • 確認が必要な日付範囲。日付範囲は、特定範囲内 にステータスがあったシステムを探します。これは、必ずしもシステムの現在のステータスとは限りません。

注記

以下は、インフラストラクチャーのステータスの追跡およびコンプライアンスの監査に適したレポートの一部です。
  • 過去 24 時間で (ステータスが) 無効から不十分へと変更された全システム。
  • 今後 3 カ月以内に、サブスクリプションが無効または不十分となる (つまり、既存のサブスクリプションが期限切れとなる) 全システム。
新規のレポートフィルターを作成するには、以下を実行します。
  1. 管理メニューの レポート 項目をクリックします。
  2. 左側の列で 新規フィルター リンクをクリックします。
  3. 組織、ステータス、日付範囲、およびアクティブな状態など、レポートに必要な情報を入力します。
  4. フィルターの保存 ボタンをクリックします。

注記

Subscription Asset Manager データベース内のデータには、サブスクリプションステータスの履歴が含まれます。これにより、現在の日付だけでなく、任意の時点でのサブスクリプションを追跡するレポートの生成が可能となります。
たとえば、7 月に購入する場合、4 月から 6 月にかけて不十分または無効なシステムを検索するようレポートを設定し、購入決定に影響を与えることができます。
サブスクリプションの問題を即座に特定し、修正できるように、タイムフィルターが提供する時間枠も、過去 24 時間または 48 時間と非常に短いです。

2.4.4. レポートの実行

  1. 管理メニューの レポート 項目をクリックします。
  2. 左の列で、レポートフィルターの名前をクリックして実行します。
  3. レポートページの下部にスクロールし、レポートの実行 ボタンをクリックします。
    別の方法として、レポートの結果を Subscription Asset Manager UI にレンダリングする代わりに、CSV ファイルにエクスポートすることができます。データをエクスポートするには、レポートのエクスポート ボタンをクリックします。
    データは CSV ファイルにエクスポートされます。オプションで、システムの詳細を含む JSON ファイルにもエクスポートされます。これらのファイルは、report-YEAR-MONTH-DAY-TIMESTAMPZ.zip という名称の ZIP アーカイブに格納されます。

    注記

    暗号化エクスポート のチェックボックスを選択すると、エクスポートされた CSV および JSON ファイルが暗号化され、アクセスできるのは Red Hat サポートが使用するプライベートキーだけとなります。

2.4.5. Subscription Asset Manager レポートの結果およびデータ

ダッシュボード と同様に、Subscription Asset Manager レポートは、選択された全組織の登録された全システムのチャートを返します。
レポートの結果

図23 レポートの結果

すべてを含むシステムの一覧もあります。一覧そのものには、システムが登録されている Subscription Asset Manager または Satellite サーバー、ステータス、組織、および最新のチェックインタイムなどのサマリー情報が含まれています。
任意のシステム名をクリックすると、そのシステムの詳細なサブスクリプションデータを引き出します。詳細ページには、特定のレポート期間におけるサブスクリプションステータス変更の履歴、インストール済みの製品一覧と各製品のサブスクリプション情報、およびシステムファクト (CPU、ソケット数、RAM、およびコアなどの物理マシンおよびオペレーティングシステムの属性) が含まれます。
レポートの結果: システムの詳細

図24 レポートの結果: システムの詳細

レポートの結果がエクスポートされると、同じ情報がエクスポートファイルに保存されます。
CSV レポートの最初のページには、サマリー情報が記載されています。たとえば、組織、登録されたサブスクリプションサーバー、ホスト名、およびサブスクリプション状態などです。
_id, record, CHECK-IN TIME, STATUS, DB ID, SATELLITE SERVER, HOSTNAME, ORGANIZATION, LIFECYCLE STATE, 
{"ident"=>"072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8"}, 522e0970af5d242094000002, 2013-09-09T14:23:27Z, "Current", "072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8", "sam-server.example.com", "server.example.com", "ACME_Corporation", "Active",
(オプションの) JSON ファイルには、同じサマリー情報のほか、詳細ページに記載されたシステムファクトおよび製品情報の完全一覧も含まれます。
[{"_id":{"$oid":"522e0970af5d242094000002"},"_types":["MarketingProductUsage"],"instance_identifier":"072c8bdd-ca00-43d4-a000-0887c75b90c8","updated":"2013-09-09T17:46:24Z","splice_server":"sam13-dlackey-demo","name":"server.example.com","facts":{"memory_dot_memtotal":"3780964", ...

2.4.6. 強化レポーティングのログ

レポーティングのログサイズ

デフォルトにより、強化レポーティングはシステム上で最大 200 MB の追加的なログ領域を必要とします。ログ領域は、システムごとに毎月約 750 KB 増加します。

このログサイズを変更する必要がある場合は、/etc/splice/logging/basic.log のログ設定ファイルで編集できます。
同期ログ

同期ツールのすべてのエラー、メッセージ、および操作は、/var/log/splice/spacewalk_splice_tool.log の特定のツールログに記録されます。