3.2. ポータル: サブスクリプションの自動アタッチと更新

3.2.1. 推奨されるサービスレベルの設定

サブスクリプションの一部は、システム上の製品に対して定義されるサービスレベルです。Red Hat のサービスレベルは、コントラクトで定義されています。製造サポートサービスレベルの概要は、https://access.redhat.com/support/offerings/production/sla.html に記載されています。
サポートレベルには 3 つの基本的なレベルがあります。
  • プレミアム
  • 標準
  • なし (セルフサポート)
アカウントには複数のサポートレベルを設定できます。同じ製品に対しても可能です。ただし、IT 環境内のすべてシステムが同じ応答時間とサポートを必要とするわけではありません。たとえば、実稼働システムは業務に必須なシステムであるため、通常はプレミアムのサポートレベルを選択します。一方、開発用のシステムは標準レベルのサポートか、セルフサポートを選択できます。

注記

デフォルトでは、サブスクリプションおよびシステムに対して、利用可能なサポートレベルの中で最も高いレベルが選択されます。
システムの設定時に、推奨されるサービスレベルを割り当てることができます。サブスクリプションがシステムに自動アタッチし、推奨されるサービスレベルが利用可能な場合、その優先順位に合うサブスクリプションが使用されます (サブスクリプションを手動で選択してアタッチする場合は、サービスレベルの設定は評価および適用されません)。

注記

サービスレベルの設定は、最初に、登録時にクライアントでローカルで設定する必要があります。以下のように自動アタッチするか、後ほど設定を編集します。
[root#server ~]# subscription-manager attach --auto --servicelevel Premium
システムにサービスレベルの設定をセットすると、ポータルを通じてその設定を閲覧、編集することができます。
システムの詳細ページにサービスレベルの優先順位が設定されます。
サービスレベルの設定

図32 サービスレベルの設定

3.2.2. オペレーティングシステムのリリースバージョンの設定の表示

IT 環境の多くは、一定のセキュリティーレベルか他の基準に合致していると認定されている必要があります。その場合、主要なアップグレードの計画と管理は注意して行う必要があります。管理者がただ yum update を実行して次のバージョンに移行できるものではありません。
リリースバージョンを指定すると、システムが、最新バージョンのリポジトリーを自動的に選択するようなことはせず、オペレーティングシステムのバージョンに関連したコンテンツリポジトリーにアクセスを制限します。
たとえば、指定したオペレーティングシステムバージョンが 6.3 の場合は、他のリポジトリーが利用可能であっても、システムにインストールされる製品およびアタッチされるサブスクリプションには、常に 6.3 のコンテンツリポジトリーが選ばれます。
その特定バージョンのパッケージ、更新、およびエラータだけがシステムに使用されます。
リリースバージョンの設定は、ローカルの Red Hat Subscription Manager ツールを使用してのみセットできます。ただし、ローカルシステムにリリース設定を行った場合は、ポータル内のシステムでその設定を閲覧できます。
オペレーティングシステムのリリースバージョンの設定

図33 オペレーティングシステムのリリースバージョンの設定

3.2.3. サブスクリプションの自動アタッチ

サブスクリプションサービスは、システムにアタッチされたサブスクリプションを監視し、有効期限が近づく時を追跡します。サブスクリプションの期限が切れる 24 時間以内に、Subscription Manager により、適合する新しいサブスクリプションにシステムが自動的に再アタッチされます。 これにより、サブスクリプションステータスは緑色のままになります。
そのシステムに利用できるアクティブかつ互換性のあるサブスクリプションが存在する限りは、システムの自動アタッチにより、システム内の製品がサブスクリプションなしの状態になることはありません。
3.2.3.1. システムの自動アタッチを有効化
自動アタッチは、システムにおいてデフォルトで有効なため、サブスクリプションステータスを維持管理できます。自動アタッチを無効にして、再度有効にするには、システムの詳細ページにある 無効化/有効化 ボタンを切り替えます。
自動アタッチの切り替え

図34 自動アタッチの切り替え

3.2.3.2. すべてのシステムで自動アタッチ操作の開始
個々のシステムで自動アタッチが設定され、通常はローカル操作になります。ただし、新しいサブスクリプションセットを購入したり、新しいシステムを大量にプロビジョニングした時などに、システムで非同期の一括更新を開始することがより簡単でより有益な場合があります。
ユニット エリアの下部には、登録したすべてのシステムで自動アタッチ操作を実行するボタンがあります。これにより、利用可能なサブスクリプションが必要に応じてシステムに適用され、すべてのシステムを適切なステータス (緑色) にします。
すべてのシステムのアタッチ

図35 すべてのシステムのアタッチ