RHN クラシックからの移行

Red Hat Subscription Management 1

Red Hat Network クラシック (ホスト型) から最新のサブスクリプション管理への移行

Red Hat Subscription Management Documentation Team

January 11, 2016

概要

Red Hat Enterprise Linux 6.1/5.7 以降、サブスクリプションに関する新たな方法が導入されました。Red Hat サブスクリプション管理では、サブスクリプション、システム、その親組織、および全体の使用パターンの関係をより詳細で正確かつ明確な表現で提供します。本ガイドでは、レガシーの Red Hat Enterprise Linux システムから最新のサブスクリプションフレームワークへの移行方法を説明します。
システムへのサブスクリプション割り当ての維持は、インフラストラクチャーが変更、更新される際における管理の必須業務となります。サブスクリプションの維持は、実質的にはサブスクリプションの移行になります。
システムと変更内容によって、現在は以下の 2 つの移行方法があります。
  • システムは Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレードが可能です。Red Hat Enterprise Linux 6 と 7 の両方のシステムで使用するサブスクリプション管理サービスは同じタイプですが、プラットフォームによって利用可能なコンテンツリポジトリーと製品のサブスクリプションは異なります。つまり、基本的なシステムのアップグレードの一部として、サブスクリプションを適切に管理する必要があります。
  • Red Hat Enterprise Linux 5 と Red Hat Enterprise Linux 6 のシステムでは、チャンネルベースのサブスクリプションサービスから Red Hat サブスクリプション管理に移行できます。この場合、あるタイプのサービスから別のサービスにサブスクリプションを移動するため、実際にはサブスクリプションの移行となります。
システムのアップグレード

Red Hat Enterprise Linux 6 では Red Hat サブスクリプション管理の使用が可能で、Red Hat Enterprise Linux 7 システムでは Red Hat サブスクリプション管理を使用する 必要がある ことから、このような場合は同一サービスであるため、サブスクリプションサービスを移行する必要がありません。ただし、システムやインストール済み製品の移行は必ずしも同時に実行するわけではないため、Red Hat Enterprise Linux 6 システムをカバーするために必要なサブスクリプションは、そのアップグレード後に必要となるものとは異なる場合があります。このため、登録の更新、リポジトリーの設定、およびサブスクリプションの再度のアタッチにより、システムのサブスクリプションを管理する必要があります。

サブスクリプションサービスの移行

Red Hat サブスクリプション管理では、サブスクリプション、システム、その親組織、および全体の使用パターンの関係を詳細で正確かつ明確な表現で提供します。これは、システム、インストール済み製品、および割り当て済みのサブスクリプションといったサブスクリプション管理に関連する異なる要素を一意の証明書で識別することで実行されます。

レガシーのチャンネルアプローチではサブスクリプションのプールへのユーザーアクセスを定義するのみでしたが、今回のアプローチは根本的に異なるものです。RHN クラシックに登録されているシステムは元のサブスクリプションの割り当てを維持したまま新たな Red Hat サブスクリプション管理に移行できます。

1. RHEL 7 へのアップグレード時におけるサブスクリプション管理

Red Hat Enterprise Linux 7.0 では Red Hat Enterprise Linux 6.x のオペレーティングシステムを Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードする新規ツール redhat-upgrade-tool が導入されました。
Red Hat Enterprise Linux 6 から 7 へのアップグレードにおける手順と要件は、本ガイドの対象外になります。本ガイドでは、アップグレードプロセスの一部としてシステムサブスクリプションの管理に関連するステップを提供します。要件や警告を含むシステムアップグレードに関する完全な情報は、https://access.redhat.com/solutions/637583 を参照してください。

重要

redhat-upgrade-tool はベースとなるオペレーティングシステムをアップグレードしますが、インストール済みのソフトウェアやアプリケーションはこのスクリプトで必ずしもアップグレードされません。多くの製品では、Red Hat Enterprise Linux 7 コンテンツリポジトリーがまだ利用可能になっていません。
システムをアップグレードしても、ホスト型のコンテンツリポジトリーが利用可能になっていなければ、そのシステム上のアプリケーションの多くは Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードすることができません。
多くのケースでは、Red Hat Enterprise Linux 6 環境のアップグレードは新たな Red Hat Enterprise Linux 7 システムをインストールすることと変わりありません。つまり、システムはサブスクリプションサービスに対して新規のアイデンティティーとして登録され、登録後はシステムに新規のサブスクリプションがアタッチされます。ただし、現在アタッチされているシステムサブスクリプションは、それらがインフラストラクチャー内の新規かつアップグレードされたシステムや他のシステムに利用可能となるように、適切に処理される必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 7 へのアップグレード時にサブスクリプションを管理するには、以下の手順を行います。
  1. Red Hat Enterprise Linux 6 を更新して必要なアップグレードツールをインストールし、システムを再起動します。
  2. preupgrade チェックを実行します。
  3. これまで使用していたサブスクリプションサービスからシステムの登録を解除します。これには unregister コマンドを使用します。
    [root@server  ~]# subscription-manager unregister
  4. Red Hat Enterprise Linux 6 製品証明書を削除して、システムのアップグレードを可能にします。この証明書を削除しておかないと、後でこのシステムを登録する際に Red Hat Enterprise Linux 6 システムとして誤って認識されてしまうため、競合が発生します。
    [root@server  ~]# rm -rf /etc/pki/product/69.pem
  5. アップグレードスクリプトを使用して、システムを Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードします。この例ではバージョンは Red Hat Enterprise Linux 7.0 に設定され、インストールディレクトリーは公開 FTP リポジトリーを指しています。
    [root@server  ~]# redhat-upgrade-tool-cli --network 7.0 --instrepo ftp://ftp.redhat.com/pub/redhat/rhel/7.0/x86_64/os

    注記

    ここでアップグレードされるのは、ベースとなるオペレーティングシステムのみです。他の製品やアプリケーションは、別途アップグレードする必要があります。
  6. システムを再度サブスクリプションサービスに登録します。これには register コマンドを使用します。
    [root@server  ~]# subscription-manager register --username admin@example.com
    Password: 
    The system has been registered with id: 7d133d55-876f-4f47-83eb-0ee931cb0a97
  7. 必須のレイヤー製品に利用可能な Red Hat Enterprise Linux 7 リポジトリーを探して、それを使用するよう yum を設定します。
  8. オプション で、必要なサブスクリプションをアタッチします。例を示します。
    [root@server1 ~]# subscription-manager list --available
    
    +-------------------------------------------+
        Available Subscriptions
    +-------------------------------------------+
    ProductName:            RHEL for Physical Servers
    ProductId:              MKT-rhel-server
    PoolId:                 ff8080812bc382e3012bc3845ca000cb
    Quantity:               10
    Expires:                2016-09-21
    
    [root@server1 ~]# subscription-manager attach --pool=ff8080812bc382e3012bc3845ca000cb