3.6. Subscription Asset Manager: アクティベーションキー

アクティベーションキーは、システム登録前にサブスクリプションを事前設定する方法です (または、キックスタートといったプロビジョニングシステムと併用すると、システムを作成する前に実行されます)。これにより、新規システムに割り当てるサブスクリプションに関する管理者の柔軟性と制御が大幅に増し、ユーザーの登録プロセスが簡素化されます。

3.6.1. 環境: 事前設定システム

「Subscription Asset Manager: サブスクリプションの直接割り当て」 では、Subscription Asset Manager を使用することで一般的に役に立つ点を説明しました。これは、Subscription Asset Manager を使用してアクティベーションキーを作成する際にも該当します。
さらに、アクティベーションキーを使用すると、ユーザーにとって登録およびサブスクリプションプロセスが全体的にシンプルになり、ほぼ透過的になります。アクティベーションキーを渡すだけでシステムを登録して設定済みの全サブスクリプションを適用できるため、適用したサブスクリプションの種類や、必要な数量については知る必要がありません
システムの事前設定を導入すると、管理者はシステム設定の定義で一貫性を保つことができます。たとえば、企業内で会社設定のノートパソコンやワークステーションを従業員に配布する際には、アクティベーションキーと事前設定サブスクリプションを使用することが一般的です。
アクティベーションキーは、システムにアタッチするサブスクリプションのセットを作成しますが、直接システムにアタッチすることはしません。アクティベーションキーは、Subscription Asset Manager 設定内でシステムグループに関連付けることができます。この状態から、どのシステムでも使用することが可能になります。その結果、ユーザーと管理者は以下のような恩恵を受けることができます。
  • 管理者は、システムを最初に作成したり設定したりせずとも、どのサブスクリプションをシステムにインストールするかを制御できます。
  • アクティベーションキーは Subscription Asset Manager 内で作成され、システム設定やアーキテクチャーに依存しないため、対象となるシステムを先に用意しておく必要がありません。
  • ユーザーは、手動でサブスクリプションを選択して、アタッチするという作業をしなくても済むため、いずれかのサブスクリプションを忘れるということがなく、1 回のステップで自動的に適切なサブスクリプションをすべてシステムにアタッチすることができます。

3.6.2. ワークフロー

デフォルトでは、システムは Red Hat ホスト型サービスを使用するように設定されています。アクティベーションキーを作成して使用する前に、適切なバックエンドインフラストラクチャーを設定する必要があります。
Subscription Asset Manager の設定

図9 Subscription Asset Manager の設定

  1. 必要に応じて、Red Hat インベントリー内にエントリーを作成します。Subscription Asset Manager 内の全組織に対して、対応するサブスクリプションサービスエントリーが Red Hat インベントリー内に必要になります。
  2. サブスクリプションのブロックを組織に割り当てます。ブロックは、その Subscription Asset Manager 組織のサブスクリプションの マニフェスト になります。
  3. マニフェストをエクスポートします。
  4. マニフェストを Subscription Asset Manager にインポートします。
  5. ローカルマシンで、Subscription Asset Manager サブスクリプションサービスを使用するように Red Hat Subscription Manager クライアントを設定します。オプションで、Subscription Asset Manager コンテンツプロキシーを使用するようにします。
    このステップは、システムを登録する前ならいつでも実行できるので、アクティベーションキーの作成後でも構いません。
Subscription Asset Manager とマニフェストのバックエンド設定が必要なのは 1 回のみで、Red Hat Subscription Manager の設定変更が必要になるのも、システムあたり 1 回のみです。
以上が完了したら、アクティベーションキーを作成できます。
アクティベーションキーを使用して登録

図10 アクティベーションキーを使用して登録

  1. アクティベーションキーを作成します。これは、サブスクリプションをアタッチ可能なコンテナーエントリーになります。
  2. キーにサブスクリプションを割り当てます。
  3. アクティベーションキーを使用してローカルシステムを登録します。
    これは基本的には自動アタッチ操作になりますが、Red Hat Subscription Manager が最適なサブスクリプションを評価する代わりに、キーに関連付けられた事前設定のサブスクリプションをアタッチするという点が異なります。

3.6.3. 詳細およびオプション

Subscription Asset Manager にシステムを登録すると、管理に Subscription Asset Manager または Red Hat Subscription Manager を使用することができるようになりますが、Red Hat Subscription Manager で設定するオプションは、Subscription Asset Manager で利用可能なものと一致させる必要があります。
  • システムの自動アタッチを有効にし、オプションでサービスレベルを設定します。