3.3. カスタマーポータル: 自動アタッチシステム

Red Hat Enterprise Linux システムのサブスクリプション管理には、ステップが 2 つあります。サブスクリプションサービスにシステムを登録するステップと、オペレーティングシステムと、システムにインストールした製品にサブスクリプションを適用するステップです。デフォルトでは、システムの Red Hat Subscription Manager UI または初期起動 (firstboot) でサブスクリプションをアタッチする際は、2 つのステップが同時に行われます。
Red Hat Subscription Manager の設定は、サブスクリプションサーバーまたはコンテンツサーバーを対象とします。デフォルトでは、Red Hat のホスト型サービスを対象とします。
したがって、デフォルト設定を使用すると、システムはカスタマーポータルのホスト型サービスに登録され、利用可能な最適なサブスクリプションがシステムに自動的にアタッチされます。

3.3.1. 環境: 小規模企業

ホスト型サービスは、IT 環境の一番の目的がデプロイメントの容易さにある場合に選択できるように設計されています。これは、小規模の企業、または Linux インフラストラクチャーが小規模である企業向けのものです。
  • Linux サーバーが 20 台以下
  • システムメンテナンスに対する IT リソースが限定的
  • カスタムのサブスクリプションまたはコンテンツユーティリティーを作成する必要がない企業
  • 既存の Linux システムにすでに RHN Classic のホスト型サービスを使用しているインフラストラクチャー
ホスト型サービスをご利用になれば、マシンの台数が少ない場合に管理が容易になります。
  • デフォルトのシステム設定を使用するため、実装が容易
  • 追加のソフトウェアまたはハードウェアのオーバーヘッドがない
  • 組織の設定に基づいて、後にオンプレミスサブスクリプションまたはコンテンツサービスに移行が可能
  • データセンター、または物理的な場所が異なっても、すべてのシステムでサブスクリプションサービスが同じ
ホスト型サービスでは、ネットワーク全体のパフォーマンスについて、潜在的な問題があります。IT インフラストラクチャーが大きくなると、多数のシステムがコンテンツまたは更新を受け取ろうとした場合に、ローカルの帯域幅またはレイテンシーの問題が発生する場合があります。

注記

初めのうちは、小規模の IT 環境で Red Hat ホスト型サービスを使用しても、将来的にオンプレミスサブスクリプションまたはコンテンツサービスを使用するように展開していくこともできます。

3.3.2. ワークフロー

自動アタッチプロセス

図5 自動アタッチプロセス

一致したサブスクリプションを自動的にアタッチする場合 (Red Hat Subscription Manager UI のデフォルト設定または subscription-manager コマンドで --auto-attach を使用) は、登録プロセスに必要なステップは 1 つだけです。

3.3.3. オプションおよび詳細

オプションのほとんどは、登録後に設定できます。
  • 追加サブスクリプションのアタッチ。オペレーティングシステムに対してのみサブスクリプションを割り当てる際に、初期起動時に自動アタッチしておく場合に特に便利です。
  • システム情報の上書き。これは、自動アタッチおよび自動修復プロセスが、互換性のあるサブスクリプションを見つけるために、システムアーキテクチャーとハードウェアを確認する場合に使用されます。
  • システムレベルの設定 (これも登録時に済ませることができるため、サブスクリプションを選択する際の設定の 1 つとして使用されます)。
  • リリース設定。これにより、システムはそのリリースバージョン用のソフトウェアだけを更新し、オペレーティングシステムの後続バージョンへのアップグレードは無視します。
  • 関連する yum リポジトリーの有効化または無効化。