RHEL の簡易登録

Red Hat Subscription Management 1

Red Hat Enterprise Linux システムの簡易登録およびサブスクライブ

Red Hat Subscription Management Documentation Team

October 1, 2013

概要

本書は、Red Hat Enterprise Linux システムを迅速に登録し、サブスクリプションを効率的にアタッチして管理するための基本情報を説明します。Subscription Manager の高度な設定については『Red Hat Subscription Manager の使用および設定』を参照してください。
資産管理を効果的に行うには、ソフトウェアインベントリー (ソフトウェアがインストールされている製品タイプとシステム数の両方) を処理するメカニズムが必要です。
Red Hat Subscription Manager は、ローカルシステムにインストールして、インストールされている製品、システムで利用可能なサブスクリプション、およびシステムで実際に使用しているサブスクリプションをトラッキングできます。また、サブスクリプションの有効期限をトラッキングし、製品とおよびハードウェアに基づいて、新しいサブスクリプションを自動的に割り当てます。
Red Hat Subscription Manager は、コンテンツ管理ツール (yum) と連動して、ローカルシステムのコンテンツをインストールおよび更新します。
ほとんどのシステムでは登録が簡単になります。デフォルトの設定では、企業のメインアカウントを使用して、Red Hat カスタマーポータルにホストされているシステムを登録します。また、Subscription Asset Manager などのサブスクリプションサービスを使用してシステムを登録したり、Subscription Manager 設定に多少の修正を加えて使用することもできます。Subscription Manager の高度な設定と使用方法は、サブスクリプション管理のドキュメントの『Red Hat Subscription Manager の使用および設定』を参照してください。

1. Red Hat Subscription Manager ツールの使用

Red Hat Subscription Manager と呼ばれるローカルシステム上の UI および CLI のツールが、登録とサブスクリプションの両方を管理します。

注記

システムに加える変更の性質上、Red Hat Subscription Manager のツールは常に root で実行する必要があります。しかし、Red Hat Subscription Manager がサブスクリプションサービスに接続する際は、サブスクリプションサービスのユーザーアカウントを使用します。

1.1. Red Hat Subscription Manager UI の起動

Red Hat Subscription Manager は、トップパネルの システム => 管理 メニューに、管理ツールの一つとして表示されます。
Red Hat Subscription Manager メニューオプション

図1 Red Hat Subscription Manager メニューオプション

また、コマンドを 1 つ実行して、コマンドラインから Red Hat Subscription Manager UI を開くこともできます。
[root@server1 ~]# subscription-manager-gui

1.2. subscription-manager コマンドラインツールの実行

Red Hat Subscription Manager UI を使って実行できる操作はすべて、subscription-manager ツールを使用しても実行できます。このツールは以下のフォーマットになります。
[root@server1 ~]# subscription-manager command [options]
各コマンドには、それぞれ独自の オプション セットを使用します。詳しくは、subscription-manager のヘルプと man ページを参照して下さい。

表1 一般的な subscription-manager コマンド

コマンド説明
register新規システムをサブスクリプションサービスに対し登録または特定します。
unregisterマシンの登録解除を行います。サブスクリプションは解除され、サブスクリプションサービスからマシンが削除されます。
attachマシンに特定のサブスクリプションをアタッチします。
redeemハードウェアおよび BIOS 情報に基づいて、ベンダーから購入した事前指定済みのサブスクリプションにマシンを自動的にアタッチします。
removeマシンから特定のサブスクリプションまたはすべてのサブスクリプションを削除します。
一覧マシンとの互換性があるサブスクリプションを一覧表示します。マシンに実際にアタッチされているサブスクリプションまたはマシンが利用可能な未使用のサブスクリプションのどちらかになります。

2. システムの登録および登録解除

システムは、初回起動のプロセス中またはキックスタート設定の一部として (いずれも 『インストールガイド』 を参照)、サブスクリプションサービスに登録することができます。システムは、設定完了後に登録することも可能です。また、登録済みのエンタイトルメントサービス内での管理対象外となる場合には、サブスクリプションサービスインベントリーから削除 (登録解除) することもできます。

2.1. UI からの登録

  1. Subscription Manager を起動します。
    [root@server ~]# subscription-manager-gui
  2. システムが未登録の場合は、インストール済みの製品 タブの右上隅に 登録 ボタンが表示されます。
  3. 登録に使用するサブスクリプションサーバーを特定するために、サービスのホスト名を入力します。デフォルトのサービスはカスタマーポータルの Subscription Management です。ホスト名は subscription.rhn.redhat.com になります。Subscription Asset Manager などの別のサブスクリプションサービスを使用する場合はローカルサーバーのホスト名を入力します。
    証明書ベースのサブスクリプションを認識して使用する各種のサブスクリプションサービスがあります。初回起動時にこれらのサービスにシステムを登録できます。
    • カスタマーポータルの Subscription Management、Red Hat でホストしているサービス (デフォルト) です。
    • Subscription Asset Manager: オンプレミスのサブスクリプションサーバーです。プロキシーとして動作し、コンテンツ配信をカスタマーポータルのサービスに送信します。
    • Satellite 6: オンプレミスのサービスです。サブスクリプションサービスとコンテンツ配信の両方を処理します。
  4. ログインするサブスクリプションサービスのユーザー認証情報を入力します。
    使用するユーザー認証情報はサブスクリプションサービスによって異なります。カスタマーポータルに登録する場合は、管理者または企業アカウントの Red Hat Network 認証情報を使用します。
    ただし、Subscription Asset Manager または Satellite 6 では、使用するユーザーアカウントをオンプレミスのサービス内で作成するため、おそらくカスタマポータルのユーザーアカウントとは異なります。
  5. オプションで、登録の後に手動でサブスクリプションを割当て チェックボックスを選択することもできます。
    デフォルトでは、登録プロセスでシステムに最適なサブスクリプションが自動的にアタッチされます。「サブスクリプションのアタッチと削除」 にあるように、この機能を無効にしてサブスクリプションを手動で選択できるようにすることも可能です。
  6. 登録が始まると、Subscription Manager はシステムを登録する組織および環境 (組織内のサブドメイン) をスキャンします。
    カスタマーポータルの Subscription Management を使用する IT 環境では組織は 1 つのみとなるため、これ以上必要な設定はありません。Subscription Asset Manager などのローカルのサブスクリプションサービスを使用する IT インフラストラクチャーの場合、複数の組織が設定されていることがあります。また、それらの組織内にはさらに複数の環境が設定されている場合もあります。
    複数の組織が検出された場合、参加するサービスを選択するプロンプトが Subscription Manager により表示されます。
  7. デフォルト設定では、サブスクリプションは自動的に選択され、システムにアタッチされます。システムにアタッチするサブスクリプションを確認して、確定します。
    1. プロンプトが表示されたら、検出されたサブスクリプションに使用するサービスレベルを選択します。
    2. Subscription Manager により、選択されたサブスクリプションが表示されます。ウィザードの サブスクライブ ボタンをクリックして、このサブスクリプションを確定します。

2.2. コマンドラインからの登録

マシンを登録する最も簡単な方法は、register コマンドで、認証に必要なユーザーアカウント情報をカスタマーポータルの Subscription Management に渡すことです。システムが正しく認証されると、新しく割り当てられたシステムインベントリー ID と、それを登録したユーザーのアカウント名がエコーバックされます。
register のオプション一覧は、表2「register オプション」 に記載されています。

例1 カスタマーポータルへのシステム登録

[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret

The system has been registered with id: 7d133d55-876f-4f47-83eb-0ee931cb0a97

例2 登録中の自動サブスクライブ

register コマンドには --auto-attach というオプションがあります。このオプションを使用すれば、1 つのコマンドで、システムをサブスクリプションサービスに登録し、そのシステムのアーキテクチャーに最適なサブスクリプションをアタッチすることができます。
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret --auto-attach
これは、Subscription Manager UI のデフォルト設定で登録する場合と同じ動作です。

表2 register オプション

オプション説明必須
--username=nameコンテンツサーバーのユーザーアカウント名を指定します。必須
--password=passwordユーザーアカウントのパスワードを指定します。必須
--serverurl=hostname使用するサブスクリプションサービスのホスト名を指定します。デフォルトは Customer Portal Subscription Management (subscription.rhn.redhat.com) です。このオプションを使用しないと、システムはカスタマーポータルの Subscription Management に登録されます。Subscription Asset Manager または Satellite 6 の場合
--baseurl=URL更新を受け取るコンテンツ配信サーバーのホスト名を指定します。Customer Portal Subscription Management と Subscription Asset Manager のいずれも Red Hat がホストするコンテンツ配信サービスを使用します。URL は https://cdn.redhat.com です。Satellite 6 は独自のコンテンツをホストしているため、Satellite 6 に登録するシステムはこの URL を使用する必要があります。Satellite 6 の場合
--org=nameシステムの参加先となる組織を指定します。ホスト型環境以外では必須
--environment=name1 つの組織内の 1 つの環境にシステムを登録します。オプション
--name=machine_name登録するシステム名を設定します。デフォルトではホスト名と同じです。オプション
--auto-attach互換性がある最適なサブスクリプションを自動的にアタッチします。1 つのコマンドでシステムを設定できるため、自動設定の操作に適しています。オプション
--activationkey=key登録プロセスの一環として、既存のサブスクリプションをアタッチします。サブスクリプションは、ベンダーまたはシステム管理者が Subscription Asset Manager を使用して事前に割り当てています。オプション
--servicelevel=None|Standard|Premiumマシン上でサブスクリプションに使用するサービスレベルを設定します。これは --auto-attach オプションでのみ使用されます。オプション
--release=NUMBERシステムのサブスクリプションで使用するオペレーティングシステムのマイナーリリースを設定します。製品と更新は、この特定のマイナーリリースバージョンに限定されます。 --auto-attach オプションでのみ使用されます。オプション
--forceシステムが登録済みの場合でも登録します。通常、マシンが登録済みの場合には、登録の操作は失敗します。オプション

2.3. Subscription Asset Manager へのシステム登録

  1. 設定 RPM をインストールするか、Red Hat Subscription Manager を設定して Subscription Asset Manager インスタンスを指定します。以下の標準 URL で利用可能な設定 RPM がすべての Subscription Asset Manager サーバーにあります。
    http://sam_server_hostname/pub/candlepin-cert-consumer.noarch.rpm
    以下に例を示します。
    [root@server ~]# rpm -ivh http://sam.example.com/pub/candlepin-cert-consumer.noarch.rpm
  2. subscription-manager コマンドを実行してシステムを登録します。組織名が必須になります。このコマンドでユーザー名またはパスワードを渡さないと、入力を求めるプロンプトが表示されます。--auto-attach を使用して自動的にサブスクリプションを適用することは必須ではありませんが、このオプションを使用すれば新しいシステムを設定するのが容易になります。
    [root@server ~]# subscription-manager register --username=jsmith --password=secret --org="IT Dept" --auto-attach
    このコマンドは root で実行してください。

2.4. 登録解除

マシンの登録解除に必要な操作は、unregister コマンドの実行のみです。これにより、サブスクリプションサービスから対象となるシステムのエントリーが削除され、サブスクリプションもすべて削除されます。また、そのシステムの ID とサブスクリプション証明書もローカルで削除されます。
コマンドラインでのシステム登録解除には、unregister コマンドのみが必要となります。

例3 システムの登録解除

[root@server1 ~]# subscription-manager unregister
Subscription Manager UI からの登録解除:
  1. Subscription Manager UI を開きます。
    [root@server ~]# subscription-manager-gui
  2. システム メニューを開いて、登録解除 を選択します。
  3. システムの登録解除を確認します。

3. サブスクリプションのアタッチと削除

システムに サブスクリプション を割り当てることで、そのシステムはサブスクリプション内の Red Hat 製品をインストール、更新することができるようになります。サブスクリプションとは、購入した全製品の全バリエーションの一覧であり、製品とサブスクリプションが利用できる回数を定義します。この数量は、概して利用可能なユーザーライセンス数です。これらのライセンスの 1 つがシステムに割り当てられると、そのサブスクリプションはそのシステムに アタッチ されます。

3.1. UI を使用したサブスクリプションのアタッチと削除

3.1.1. サブスクリプションのアタッチ

  1. Subscription Manager を起動します。
    [root@server ~]# subscription-manager-gui
  2. すべての利用可能なサブスクリプション タブを開きます。
  3. オプションとして、日付の範囲を設定してから フィルター ボタンをクリックし、利用可能なサブスクリプションを検索します。
    サブスクリプションは、アクティブな日付や名前でフィルタリングできます。また、チェックボックスを使用すると、より詳細なフィルタリングが可能です。
    • 自分のシステムにマッチ を選択すると、システムアーキテクチャーに適合するサブスクリプションのみが表示されます。
    • 自分のインストール済み製品にマッチ を選択すると、システム上に現在インストール済みの製品と機能するサブスクリプションが表示されます。
    • 既存のサブスクリプションとの重複をしない を選択すると、製品が重複しているサブスクリプションが除外されます。サブスクリプションがすでに特定の製品のシステムにアタッチされている場合や、複数のサブスクリプションが同じ製品を提供している場合は、サブスクリプションサービスがそれらのサブスクリプションをフィルタリングして、最適なサブスクリプションのみが表示されます。
    • 次のテキストを含む は、サブスクリプションやプール内で製品名などの文字列を検索します。
    日付とフィルターの設定後、更新 ボタンをクリックして適用します。
  4. 利用可能なサブスクリプションを 1 つ選択します。
  5. サブスクライブ ボタンをクリックします。

3.1.2. サブスクリプションの削除

  1. Subscription Manager を起動します。
    [root@server ~]# subscription-manager-gui
  2. 自分のサブスクリプション タブを開きます。
    システムに現在アタッチされているすべてのアクティブなサブスクリプションが一覧表示されます (そのサブスクリプションで利用できる製品は、インストール済みの場合と未インストールの場合があります)。
  3. 削除するサブスクリプションを選択します。
  4. ウィンドウの右下にある 削除 ボタンをクリックします。

3.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションのアタッチと削除

3.2.1. サブスクリプションのアタッチ

サブスクリプションをシステムにアタッチするには、--pool オプションを使用して、個別の製品またはサブスクリプションを指定する必要があります。
[root@server1 ~]# subscription-manager attach --pool=XYZ01234567
attach コマンドのオプション一覧は表3「attach オプション」に記載されています。
購入した製品のサブスクリプションプール ID を指定する必要があります。このプール ID は製品サブスクリプション情報に表示され、list コマンドを実行すると確認できます。
[root@server1 ~]# subscription-manager list --available

+-------------------------------------------+
    Available Subscriptions
+-------------------------------------------+
ProductName:            RHEL for Physical Servers
ProductId:              MKT-rhel-server
PoolId:                 ff8080812bc382e3012bc3845ca000cb
Quantity:               10
Expires:                2011-09-20
もしくは、--auto オプション (register コマンドの --auto-attach オプションに類似) を使用して、システムに、サブスクリプションサービスが特定した最適なサブスクリプションをアタッチすることもできます。
[root@server1 ~]# subscription-manager attach --auto

表3 attach オプション

オプション説明必須
--pool=pool-idシステムにアタッチするサブスクリプション ID を指定します。--auto の使用時以外は必須
--autoシステムを 1 つ以上の最適なサブスクリプションに自動的にアタッチします。オプション
--quantity=number複数カウントのサブスクリプションをシステムにアタッチします。これは、カウント制限を定義するサブスクリプションを対象に使用されます (例: 2 ソケットサーバー用のサブスクリプションを 2 つ使用して、1 台の 4 ソケットマシンに適用)。オプション
--servicelevel=None|Standard|Premiumマシン上でサブスクリプションに使用するサービスレベルを設定します。これが使われるのは、--auto オプションと一緒の時のみです。オプション

3.2.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションの削除

1 つのシステムを、複数のサブスクリプションおよび製品にアタッチすることができます。同様に、1 つまたはすべてのサブスクリプションを、システムから削除することもできます。
remove コマンドに --all オプションを付けて実行すると、システムに現在アタッチされている製品サブスクリプションとサブスクリプションプールがすべて削除されます。
[root@server1 ~]# subscription-manager remove --all
単体の製品サブスクリプションを削除することもできます。各製品には、識別のために X.509 証明書がインストールされています。削除する製品サブスクリプションは、remove コマンドで X.509 証明書の ID 番号を参照して特定します。
  1. 製品サブスクリプションを削除する場合は、製品証明書のシリアル番号を取得してください。シリアル番号は subscription#.pem ファイル (例: 392729555585697907.pem) から、または以下のように list コマンドを使って取得できます。
    [root@server1 ~]# subscription-manager list --consumed
    
    +-------------------------------------------+
        Consumed Product Subscriptions
    +-------------------------------------------+
    
    
    ProductName:         High availability (cluster suite)
    ContractNumber:      0
    SerialNumber:        11287514358600162
    Active:              True
    Begins:              2010-09-18
    Expires:             2011-11-18
  2. subscription-manager ツールを --serial オプションで実行し、証明書を特定します。
    [root@server1 ~]# subscription-manager remove --serial=11287514358600162

4. ベンダーサブスクリプションの有効化

システムで利用可能な既存のサブスクリプションを使用して、そのシステムを設定することができます。サードパーティーベンダーから購入した一部のシステムには、Red Hat 製品のサブスクリプションがそのマシン購入に含まれています。
Red Hat Subscription Manager は、システムハードウェアと BIOS に関する情報をシステム情報にプルし、ハードウェアベンダーを認識します。ベンダーと BIOS 情報が特定の設定に一致する場合は、サブスクリプションを 有効 にできます。これにより、サブスクリプションをシステムに自動的にアタッチすることができます。

4.1. UI を使用したサブスクリプションの有効化

注記

有効にするサブスクリプションがマシンにない場合、 Redeem (有効化) メニュー項目は表示されません。
  1. Subscription Manager を起動します。
    [root@server ~]# subscription-manager-gui
  2. 必要に応じて 「UI からの登録」 にあるとおり、システムを登録します。
  3. ウィンドウの左上隅にある システム メニューを開き、Redeem (有効化) 項目をクリックします。
  4. 有効化が完了した時点に送信する通知の宛先となる電子メールアドレスを、ダイアログウィンドウ内に入力します。有効化のプロセスは、ベンダーに連絡して事前定義されたサブスクリプションの情報を受け取るのに数分かかる場合があるため、通知メッセージは Subscription Manager のダイアログウィンドウではなく、電子メールで送られます。
  5. Redeem (有効化) ボタンをクリックします。
確認の電子メールが届くまで、最大 10 分程度かかる場合があります。

4.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションの有効化

注記

サブスクリプションサービスがシステムとそのサブスクリプションを適切に特定するには、マシンを 最初に 登録する必要があります。
マシンのサブスクリプションを有効化をするには、redeem コマンドで、プロセスが完了した時点で有効化の通知メールを受け取る電子メールアドレスを指定して実行します。
# subscription-manager redeem --email=jsmith@example.com

5. Subscription Asset Manager のアクティベーションキーを使用したサブスクリプションのアタッチ方法

ローカルの Subscription Asset Manager は、システムが使用するサブスクリプションを事前設定できます。この事前定義されたサブスクリプションのセットは、アクティベーションキーで識別されます。このアクティベーションキーは、ローカルシステムでサブスクリプションをアタッチする際に使用します。
Subscription Asset Manager のアクティベーションキーは、新規システム登録プロセスの一環で使用できます。
# subscription-manager register --username=jsmith --password=secret --org="IT Dept" --activationkey=abcd1234
組織が複数ある場合はシステムの組織を指定する必要があり、この情報はアクティベーションキーでは定義されていません。

6. システムの詳細設定

サブスクリプションの自動アタッチは、システムにアタッチするサブスクリプションを選択します。これは、現在インストール済みの製品、ハードウェア、アーキテクチャーなどの各種基準に基づいて行われます。Subscription Manager が使用する詳細設定で以下の 2 つをさらに設定することが可能です。
  • サブスクリプションのサービスレベル
  • 使用するオペレーティングシステムのマイナーバージョン (X.Y)
これは、自動アタッチをジョブとしてスケジュールした場合に特に有用です。このジョブは毎日実行し、インストール済み製品と現在のサブスクリプションがすべてアクティブになるようにします。

6.1. UI での詳細設定

サービスレベルおよびオペレーティングシステムのリリースバージョンの詳細設定はどちらも、Subscription Manager の システムの設定 のダイアログボックスで行います。
  1. Subscription Manager を開きます。
  2. システム メニューを開きます。
  3. システムの設定 メニュー項目を選択します。
  4. ドロップダウンメニューから希望するサービスレベル同意書の設定を選択します。アクティブなサブスクリプションすべてに基づいて、Red Hat アカウントで利用可能なサービスレベルのみが表示されます。
  5. リリースバージョン ドロップダウンメニューでオペレーティングシステムのリリース設定を選択します。表示されるバージョンは、アカウントにアクティブなサブスクリプションがある Red Hat Enterprise Linux バージョンのみです。
  6. 設定が保存され、今後のサブスクリプションの操作に適用されます。閉じる をクリックしてダイアログを閉じます。

6.2. コマンドラインを使用したサービスレベルの設定

一般的なサービスレベルは、service-level --set コマンドを使用して設定できます。

例4 サービスレベル詳細の設定

まず、service-level コマンドを --list オプションで実行して、システムで利用可能なサービスレベルを表示します。
[root@server ~]# subscription-manager service-level --list
+-------------------------------------------+
          Available Service Levels
+-------------------------------------------+
Standard
None
Premium
Self-Support
次に、システムで希望するレベルを設定します。
[root@server ~]# subscription-manager service-level --set=self-support
Service level set to: self-support
ローカルシステムの現在の設定は、--show オプションで表示できます。
[root#server ~]# subscription-manager service-level --show
Current service level: self-support
サービスレベルの設定は、サブスクリプション動作 (システム登録や登録後のサブスクリプションのアタッチなど) の実行中に定義できます。これにより、システム設定の上書きが可能です。registerattach のコマンドでは、--servicelevel オプションで動作の詳細を設定できます。

例5 プレミアムサービスレベルでのサブスクリプションの自動アタッチ

[root#server ~]# subscription-manager attach --auto --servicelevel Premium
Service level set to: Premium
Installed Product Current Status:
ProductName:            RHEL 6 for Workstations
Status:                 Subscribed

注記

--servicelevel オプションには、--auto-attach オプション (登録用) または --auto オプション (アタッチ用) が必要です。特定のプールのアタッチや、サブスクリプションのインポートには使用できません。

6.3. コマンドラインで希望するオペレーティングシステムのリリースバージョンの設定

IT 環境の多くは、一定のセキュリティーレベルか他の基準に合致していると認定されている必要があります。その場合、主要なアップグレードの計画と管理は注意して行う必要があります。管理者がただ yum update を実行して次のバージョンに移行できるものではありません。
リリースバージョンを指定すると、システムが、最新バージョンのリポジトリーを自動的に選択するようなことはせず、オペレーティングシステムのバージョンに関連したコンテンツリポジトリーにアクセスを制限します。
たとえば、指定したオペレーティングシステムバージョンが 6.3 の場合は、他のリポジトリーが利用可能であっても、システムにインストールされる製品およびアタッチされるサブスクリプションには、常に 6.3 のコンテンツリポジトリーが選ばれます。

例6 登録時のオペレーティングシステムのリリースの設定

リリースバージョンの設定は、システムの登録時に register コマンドを --release オプションで実行することで設定できます。これによりこのリリース設定は、システム登録時に選択され自動的にアタッチされたサブスクリプションに適用されます。
--auto-attach オプションは、自動的にアタッチするサブスクリプションの選択に使用される基準の 1 つであるため、詳細設定時に必要となります。
[root#server ~]# subscription-manager register --auto-attach --release=6.4 --username=admin@example.com...

注記

リリース設定は、サービスレベルの設定とは異なり、登録時にのみ使用するか、詳細設定として設定できます。attach コマンドでは指定できません。

例7 オペレーティングシステムのリリース詳細設定

release コマンドは、アタッチされたサブスクリプションだけでなく、組織で利用可能な購入済みサブスクリプションに基づいて、利用可能なオペレーティングシステムのリリースを表示します。
[root#server ~]# subscription-manager release --list
+-------------------------------------------+
          Available Releases
+-------------------------------------------+
6.2
6.3
そして、--set で詳細設定を利用可能なリリースバージョンの 1 つに設定します。
[root#server ~]# subscription-manager release --set=6.3
Release version set to: 6.3

7. サブスクリプションの有効期限と通知の管理

サブスクリプションは、有効期間 と呼ばれる期間にのみアクティブとなります。サブスクリプションを購入すると、そのコントラクトの開始日と終了日が設定されます。
システムには、複数のサブスクリプションをアタッチすることが可能です。製品にはそれ自体のサブスクリプションが必要です。さらに、一部の製品では、完全にサブスクライブされた状態にするために、複数のサブスクリプションが必要になる場合があります。例えば、16 ソケットのマシンでは、ソケット数に対応するため 4 つの 4 ソケットのオペレーティングシステムのサブスクリプションが必要になります。
自分のインストール済みソフトウェア タブには、システム全体のサブスクリプションステータスが表示されます。また、有効な製品サブスクリプションが無効になる (有効期限が切れる) 最初の日付も表示されます。
有効期限

図2 有効期限

Red Hat Subscription Manager は、システムにインストールされた製品の有効な証明書に対するあらゆる変更を示すログと UI メッセージを提供します。Subscription Manager UI では、システムサブスクリプションのステータスは色分けされています。全製品が完全にサブスクライブされている場合は 緑色、 一部の製品がサブスクライブされていない可能性はあるものの更新が有効な場合は 黄色、更新が無効な場合は 赤色 で表示されます。
色分けされたステータス表示

図3 色分けされたステータス表示

マシンのステータスは、コマンドラインツールでも表示されます。緑、黄、赤の色分けは、テキストのステータスメッセージではそれぞれ、subscribedpartially subscribedexpired/not subscribed と表示されます。
[root@server ~]# subscription-manager list
+-------------------------------------------+
    Installed Product Status
+-------------------------------------------+

ProductName:            Red Hat Enterprise Linux Server
Status: Not Subscribed
Expires:                                         
SerialNumber:                                    
ContractNumber:                                  
AccountNumber:
サブスクリプションの変更に関する警告がある時には、上部のメニューバーに燃料メーター状の小さなアイコンが表示されます。
サブスクリプション通知のアイコン

図4 サブスクリプション通知のアイコン

インストール済み製品のサブスクリプションの有効期限が近づくと、Subscription Manager デーモンは警告を発します。このメッセージは、システムに有効な証明書のない製品がある場合に表示されるメッセージに似ています。この警告は、製品に対応するサブスクリプションがアタッチされていないか、サブスクリプションの有効期限が切れた後も製品がインストールされていることを意味します。サブスクリプション通知のウィンドウにある 自分のサブスクリプションを管理 のボタンをクリックすると、Red Hat Subscription Manager UI が開き、サブスクリプションの確認と更新ができます。
サブスクリプション警告のメッセージ

図5 サブスクリプション警告のメッセージ

Subscription Manager UI を開くと (通知エリアから開いたか、通常の方法で開いたかに関わらず)、製品に有効な証明書が欠けているかどうかを示すアイコンが左上隅に表示されます。無効になった製品に適合するサブスクリプションをアタッチする最も簡単な方法は、自動アタッチ ボタンをクリックすることです。
自動アタッチボタン

図6 自動アタッチボタン

システムのサブスクライブ のダイアログは、有効な証明書がない特定の製品にあてはまる利用可能なサブスクリプションの対象一覧を表示します (サブスクリプションが利用可能と仮定)。

A. 改訂履歴

改訂履歴
改訂 1.3-5.1Thu Jun 21 2018Terry Chuang
翻訳ファイルを XML ソースバージョン 1.3-5 と同期
改訂 1.3-5September 18, 2013Deon Ballard
新規コンテンツおよび SAM 1.3 リリース用に再編成。

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