RHEL の簡易登録
Red Hat Enterprise Linux システムの簡易登録およびサブスクライブ
概要
yum) と連動して、ローカルシステムのコンテンツをインストールおよび更新します。
1. Red Hat Subscription Manager ツールの使用
注記
root で実行する必要があります。しかし、Red Hat Subscription Manager がサブスクリプションサービスに接続する際は、サブスクリプションサービスのユーザーアカウントを使用します。
1.1. Red Hat Subscription Manager UI の起動
[root@server1 ~]# subscription-manager-gui
1.2. subscription-manager コマンドラインツールの実行
subscription-manager ツールを使用しても実行できます。このツールは以下のフォーマットになります。
[root@server1 ~]# subscription-manager command [options]
subscription-manager のヘルプと man ページを参照して下さい。
表1 一般的な subscription-manager コマンド
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| register | 新規システムをサブスクリプションサービスに対し登録または特定します。 |
| unregister | マシンの登録解除を行います。サブスクリプションは解除され、サブスクリプションサービスからマシンが削除されます。 |
| attach | マシンに特定のサブスクリプションをアタッチします。 |
| redeem | ハードウェアおよび BIOS 情報に基づいて、ベンダーから購入した事前指定済みのサブスクリプションにマシンを自動的にアタッチします。 |
| remove | マシンから特定のサブスクリプションまたはすべてのサブスクリプションを削除します。 |
| 一覧 | マシンとの互換性があるサブスクリプションを一覧表示します。マシンに実際にアタッチされているサブスクリプションまたはマシンが利用可能な未使用のサブスクリプションのどちらかになります。 |
2. システムの登録および登録解除
2.1. UI からの登録
- Subscription Manager を起動します。
[root@server ~]# subscription-manager-gui
- システムが未登録の場合は、インストール済みの製品 タブの右上隅に ボタンが表示されます。

- 登録に使用するサブスクリプションサーバーを特定するために、サービスのホスト名を入力します。デフォルトのサービスはカスタマーポータルの Subscription Management です。ホスト名は subscription.rhn.redhat.com になります。Subscription Asset Manager などの別のサブスクリプションサービスを使用する場合はローカルサーバーのホスト名を入力します。
証明書ベースのサブスクリプションを認識して使用する各種のサブスクリプションサービスがあります。初回起動時にこれらのサービスにシステムを登録できます。- カスタマーポータルの Subscription Management、Red Hat でホストしているサービス (デフォルト) です。
- Subscription Asset Manager: オンプレミスのサブスクリプションサーバーです。プロキシーとして動作し、コンテンツ配信をカスタマーポータルのサービスに送信します。
- Satellite 6: オンプレミスのサービスです。サブスクリプションサービスとコンテンツ配信の両方を処理します。
- ログインするサブスクリプションサービスのユーザー認証情報を入力します。
使用するユーザー認証情報はサブスクリプションサービスによって異なります。カスタマーポータルに登録する場合は、管理者または企業アカウントの Red Hat Network 認証情報を使用します。ただし、Subscription Asset Manager または Satellite 6 では、使用するユーザーアカウントをオンプレミスのサービス内で作成するため、おそらくカスタマポータルのユーザーアカウントとは異なります。 - オプションで、登録の後に手動でサブスクリプションを割当て チェックボックスを選択することもできます。デフォルトでは、登録プロセスでシステムに最適なサブスクリプションが自動的にアタッチされます。「サブスクリプションのアタッチと削除」 にあるように、この機能を無効にしてサブスクリプションを手動で選択できるようにすることも可能です。
- 登録が始まると、Subscription Manager はシステムを登録する組織および環境 (組織内のサブドメイン) をスキャンします。
カスタマーポータルの Subscription Management を使用する IT 環境では組織は 1 つのみとなるため、これ以上必要な設定はありません。Subscription Asset Manager などのローカルのサブスクリプションサービスを使用する IT インフラストラクチャーの場合、複数の組織が設定されていることがあります。また、それらの組織内にはさらに複数の環境が設定されている場合もあります。複数の組織が検出された場合、参加するサービスを選択するプロンプトが Subscription Manager により表示されます。
- デフォルト設定では、サブスクリプションは自動的に選択され、システムにアタッチされます。システムにアタッチするサブスクリプションを確認して、確定します。
- プロンプトが表示されたら、検出されたサブスクリプションに使用するサービスレベルを選択します。

- Subscription Manager により、選択されたサブスクリプションが表示されます。ウィザードの ボタンをクリックして、このサブスクリプションを確定します。

2.2. コマンドラインからの登録
register コマンドで、認証に必要なユーザーアカウント情報をカスタマーポータルの Subscription Management に渡すことです。システムが正しく認証されると、新しく割り当てられたシステムインベントリー ID と、それを登録したユーザーのアカウント名がエコーバックされます。
register のオプション一覧は、表2「register オプション」 に記載されています。
例1 カスタマーポータルへのシステム登録
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret The system has been registered with id: 7d133d55-876f-4f47-83eb-0ee931cb0a97
例2 登録中の自動サブスクライブ
register コマンドには --auto-attach というオプションがあります。このオプションを使用すれば、1 つのコマンドで、システムをサブスクリプションサービスに登録し、そのシステムのアーキテクチャーに最適なサブスクリプションをアタッチすることができます。
[root@server1 ~]# subscription-manager register --username admin-example --password secret --auto-attach表2 register オプション
| オプション | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| --username=name | コンテンツサーバーのユーザーアカウント名を指定します。 | 必須 |
| --password=password | ユーザーアカウントのパスワードを指定します。 | 必須 |
| --serverurl=hostname | 使用するサブスクリプションサービスのホスト名を指定します。デフォルトは Customer Portal Subscription Management (subscription.rhn.redhat.com) です。このオプションを使用しないと、システムはカスタマーポータルの Subscription Management に登録されます。 | Subscription Asset Manager または Satellite 6 の場合 |
| --baseurl=URL | 更新を受け取るコンテンツ配信サーバーのホスト名を指定します。Customer Portal Subscription Management と Subscription Asset Manager のいずれも Red Hat がホストするコンテンツ配信サービスを使用します。URL は https://cdn.redhat.com です。Satellite 6 は独自のコンテンツをホストしているため、Satellite 6 に登録するシステムはこの URL を使用する必要があります。 | Satellite 6 の場合 |
| --org=name | システムの参加先となる組織を指定します。 | ホスト型環境以外では必須 |
| --environment=name | 1 つの組織内の 1 つの環境にシステムを登録します。 | オプション |
| --name=machine_name | 登録するシステム名を設定します。デフォルトではホスト名と同じです。 | オプション |
| --auto-attach | 互換性がある最適なサブスクリプションを自動的にアタッチします。1 つのコマンドでシステムを設定できるため、自動設定の操作に適しています。 | オプション |
| --activationkey=key | 登録プロセスの一環として、既存のサブスクリプションをアタッチします。サブスクリプションは、ベンダーまたはシステム管理者が Subscription Asset Manager を使用して事前に割り当てています。 | オプション |
| --servicelevel=None|Standard|Premium | マシン上でサブスクリプションに使用するサービスレベルを設定します。これは --auto-attach オプションでのみ使用されます。 | オプション |
| --release=NUMBER | システムのサブスクリプションで使用するオペレーティングシステムのマイナーリリースを設定します。製品と更新は、この特定のマイナーリリースバージョンに限定されます。 --auto-attach オプションでのみ使用されます。 | オプション |
| --force | システムが登録済みの場合でも登録します。通常、マシンが登録済みの場合には、登録の操作は失敗します。 | オプション |
2.3. Subscription Asset Manager へのシステム登録
- 設定 RPM をインストールするか、Red Hat Subscription Manager を設定して Subscription Asset Manager インスタンスを指定します。以下の標準 URL で利用可能な設定 RPM がすべての Subscription Asset Manager サーバーにあります。
http://sam_server_hostname/pub/candlepin-cert-consumer.noarch.rpm
以下に例を示します。[root@server ~]# rpm -ivh http://sam.example.com/pub/candlepin-cert-consumer.noarch.rpm
subscription-managerコマンドを実行してシステムを登録します。組織名が必須になります。このコマンドでユーザー名またはパスワードを渡さないと、入力を求めるプロンプトが表示されます。--auto-attachを使用して自動的にサブスクリプションを適用することは必須ではありませんが、このオプションを使用すれば新しいシステムを設定するのが容易になります。[root@server ~]# subscription-manager register --username=jsmith --password=secret --org="IT Dept" --auto-attach
このコマンドは root で実行してください。
2.4. 登録解除
unregister コマンドの実行のみです。これにより、サブスクリプションサービスから対象となるシステムのエントリーが削除され、サブスクリプションもすべて削除されます。また、そのシステムの ID とサブスクリプション証明書もローカルで削除されます。
unregister コマンドのみが必要となります。
例3 システムの登録解除
[root@server1 ~]# subscription-manager unregister
- Subscription Manager UI を開きます。
[root@server ~]# subscription-manager-gui
- システム メニューを開いて、 を選択します。

- システムの登録解除を確認します。
3. サブスクリプションのアタッチと削除
3.1. UI を使用したサブスクリプションのアタッチと削除
3.1.1. サブスクリプションのアタッチ
- Subscription Manager を起動します。
[root@server ~]# subscription-manager-gui
- すべての利用可能なサブスクリプション タブを開きます。
- オプションとして、日付の範囲を設定してから ボタンをクリックし、利用可能なサブスクリプションを検索します。
サブスクリプションは、アクティブな日付や名前でフィルタリングできます。また、チェックボックスを使用すると、より詳細なフィルタリングが可能です。- 自分のシステムにマッチ を選択すると、システムアーキテクチャーに適合するサブスクリプションのみが表示されます。
- 自分のインストール済み製品にマッチ を選択すると、システム上に現在インストール済みの製品と機能するサブスクリプションが表示されます。
- 既存のサブスクリプションとの重複をしない を選択すると、製品が重複しているサブスクリプションが除外されます。サブスクリプションがすでに特定の製品のシステムにアタッチされている場合や、複数のサブスクリプションが同じ製品を提供している場合は、サブスクリプションサービスがそれらのサブスクリプションをフィルタリングして、最適なサブスクリプションのみが表示されます。
- 次のテキストを含む は、サブスクリプションやプール内で製品名などの文字列を検索します。
日付とフィルターの設定後、 ボタンをクリックして適用します。 - 利用可能なサブスクリプションを 1 つ選択します。

- ボタンをクリックします。
3.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションのアタッチと削除
3.2.1. サブスクリプションのアタッチ
--pool オプションを使用して、個別の製品またはサブスクリプションを指定する必要があります。
[root@server1 ~]# subscription-manager attach --pool=XYZ01234567
attach コマンドのオプション一覧は表3「attach オプション」に記載されています。
list コマンドを実行すると確認できます。
[root@server1 ~]# subscription-manager list --available
+-------------------------------------------+
Available Subscriptions
+-------------------------------------------+
ProductName: RHEL for Physical Servers
ProductId: MKT-rhel-server
PoolId: ff8080812bc382e3012bc3845ca000cb
Quantity: 10
Expires: 2011-09-20--auto オプション (register コマンドの --auto-attach オプションに類似) を使用して、システムに、サブスクリプションサービスが特定した最適なサブスクリプションをアタッチすることもできます。
[root@server1 ~]# subscription-manager attach --auto
表3 attach オプション
| オプション | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| --pool=pool-id | システムにアタッチするサブスクリプション ID を指定します。 | --auto の使用時以外は必須 |
| --auto | システムを 1 つ以上の最適なサブスクリプションに自動的にアタッチします。 | オプション |
| --quantity=number | 複数カウントのサブスクリプションをシステムにアタッチします。これは、カウント制限を定義するサブスクリプションを対象に使用されます (例: 2 ソケットサーバー用のサブスクリプションを 2 つ使用して、1 台の 4 ソケットマシンに適用)。 | オプション |
| --servicelevel=None|Standard|Premium | マシン上でサブスクリプションに使用するサービスレベルを設定します。これが使われるのは、--auto オプションと一緒の時のみです。 | オプション |
3.2.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションの削除
remove コマンドに --all オプションを付けて実行すると、システムに現在アタッチされている製品サブスクリプションとサブスクリプションプールがすべて削除されます。
[root@server1 ~]# subscription-manager remove --all
remove コマンドで X.509 証明書の ID 番号を参照して特定します。
- 製品サブスクリプションを削除する場合は、製品証明書のシリアル番号を取得してください。シリアル番号は subscription#
.pemファイル (例:392729555585697907.pem) から、または以下のようにlistコマンドを使って取得できます。[root@server1 ~]# subscription-manager list --consumed +-------------------------------------------+ Consumed Product Subscriptions +-------------------------------------------+ ProductName: High availability (cluster suite) ContractNumber: 0 SerialNumber: 11287514358600162 Active: True Begins: 2010-09-18 Expires: 2011-11-18 - subscription-manager ツールを
--serialオプションで実行し、証明書を特定します。[root@server1 ~]# subscription-manager remove --serial=11287514358600162
4. ベンダーサブスクリプションの有効化
4.1. UI を使用したサブスクリプションの有効化
注記
- Subscription Manager を起動します。
[root@server ~]# subscription-manager-gui
- 必要に応じて 「UI からの登録」 にあるとおり、システムを登録します。
- ウィンドウの左上隅にある メニューを開き、 項目をクリックします。

- 有効化が完了した時点に送信する通知の宛先となる電子メールアドレスを、ダイアログウィンドウ内に入力します。有効化のプロセスは、ベンダーに連絡して事前定義されたサブスクリプションの情報を受け取るのに数分かかる場合があるため、通知メッセージは Subscription Manager のダイアログウィンドウではなく、電子メールで送られます。

- ボタンをクリックします。
4.2. コマンドラインを使用したサブスクリプションの有効化
注記
redeem コマンドで、プロセスが完了した時点で有効化の通知メールを受け取る電子メールアドレスを指定して実行します。
# subscription-manager redeem --email=jsmith@example.com
5. Subscription Asset Manager のアクティベーションキーを使用したサブスクリプションのアタッチ方法
# subscription-manager register --username=jsmith --password=secret --org="IT Dept" --activationkey=abcd1234
6. システムの詳細設定
- サブスクリプションのサービスレベル
- 使用するオペレーティングシステムのマイナーバージョン (X.Y)
6.1. UI での詳細設定
- Subscription Manager を開きます。
- システム メニューを開きます。
- システムの設定 メニュー項目を選択します。

- ドロップダウンメニューから希望するサービスレベル同意書の設定を選択します。アクティブなサブスクリプションすべてに基づいて、Red Hat アカウントで利用可能なサービスレベルのみが表示されます。
- リリースバージョン ドロップダウンメニューでオペレーティングシステムのリリース設定を選択します。表示されるバージョンは、アカウントにアクティブなサブスクリプションがある Red Hat Enterprise Linux バージョンのみです。

- 設定が保存され、今後のサブスクリプションの操作に適用されます。 をクリックしてダイアログを閉じます。
6.2. コマンドラインを使用したサービスレベルの設定
service-level --set コマンドを使用して設定できます。
例4 サービスレベル詳細の設定
service-level コマンドを --list オプションで実行して、システムで利用可能なサービスレベルを表示します。
[root@server ~]# subscription-manager service-level --list
+-------------------------------------------+
Available Service Levels
+-------------------------------------------+
Standard
None
Premium
Self-Support[root@server ~]# subscription-manager service-level --set=self-support Service level set to: self-support
--show オプションで表示できます。
[root#server ~]# subscription-manager service-level --show Current service level: self-support
register と attach のコマンドでは、--servicelevel オプションで動作の詳細を設定できます。
例5 プレミアムサービスレベルでのサブスクリプションの自動アタッチ
[root#server ~]# subscription-manager attach --auto --servicelevel Premium Service level set to: Premium Installed Product Current Status: ProductName: RHEL 6 for Workstations Status: Subscribed
注記
--servicelevel オプションには、--auto-attach オプション (登録用) または --auto オプション (アタッチ用) が必要です。特定のプールのアタッチや、サブスクリプションのインポートには使用できません。
6.3. コマンドラインで希望するオペレーティングシステムのリリースバージョンの設定
yum update を実行して次のバージョンに移行できるものではありません。
例6 登録時のオペレーティングシステムのリリースの設定
register コマンドを --release オプションで実行することで設定できます。これによりこのリリース設定は、システム登録時に選択され自動的にアタッチされたサブスクリプションに適用されます。
--auto-attach オプションは、自動的にアタッチするサブスクリプションの選択に使用される基準の 1 つであるため、詳細設定時に必要となります。
[root#server ~]# subscription-manager register --auto-attach --release=6.4 --username=admin@example.com...注記
attach コマンドでは指定できません。
例7 オペレーティングシステムのリリース詳細設定
release コマンドは、アタッチされたサブスクリプションだけでなく、組織で利用可能な購入済みサブスクリプションに基づいて、利用可能なオペレーティングシステムのリリースを表示します。
[root#server ~]# subscription-manager release --list
+-------------------------------------------+
Available Releases
+-------------------------------------------+
6.2
6.3--set で詳細設定を利用可能なリリースバージョンの 1 つに設定します。
[root#server ~]# subscription-manager release --set=6.3 Release version set to: 6.3
7. サブスクリプションの有効期限と通知の管理

図2 有効期限

図3 色分けされたステータス表示
[root@server ~]# subscription-manager list
+-------------------------------------------+
Installed Product Status
+-------------------------------------------+
ProductName: Red Hat Enterprise Linux Server
Status: Not Subscribed
Expires:
SerialNumber:
ContractNumber:
AccountNumber:
図4 サブスクリプション通知のアイコン

図5 サブスクリプション警告のメッセージ

図6 自動アタッチボタン
A. 改訂履歴
| 改訂履歴 | |||
|---|---|---|---|
| 改訂 1.3-5.1 | Thu Jun 21 2018 | ||
| |||
| 改訂 1.3-5 | September 18, 2013 | ||
| |||


