第1章 Red Hat Software Collections コンテナーイメージ
Red Hat Software Collections コンテナーイメージは、対応するコレクション、rhel7 または ubi7 のベースイメージに基づいています。Universal Base Images (UBI) の詳細は、Universal Base Images(UBI): イメージ、リポジトリー、パッケージ、およびソースコード を参照してください。
Red Hat Software Collections コンテナーイメージには、アプリケーション、デーモン、およびデータベースイメージが含まれます。Red Hat Software Collections コンテナーイメージの実行は、以下でサポートされます。
- Red Hat Enterprise Linux 7 Server
- Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host
- Red Hat Enterprise Linux 8
Red Hat Enterprise Linux 7 の Software Collections として利用可能なコンポーネントの詳細は、Red Hat Software Collections および Red Hat Developer Toolset のドキュメントを参照してください。
Red Hat Software Collections コンテナーイメージは、以下の表で詳説されています。
- 3章Red Hat Software Collections 3.8 に基づくコンテナーイメージ
- 4章Red Hat Software Collections 3.7 に基づくコンテナーイメージ
- 5章Red Hat Software Collections 3.6 に基づくコンテナーイメージ
- 6章Red Hat Software Collections 3.5 に基づいたコンテナーイメージ
- 7章Red Hat Software Collections 3.4 に基づくコンテナーイメージ
- 8章Red Hat Software Collections 3.3 に基づくコンテナーイメージ
- 9章Red Hat Software Collections 3.2 に基づいたコンテナーイメージ
- 10章Red Hat Software Collections 3.1 に基づいたコンテナーイメージ
- 11章Red Hat Software Collections 3.0 に基づくコンテナーイメージ
Red Hat Ecosystem Catalog では、利用可能なコンテナーイメージを検索することもできます。
Red Hat が提供する各コンテナーイメージの最新バージョンのみがサポートされます。
コンテナー内のプロセスを制御する SELinux を使用する場合は、コンテナーにマウントされるボリュームのコンテンツが読み取り可能になり、ユースケースによっては書き込み可能であることを確認してください。詳細は podman の man ページ を参照してください。
関連資料
- コンテナーの使用
- コンテナーの管理
- OpenShift Enterprise アーキテクチャーの中核となる概念
-
イメージ内の
/help.1
ファイルの Red Hat Software Collections コンテナーイメージの README ファイル、またはアップストリームの GitHub リポジトリー。
1.1. ビルダーイメージとしての Red Hat Software Collections コンテナーイメージ
Red Hat Software Collections コンテナーイメージをビルダーイメージとして使用してアプリケーションを構築、デプロイ、実行できます。一般的なユースケースに対応するために、以下の Source-to-Image (S2I) スクリプトがビルダーイメージに含まれています。
-
イメージ内の
/usr/libexec/s2i/assemble
スクリプトを実行すると、アプリケーションアーティファクトで新しいイメージが生成されます。このスクリプトは、指定のアプリケーションのソースを取得して、イメージ内の適切なディレクトリーに配置します。アプリケーションソースに依存コンポーネントの定義が含まれる場合 (例: Python プロジェクトの場合にPyPi
からのコンポーネントを一覧表示するrequirements.txt
など) には、コンポーネントはイメージにインストールされます。 -
/usr/libexec/s2i/run
スクリプトは、結果として生成されるコンテナーイメージのデフォルトコマンドとして設定されます (アプリケーションのアーティファクトを含む新規イメージ)。
podman
を使用して、作成されたアプリケーションイメージを実行できます。手順は、コンテナーの使用 を参照してください。Red Hat Enterprise Linux 7 では、同じコマンドライン構文を使用する podman
の代わりに docker
コマンドを使用できます。