第15章 Red Hat Developer Toolset イメージ

Red Hat Developer Toolset は、Red Hat Enterprise Linux プラットフォームの開発者向けの Red Hat 製品です。Red Hat Enterprise Linux の複数のバージョンにインストールおよび使用できる、完全な開発ツールおよびパフォーマンス分析ツールを提供します。また、Red Hat Developer Toolset ツールチェーンで構築された実行ファイルは、複数のバージョンの Red Hat Enterprise Linux にデプロイおよび実行できます。互換性の詳細は、Red Hat Developer Toolset 12 ユーザーガイド を参照してください。

重要

最新バージョンの Red Hat Developer Toolset を提供するコンテナーイメージのみがサポートされます。

15.1. ビルド済みのコンテナーイメージから Red Hat Developer Toolset ツールの実行

ローカルマシンにすでにプルしたビルド済みの Red Hat Developer Toolset コンテナーイメージの一般的な使用情報を表示するには、root で以下のコマンドを実行します。

# podman run image_name usage

ビルド済みのコンテナーイメージ内でインタラクティブなシェルを起動するには、root で以下のコマンドを実行します。

# podman run -ti image_name /bin/bash -l

上記のコマンドの両方で、image_name パラメーターを、ローカルシステムにプルして使用するコンテナーイメージの名前に置き換えます。

たとえば、選択したツールチェーンコンポーネントでコンテナーイメージ内でインタラクティブなシェルを起動するには、root で以下のコマンドを実行します。

# podman run -ti rhscl/devtoolset-12-toolchain-rhel7 /bin/bash -l

例15.1 ビルド済みの Red Hat Developer Toolset Toolchain イメージでの GCC の使用

この例では、Red Hat Developer Toolset の選択したツールチェーンコンポーネントでビルド済みコンテナーイメージを取得および起動する方法と、そのイメージ内で gcc コンパイラーの実行方法を説明します。

  1. Managing Containersドキュメントの Using podman to work with containers の手順に従って、コンテナー環境が正しく設定されていることを確認してください。
  2. 公式の Red Hat コンテナーレジストリーから、ビルド済みの Red Hat Developer Toolset コンテナーイメージをプルします。

    # podman pull rhscl/devtoolset-12-toolchain-rhel7
  3. インタラクティブシェルでコンテナーイメージを起動するには、次のコマンドを発行します。

    # podman run -ti rhscl/devtoolset-12-toolchain-rhel7 /bin/bash -l
  4. コンテナーを通常の (root 以外の) ユーザーとして起動するには、sudo コマンドを使用します。ホストシステムからコンテナーのファイルシステムにディレクトリーをマップするには、podman コマンドに -v (または --volume) オプションを追加します。

    $ sudo podman run -v ~/Source:/src -ti rhscl/devtoolset-12-toolchain-rhel7 /bin/bash -l

    上記のコマンドでは、ホストの ~/Source/ ディレクトリーがコンテナー内の /src/ ディレクトリーとしてマウントされます。

  5. コンテナーのインタラクティブシェルに移動したら、予想通りに Red Hat Developer Toolset ツールを実行できます。たとえば、gcc コンパイラーのバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。

    bash-4.2$ gcc -v
    [...]
    gcc version 12.2.1 20221121 (Red Hat 12.2.1-4) (GCC)

関連情報

Red Hat Developer Toolset で利用可能なコンポーネントの詳細は、以下のオンラインリソースを参照してください。