2.6. Software Collection スクリプトレット

Software Collection スクリプトレットは、現在のシステム環境を変更する簡単なシェルスクリプトで、Software Collection のパッケージグループが、システムにインストールされている従来のパッケージのグループよりも優先されます。
Software Collection スクリプトレットを使用するには、scl-utils パッケージに含まれる scl ツールを使用します。scl の詳細は、「ソフトウェアコレクションの有効化」 を参照してください。
1 つの Software Collection には、複数の Software Collection スクリプトレットを含めることができます。これらのスクリプトレットは、Software Collection パッケージの /opt/provider/software_collection/ ディレクトリーにあります。Software Collection に 1 つのスクリプトレットのみを配布する必要がある場合には、そのスクリプトレットの名前として enable を使用することが強く推奨されます。ユーザーが scl enable software_collection コマンド を実行して Software Collection 環境でコマンドを実行すると、/opt/provider/software_collection/enable スクリプトレットは検索パスの更新などに使用されます。
Software Collection スクリプトレットは、scl-enable コマンドを実行して作成されたサブシェルにシステム環境のみを設定できることに注意してください。サブシェルは、コマンドが実行される期間にのみアクティブです。