4.2. Eclipse 4.6.3

Red Hat Enterprise Linux 7 で利用可能なrh-eclipse46 Software Collection には、Eclipse Foundation の Neon release train をベースにしたEclipse 4.6.3 が含まれています。この統合開発環境は、以前は Red Hat Developer Toolset の一部として提供されていました。なお、rh-eclipse46 Software Collection にはrh-java-common Collection が必要です。
注記
新バージョンのEclipseは、Red Hat Developer Tools のrh-eclipse47 コンポーネントとして提供されています。詳しくは、Using Eclipseをご覧ください。
Eclipseは、開発プロセスの各段階に応じたツールを提供する強力な開発環境です。様々なツールを統一された環境に統合して豊かな開発環境を実現し、完全に設定可能なユーザーインターフェイスを提供し、様々な方法で拡張できるプラガブルなアーキテクチャーを採用しています。例えば、Valgrindプラグインは、従来はコマンドラインで行っていたメモリープロファイリングを、Eclipseのユーザーインターフェイスで行うことができます。

図4.1 Eclipse セッションの例

Eclipse セッションの例
Eclipseは、従来のコマンドラインツールとのやりとりに代わるグラフィカルな開発環境を提供しており、そのため、コマンドラインインターフェイスを使いたくない開発者にとっては選択肢となります。伝統的な、主にコマンドラインベースの Linux ツール群 (gccgdbなど) とEclipseは、プログラミングに対して 2 つの異なるアプローチを提供します。
なお、Red Hat JBoss Middleware 用のアプリケーションを開発する場合や、OpenShift Tools のサポートが必要な場合は、Red Hat JBoss Developer Studioを使用することをお勧めします。

表4.1 rh-eclipse46 Software Collection に含まれる Eclipse コンポーネント

パッケージ説明
rh-eclipse46-eclipse-cdt C や C++での開発のための機能やプラグインを提供する C/C++ Development Tooling(CDT)。
rh-eclipse46-eclipse-changelog チェンジログファイルを作成、管理するための ChangeLog プラグイン。
rh-eclipse46-eclipse-egit EGit は、Eclipseのためのチームプロバイダーで、Git リポジトリーと対話するための機能やプラグインを提供します。
rh-eclipse46-eclipse-emf 構造化されたデータモデルに基づいてアプリケーションを構築することができるEclipseModeling Framework(EMF) です。
rh-eclipse46-eclipse-epp-logging Eclipse エラー報告ツール。
rh-eclipse46-eclipse-gcov GCov プラグインは、GCovテストカバレッジプログラムをEclipseに統合するものです。
rh-eclipse46-eclipse-gef 既存のアプリケーションモデルからリッチなグラフィカルエディターを作成することができる Graphical Editing Framework(GEF) です。
rh-eclipse46-eclipse-gprof パフォーマンス解析ユーティリティーGprofEclipseに統合した Gprof プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-jdt Eclipseの Java 開発ツール (JDT) のプラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-jgit JGit は、リビジョンコントロールシステムであるGitの Java 実装です。
rh-eclipse46-eclipse-manpage Eclipseでマニュアルページを表示することができる Man Page プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-mpc EclipseMarketplace のクライアントです。
rh-eclipse46-eclipse-mylyn Eclipseのタスク管理システムである Mylyn。
rh-eclipse46-eclipse-oprofile OProfileEclipse に統合する OProfile プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-pde Eclipseのプラグインを開発するためのプラグイン開発環境です。
rh-eclipse46-eclipse-perf Perf プラグインは、perfツールをEclipseに統合します。
rh-eclipse46-eclipse-ptp 同期プロジェクトをサポートするPTP projectのサブセット。
rh-eclipse46-eclipse-pydev Eclipse用のフル機能の PythonIDEです。
rh-eclipse46-eclipse-remote 拡張可能なリモートサービスのフレームワークを提供する Remote Services プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-rpm-editor RPMスペックファイルを管理できるEclipseSpec File Editor です。
rh-eclipse46-eclipse-rse Eclipseからリモートシステムを操作することができる Remote System Explorer(RSE) フレームワークです。
rh-eclipse46-eclipse-systemtap SystemTapEclipseを統合した SystemTap プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-valgrind ValgrindEclipseに統合する Valgrind プラグインです。
rh-eclipse46-eclipse-webtools EclipseWebtools のプラグインです。

4.2.1. Eclipse のインストール

Eclipseの開発環境は、RPMパッケージの集合体として提供されています。rh-eclipse46 Software Collection をインストールするには、rootで次のコマンドを入力します。
yum install rh-eclipse46
利用可能なコンポーネントのリストについては、表4.1「rh-eclipse46 Software Collection に含まれる Eclipse コンポーネント」 を参照してください。
注記
rh-eclipse46 Software Collection は、C、C++、Java の開発を完全にサポートしていますが、Fortran プログラミング言語のサポートはありません