第2章 サーバーの初期化

『サーバーインストールおよび設定ガイド』で定義されたインストールおよび設定タスクをすべて実行した後に、最初の管理者アカウントを作成する必要があります。Red Hat Single Sign-On には、追加設定なしで設定されている管理アカウントがありません。このアカウントを使用すると、マスターレルムの管理コンソールにログインしてレルムの作成を開始でき、Red Hat Single Sign-On によるアプリケーション登録を行うことができます。

localhost からサーバーにアクセス可能な場合は、URL http://localhost:8080/auth に移動してこの管理ユーザーを作成できます。

Welcome ページ

initial welcome page

この初期 admin に必要なユーザー名とパスワードを指定するだけです。

localhost ホストアドレスからサーバーにアクセスできない場合や、コマンドラインから Red Hat Single Sign-On をプロビジョニングする場合は、…​/bin/add-user-keycloak スクリプトで、これを行うことができます。

add-user-keycloak スクリプト

add user script

スタンドアロン操作モードまたはドメイン操作モードを使用している場合によって、パラメーターはほとんど異なります。スタンドアロンモードの場合、ここではスクリプトの使用方法を紹介します。

Linux/Unix

$ .../bin/add-user-keycloak.sh -r master -u <username> -p <password>

Windows

> ...\bin\add-user-keycloak.bat -r master -u <username> -p <password>

ドメインモードでは、-sc スイッチを使用して、スクリプトがサーバーホストの 1 つを参照するようにする必要があります。

Linux/Unix

$ .../bin/add-user-keycloak.sh --sc domain/servers/server-one/configuration -r master -u <username> -p <password>

Windows

> ...\bin\add-user-keycloak.bat --sc domain/servers/server-one/configuration -r master -u <username> -p <password>