2.2. システムアーキテクチャー
2.2.1. Red Hat Satellite 5
Red Hat Satellite 5 は、Spacewalk と呼ばれるオープンソースプロジェクトをベースにしており、以下のアーキテクチャーに用意されている複数の重要なコンポーネントで設定されています。
図2.1 Red Hat Satellite 5 システムアーキテクチャー
- Web UI
- Satellite Web UI は Apache Web サーバーを使用して、Satellite 操作の主なエントリーポイントを提供します。
- フロントエンド API
- フロントエンド API は、XML-RPC API を介して Satellite 5 と対話する機能を提供します。この API により、システム管理者は、反復タスクを実行するスクリプトの作成や、Satellite に関連するサードパーティーのアプリケーションの開発が可能になります。フロントエンド API は、XML-RPC を使用する Web UI 機能のほとんどを公開します。
- バックエンド API
-
バクエンドは、複数のクライアントユーティリティー (
rhn_register
、yum
) が接続する一連の API を提供します。これは文書化されておらず、クライアントユーティリティーでのみ使用されます。
- Taskomatic
- Taskomatic は、Red Hat Satellite 5 では独立したサービスで、さまざまな非同期ジョブ (セッションテーブルの削除や、エラータが公開された場合の通知メール送信など) を実行します。このジョブの多くは定期的に実行しますが、その実行頻度は調整できます。
- 検索サーバー
- Satellite には、スタンドアロンの検索サーバーが含まれており、数百もの項目をリストに挙げることなく、システム、パッケージ、エラータをすばやく見つけることができます。検索エンジンには、Apache の Lucene 検索エンジンライブラリーが使用されていますが、このライブラリーにより、多数のクエリー言語が使用され、より関連する検索結果を得ることができます。