2.5. 組織の構造

2.5.1. Red Hat Satellite 5

Red Hat Satellite 5 は、複数の異なる組織にシステム、コンテンツ、および設定をまとめることができます。これは複数の部門 (たとえば Finance (財務)、Marketing (マーケティング)、および Sales (営業)) をかかえる企業には有用です。各組織は、独自の設定およびシステムプロファイルがあり、個別の管理 Satellite として機能します。ただし、Satellite は複数の組織間でコンテンツ (ソフトウェアチャネル) を共有できます。

Red Hat Satellite 5 には、複数の Satellite Server 間でコンテンツを同期する機能があります。これにより、管理者は、Satellite が地理的に離れていても、同じソフトウェアチャンネルを共有できます。たとえば、企業のオフィスの場所が 3 つに分かれていて、各オフィスで Satellite が必要になった場合に、選択した親となる Satellite Server からコンテンツを同期します。

図2.4 Red Hat Satellite 5 のトポロジーの例

Red Hat Satellite 5 のトポロジーの例

システム管理操作はすべて、登録している Satellite で行われます。