11.6. VMware vSphere サーバーでのホストの作成

VMware vSphere プロビジョニングプロセスでは、ネットワーク接続経由で、あるいは既存のイメージを使用してホストを作成するオプションがあります。

ネットワークベースのプロビジョニングでは、ホストが PXE プロビジョニングサービスにアクセスできるように、新規ホストは VMware vSphere 仮想マシン上にある Satellite Server の統合 Capsule か、外部の Capsule Server にアクセスできる必要があります。この新しいホストエントリーにより、VMware vSphere サーバーが仮想マシンを作成して起動するようにトリガーします。仮想マシンが仮想ネットワークで定義済みの Capsule Server を検出した場合には、仮想マシンは PXE 機能を使用してブートして、選択したオペレーティングシステムのインストールを開始します。

DHCP の競合

プロビジョニング目的で VMware vSphere サーバーで仮想ネットワークを使用する場合は、DHCP 割り当てを提供しない仮想ネットワークを必ず選択します。これにより、新規ホストの起動時に、Satellite Server と DHCP が競合してしまうためです。

イメージベースのプロビジョニングでは、既存のイメージを新規ボリュームのベースとして使用します。

手順

VMware vSphere サーバーのホストを作成するには、以下の手順を行います。

  1. Satellite Web UI で、ホスト > ホストの作成 に移動します。
  2. 名前 フィールドには、プロビジョニングされたシステムのホスト名に設定する名前を入力します。
  3. 組織 および ロケーション タブをクリックして、プロビジョニングのコンテキストが現在のコンテキストに自動的に設定されていることを確認します。
  4. ホストグループ リストから、フォームの生成に使用するホストグループを選択します。
  5. デプロイ先 リストから、VMware vSphere 接続を選択します。
  6. コンピュートプロファイル リストから、仮想マシンベースの設定を自動的に投入するために使用するプロファイルを選択します。
  7. インターフェイス タブをクリックして、ホストのインターフェイスで 編集 をクリックします。
  8. フィールドに値が自動投入されていることを確認します。特に以下に注意してください。

    • ホスト タブの 名前DNS 名 になります。
    • Satellite Server は新規ホストの IP アドレスを自動的に割り当てます。
  9. MAC アドレス フィールドが空白であることを確認します。VMware vSphere サーバーは MAC アドレスをホストに割り当てます。
  10. ホストの最初のインターフェイスで Managed (管理)Primary、および Provision オプションが自動的に選択されていることを確認します。選択されていない場合は、それらを選択してください。
  11. インターフェイスウィンドウには、コンピュートプロファイルの設定が入力された VMware vSphere 固有のフィールドが表示されます。必要に応じてこれらの設定を変更します。
  12. オペレーティングシステム タブをクリックして、全フィールドに値が自動的に含まれていることを確認します。
  13. 必要なプロビジョニング方法を選択します。

    • ネットワークベースのプロビジョニングの場合、ネットワークベース をクリックします。
    • イメージベースのプロビジョニングの場合、イメージベース をクリックします。
    • ブートディスクベースのプロビジョニングの場合、ブートディスクベース をクリックします。
  14. プロビジョニングテンプレート解決 をクリックし、新規ホストから使用する適切なプロビジョニングテンプレートを特定できることを確認します。
  15. 仮想マシン タブをクリックして、設定には、ホストグループおよびコンピュートプロファイルからの情報が入力されていることを確認します。要件に合わせてこれらの設定を変更します。
  16. パラメーター タブをクリックして、存在するパラメーターでアクティベーションキーが提供されていることを確認します。存在しない場合には、アクティベーションキーを追加します。
  17. 送信 をクリックしてホストエントリーを保存します。

CLI をご利用の場合

hammer host create コマンドでネットワークからホストを作成し、--provision-method build を組み込んでネットワークベースのプロビジョニングを使用します。以下は例になります。

# hammer host create --name "vmware-test1" --organization "My_Organization" \
--location "New York" --hostgroup "Base" \
--compute-resource "My_vSphere" --provision-method build \
--build true --enabled true --managed true \
--interface "managed=true,primary=true,provision=true,compute_type=VirtualE1000,compute_network=mynetwork" \
--compute-attributes="cpus=1,corespersocket=2,memory_mb=1024,cluster=MyCluster,path=MyVMs,start=true" \
--volume="size_gb=20G,datastore=Data,name=myharddisk,thin=true"

このコンピュートリソースに対する他のホスト作成パラメーターの情報は、hammer host create --help コマンドを入力します。

CLI をご利用の場合

hammer host create コマンドでイメージからホストを作成し、--provision-method image を指定してイメージベースのプロビジョニングを使用します。以下は例になります。

# hammer host create --name "vmware-test2" --organization "My_Organization" \
--location "New York" --hostgroup "Base" \
--compute-resource "My_VMware" --provision-method image \
--image "Test VMware Image" --enabled true --managed true \
--interface "managed=true,primary=true,provision=true,compute_type=VirtualE1000,compute_network=mynetwork" \
--compute-attributes="cpus=1,corespersocket=2,memory_mb=1024,cluster=MyCluster,path=MyVMs,start=true" \
--volume="size_gb=20G,datastore=Data,name=myharddisk,thin=true"

このコンピュートリソースに対する他のホスト作成パラメーターの情報は、hammer host create --help コマンドを入力します。