5.13. 同期速度の制限

同期の速度を制限して、利用可能な帯域幅の枯渇や、その他のパフォーマンスの問題を回避できます。これには、PULP_CONCURRENCY パラメーターおよび max_speed パラメーターを設定します。この設定はアップグレード時に上書きされる点に注意してください。アップグレード前に、変更したファイルをバックアップし、設定を復元できるようにしてください。

  1. 並行して実行する同期ジョブの数を制御するには、/etc/default/pulp_workers ファイルの PULP_CONCURRENCY パラメーターを設定します。たとえば、平行して実行するジョブの数を 1 に設定するには、PULP_CONCURRENCY を 1 に設定します。

    PULP_CONCURRENCY=1

    デフォルトでは、CPU の数が 8 より少ないシステムでは、PULP_CONCURRENCY を CPU の数に設定します。CPU の数が 8 より多い場合は、8 に設定します。

  2. 同期するネットワークの最大速度 (バイト毎秒) を設定するには、max_speed パラメーターを設定します。このパラメーターは、/etc/pulp/server/plugins.conf.d/ ディレクトリーで、インポーターごとに設定する必要があります。たとえば、RPM コンテンツを同期する最大速度を毎秒 10 バイトに設定するには、/etc/pulp/server/plugins.conf.d/yum_importer.json ファイルの "max_speed" パラメーターを 10 に設定します。

    # cat /etc/pulp/server/plugins.conf.d/yum_importer.json
    {
        "proxy_host": null,
        "proxy_port": null,
        "proxy_username": null,
        "proxy_password": null,
        "max_speed": 10
    }
  3. 編集後にファイルの構文を検証します。

    # json_verify < /etc/pulp/server/plugins.conf.d/yum_importer.json
    JSON is valid
  4. satellite-maintain サービスを再起動して変更を適用します。

    # satellite-maintain service restart