12.5. ログ情報の収集ユーティリティー

ログファイルから情報を収集するユーティリティーは、2 つあります。

表12.2 ログ収集ユーティリティー

コマンド説明

foreman-debug

foreman-debug コマンドは、Red Hat Satellite とそのバックエンドサービスの設定およびログファイルデータとシステム情報を収集します。この情報は収集され、tar ファイルに書き込まれます。デフォルトでは、出力される tar ファイルは、/tmp/foreman-debug-xxx.tar.xz に格納されます。

また、foreman-debug コマンドは、過去 60 日間に実行されたタスクをエクスポートします。デフォルトでは、出力される tar ファイルは、/tmp/task-export-xxx.tar.xz に格納されます。このファイルが見当たらない場合は、/tmp/task-export.log ファイルで、タスクのエクスポートが失敗した理由を確認できます。

詳細情報については、foreman-debug --help を実行してください。

このコマンドの実行時にはタイムアウトがありません。

sosreport

sosreport コマンドは、Red Hat Enterprise Linux システムから設定および診断情報 (実行中のカーネルバージョン、ロードされたモジュール、システムおよびサービス設定ファイルなど) を収集するツールです。また、このコマンドは外部プログラムを実行して (たとえば、foreman-debug -g)、Satellite 固有の情報を収集し、この出力を tar ファイルに格納します。

デフォルトでは、出力 tar ファイルは /var/tmp/sosreport-XXX-20171002230919.tar.xz にあります。詳細については、sosreport --help を実行するか、What is an sosreport and how to create one in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。

sosreport コマンドは foreman-debug -g を呼び出し、500 秒後にタイムアウトします。Satellite Server のログファイルが大きい場合や多くの Satellite タスクがある場合、サポートエンジニアはサポートケース作成時に sosreportforeman-debug の出力を必要とすることがあります。

重要

foreman-debugsosreport では、情報を収集する間にパスワード、トークン、キーなどのセキュリティー情報が削除されます。ただし、tar ファイルには依然として Red Hat Satellite Server についての機密情報が含まれる可能性があります。Red Hat では、この情報をパブリックではなく特定の受信者に直接送信することを推奨します。