第3章 Red Hat Satellite のアップグレード

警告

高可用性設定に Satellite 6 をインストールしている場合は、Satellite 6.7 にアップグレードする前に Red Hat サポートにご連絡ください。

以下の手順を使用して既存の Red Hat Satellite を Red Hat Satellite 6.7 にアップグレードします。

アップグレードを行う前に「前提条件」を参照してください。

3.1. Satellite Server のアップグレード

このセクションでは、Satellite Server を 6.6 から 6.7 にアップグレードする方法を説明します。Red Hat Satellite Server 6.6 であれば、どのマイナーバージョンからでもアップグレードできます。

作業開始前の準備

  • Satellite Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認してアップデートしてください。詳細は『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「ポートおよびファイアウォールの要件」を参照してください。
  • カスタマーポータルまたは Satellite Web UI からマニフェストを削除しないでください。削除すると、コンテンツホストからエンタイトルメントがすべて削除されます。
  • アップグレードする前に、全 Foreman フックのバックアップを作成して、その後フックを削除します。アップグレードが完了し、Satellite が動作しているのを確認したら、フックを復元します。
  • デフォルトテンプレートを変更する場合は、そのテンプレートのクローンを作成するか、エクスポートを行って、ファイルをバックアップします。クローンを作成することで、今後のアップデートまたはアップグレードが上書きされなくなるため、推奨されるのはクローン作成です。テンプレートの変更の有無を確認するには、アップグレード前に 履歴 を確認するか、アップグレード後に監査ログで変更を表示できます。Web UI で モニター > 監査 に移動し、テンプレートを検索すると、変更履歴を確認できます。エクスポートを使用する場合は、エクスポートしたテンプレートと、デフォルトテンプレートを比較し、手動で変更を適用して変更を復元します。

Capsule に関する留意事項

  • Capsule Server のベースオペレーティングシステム、または Capsule Server リポジトリーへのアップデートをコンテンツビューで管理する場合は、アップデートしたコンテンツビューを公開する必要があります。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

BASH シェルの設定

BASH シェルには、ハッシュテーブルのバイナリーの場所が保存されます。アップグレード時に satellite-maintain スクリプトの場所が変更されますが、BASH にはこの変更が登録されないため、変更後にこのスクリプトを呼び出すと、satellite-maintain が失敗します。

  • オプション: インストーラーの完了後に satellite-maintain が有効になるように、アップグレードする前に、BASH シェルで checkhash オプションを一時的に設定できます。BASH シェルで以下のようなコマンドを実行します。

    # shopt -s checkhash
  • アップグレードに成功または失敗した後に、現在実行しているすべての BASH シェルで、以下のコマンドを実行します。

    # hash -d satellite-maintain 2> /dev/null

アップグレードシナリオ

自己登録の Satellite をアップグレードすることはできません。自己登録の Satellite は、Red Hat コンテンツ配信ネットワーク (CDN) に移行すればアップグレードを実行できます。自己登録の Satellite を CDN に移行する方法は、『Satellite 6.3 の Red Hat Satellite のアップグレードおよびアップデート』ガイドの「自己登録 Satellite の移行」を参照してください。

FIPS モード

FIPS モードを使用していない RHEL ベースのシステムから、FIPS モードを使用する RHEL ベースのシステムに、Satellite Server をアップロードできません。

FIPS モードの RHEL ベースシステムで Satellite Server を実行するには、FIPS モードで稼働する RHEL ベースのオペレーティングシステムを新規にプロビジョニングして、Satellite をインストールする必要があります。詳細情報は、『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「システム要件」を参照してください。

3.1.1. 接続している Satellite Server のアップグレード

Satellite Server を Red Hat コンテンツ配信ネットワーク (CDN) に接続している場合は、以下の手順を実行します。

警告

設定ファイルを手動で、または Hiera などのツールを使用して、カスタマイズした場合には、この変更内容は、アップグレード時またはアップデート時にインストールスクリプトを実行すると上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、ナレッジベースソリューションの「How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade」を参照してください。

Satellite Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

    • 仮想マシンで、スナップショットを作成します。
    • 物理マシンで、バックアップを作成します。

      バックアップに関する詳細は、『Red Hat Satellite 6.6 管理』ガイドの「Satellite Server および Capsule Server のバックアップ」を参照してください。

  2. オプション: /etc/zones.conf または /etc/dhcp/dhcpd.conf ファイルで DNS または DHCP の設定を手動で編集した場合には、設定ファイルをバックアップしてください。インストーラーはドメインまたはサブネット 1 つしかサポートしないので、このバックアップから変更を復元する必要がある場合があります。
  3. オプション: DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  4. Satellite Web UI で、ホスト > 検出されたホスト に移動します。検出されたホストページで、検出したホストの電源を切って削除します。組織の選択 メニューで、組織を順番に選択し、検出したホストの電源を切って削除するプロセスを繰り返します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動するようにメモします。
  5. yum のキャッシュを消去します。

    # yum clean all
  6. satellite-maintain が含まれる rubygem-foreman_maintain パッケージがインストールされており、最新の状態になっていることを確認します。

    # yum install rubygem-foreman_maintain
  7. 利用可能なバージョンを確認して、希望のバージョンが表示されていることを確認します。

    # satellite-maintain upgrade list-versions
  8. ヘルスチェックオプションを使用して、システムをアップグレードする準備が完了しているかどうかを確認します。プロンプトが表示されたら、hammer の管理者ユーザー認証情報を入力して satellite-maintain を設定します。この変更は、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml ファイルに適用されます。

    # satellite-maintain upgrade check --target-version 6.7

    結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。

  9. アップグレード時間は長くなるため、通信セッションの中断と再接続を可能にする screen などのユーティリティーを使用します。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。screen コマンドの使用方法は、Red Hat ナレッジベース の「How do I use the screen command?」を参照してください。

    アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、/var/log/foreman-installer/satellite.log のログで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。

  10. アップグレードを実行します。

    # satellite-maintain upgrade run --target-version 6.7
  11. カーネルパッケージが最後にアップデートされた日時を確認します。

    # rpm -qa --last | grep kernel
  12. オプション: 最後の再起動以降にカーネルが更新された場合には、satellite-maintain サービスを停止して、システムを再起動します。

    # satellite-maintain service stop
    # reboot
  13. BASH シェルを使用している場合は、アップグレードに成功または失敗した後に、以下を入力します。

    # hash -d satellite-maintain service 2> /dev/null
  14. オプション: DNS または DHCP 設定ファイルを手動で編集した場合には、作成したバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  15. 以前の手順で変更を加えた場合には、satellite-maintain サービスを再起動します。

    # satellite-maintain service restart
  16. OpenSCAP プラグインがインストールされているにもかかわらず、デフォルトの OpenSCAP コンテンツが利用できない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # foreman-rake foreman_openscap:bulk_upload:default

3.1.2. 切断されている Satellite Server のアップグレード

Red Hat コンテンツ配信ネットワークに接続していない Satellite Server には、この手順を使用します。

警告

設定ファイル手動または Hiera などのツールを使用してカスタマイズする場合に、この変更内容はアップグレードまたはアップデート時に satellite-maintain コマンドを入力すると上書きされます。satellite-installer コマンドを --noop オプションを指定して使用し、アップグレードまたはアップデート時に適用された変更を確認します。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション 「How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade」を参照してください。

作業開始前の準備

  • Satellite Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認してアップデートしてください。詳細は、『オフラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「ポートとファイアウォールの要件」を参照してください。
  • カスタマーポータルまたは Satellite Web UI からマニフェストを削除しないでください。削除すると、コンテンツホストからエンタイトルメントがすべて削除されます。
  • アップグレードする前に、全 Foreman フックのバックアップを作成して、その後フックを削除します。アップグレードが完了し、Satellite が動作しているのを確認できるまで、フックを元に戻さないでください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

切断されている Satellite Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

    • 仮想マシンで、スナップショットを作成します。
    • 物理マシンで、バックアップを作成します。
  2. アップグレード前スクリプトは競合を検出し、アップグレード後に登録解除および削除できる Satellite Server の重複エントリーがあるホストをリストできます。また、組織に割り当てられていないホストを検出します。ホスト > すべてのホスト で、組織の関連付けがないホストがリストされ、同じ名前のコンテンツホストに組織がすでに関連付けられている場合、コンテンツホストは自動的に登録解除されます。これは、アップグレード前にこのようなホストを組織に関連付けることによって回避できます。

    アップグレードの前に、アップグレード前チェックスクリプトを実行して、削除できるホストのリストを取得します。関連付けられていないホストが検出された場合は、アップグレードの前に組織にそれらのホストを関連付けることが推奨されます。

    # foreman-rake katello:upgrade_check

    アップグレードチェックで、タスクが実行中であることが原因の障害が報告された場合は、タスクが完了するまで待機することが推奨されます。一部のタスクはキャンセルすることができますが、Red Hat ナレッジベースソリューション「Red Hat Satellite 6 で一時停止したタスクを管理する 」に目を通して、安全にキャンセルできるタスクとできないタスクについて理解する必要があります。

  3. オプション: /etc/zones.conf または /etc/dhcp/dhcpd.conf ファイルで DNS または DHCP の設定を手動で編集した場合には、設定ファイルをバックアップしてください。インストーラーはドメインまたはサブネット 1 つしかサポートしないので、このバックアップから変更を復元する必要がある場合があります。
  4. オプション: DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  5. Satellite Web UI で、ホスト > 検出されたホスト に移動します。検出されたホストが利用可能な場合は無効にし、検出されたホスト ページにあるエントリーをすべて削除します。必要に応じて、組織設定メニューから、その他の組織を順番に選択し、すべてのエントリーを削除します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動します。
  6. すべての外部 Capsule Server が組織に割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合、これらのサーバーは、ホスト統合の変更により登録解除された可能性があります。
  7. 以前のリポジトリーを削除します。

    # rm /etc/yum.repos.d/*
  8. satellite-maintain サービスを停止します。

    # satellite-maintain service stop
  9. オフラインネットワークからの Satellite SERVER のインストール』ガイドの「バイナリー DVD イメージのダウンロード」の手順に従って、最新の ISO ファイルを取得します。
  10. オフラインネットワークからの Satellite Server のインストール』ガイドの「オフラインリポジトリーでベースシステムの設定」の手順に従い、マウントポイントとして使用するディレクトリーを作成し、ISO イメージをマウントして、rhel7-server リポジトリーを設定します。この段階では、パッケージのインストールやアップデートはしないでください。
  11. ISO ファイルから Satellite 6.7 リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Satellite パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/media.repo /etc/yum.repos.d/sat6.repo
    2. /etc/yum.repos.d/sat6.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/sat6.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を Satellite-6.7 に変更します。

        [Satellite-6.7]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/
  12. ISO ファイルからの Red Hat Software Collections リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Software Collections パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/RHSCL/media.repo /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo
    2. /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を RHSCL に変更します。

        [RHSCL]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/RHSCL/
  13. ISO ファイルからの Red Hat Satellite Maintenance リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Satellite Maintenance パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/sat-maintenance/media.repo /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo
    2. /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を Satellite-Maintenance に変更します。

        [Satellite-Maintenance]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/sat-maintenance/
  14. オプション: カスタムの Apache サーバー設定を適用している場合に、アップグレードを実行すると、カスタムの設定がインストール時のデフォルト設定に戻る点に注意してください。

    アップグレード時に適用された変更をプレビューするには、--noop (操作なし) オプションを指定して satellite-installer コマンドを実行します。これらの変更は、以下の手順で satellite-maintain upgrade コマンドを入力すると適用します。

    1. 次の行を /etc/httpd/conf/httpd.conf 設定ファイルに追加します。

      Include /etc/httpd/conf.modules.d/*.conf
    2. httpd サービスを再起動します。

      # systemctl restart httpd
    3. postgresql データベースサービスおよび rh-mongodb34-mongod データベースサービスを起動します。

      # systemctl start postgresql
      # systemctl start rh-mongodb34-mongod
    4. --noop オプションを指定して、satellite-installer コマンドを入力します。

      # satellite-installer --scenario satellite --upgrade --verbose --noop

      アップグレード時に適用された変更をプレビューするには、/var/log/foreman-installer/satellite.log を確認します。設定ファイルへの変更を示す +++--- シンボルの場所を特定します。--noop オプションを指定して satellite-installer コマンドを入力しても、Satellite に変更は適用されませんが、モジュール内の Puppet リソースによっては変更が適用されることを想定している場合があり、エラーのメッセージが表示される可能性があります。

    5. satellite-maintain サービスを停止します。

      # satellite-maintain service stop
  15. アップグレード時間は長くなるため、通信セッションの中断と再接続を可能にする screen などのユーティリティーを使用します。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。screen コマンドの使用方法は、Red Hat ナレッジベース の「How do I use the screen command?」を参照してください。

    アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、/var/log/foreman-installer/satellite.log のログで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。

  16. yum のキャッシュを消去します。

    # yum clean all
  17. satellite-maintain が含まれる rubygem-foreman_maintain パッケージがインストールされており、最新の状態になっていることを確認します。

    # yum install rubygem-foreman_maintain
  18. 利用可能なバージョンを確認して、希望のバージョンが表示されていることを確認します。

    # satellite-maintain upgrade list-versions
  19. ヘルスチェックオプションを使用して、システムをアップグレードする準備が完了しているかどうかを確認します。プロンプトが表示されたら、hammer の管理者ユーザー認証情報を入力して satellite-maintain を設定します。この変更は、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml ファイルに適用されます。

    # satellite-maintain upgrade check --target-version 6.7 \
    --whitelist="repositories-validate,repositories-setup"

    結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。

  20. アップグレードを実行します。

    # satellite-maintain upgrade run --target-version 6.7 \
    --whitelist="repositories-validate,repositories-setup"
    警告

    config サブディレクトリーを含むディレクトリーからコマンドを実行すると、以下のエラーが発生します。

    ERROR: Scenario (config/satellite.yaml) was not found, can not continue.

    このような場合は、root ユーザーのホームディレクトリーに移動し、コマンドを再実行します。

    パッケージが古いか、足りないためにスクリプトに失敗した場合には、これらのパッケージを個別にダウンロードしてインストールする必要があります。詳細は、『オフラインネットワークからの Satellite SERVER のインストール』ガイドの「パッケージの手動ダウンロード」の手順を参照してください。

  21. BASH シェルを使用している場合は、アップグレードに成功または失敗した後に、以下を入力します。

    # hash -d satellite-maintain service 2> /dev/null
  22. カーネルパッケージが最後にアップデートされた日時を確認します。

    # rpm -qa --last | grep kernel
  23. オプション: 最後の再起動以降にカーネルが更新された場合には、satellite-maintain サービスを停止して、システムを再起動します。

    # satellite-maintain service stop
    # reboot
  24. オプション: DNS または DHCP 設定ファイルを手動で編集した場合には、作成したバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  25. 以前の手順で変更を加えた場合には、satellite-maintain サービスを再起動します。

    # satellite-maintain service restart
  26. OpenSCAP プラグインがインストールされているにもかかわらず、デフォルトの OpenSCAP コンテンツが利用できない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # foreman-rake foreman_openscap:bulk_upload:default
  27. Satellite Web UI で 設定 > 検出ルール に移動し、選択した組織および場所を検出ルールに関連付けます。

3.2. 新しいリポジトリーの同期

Capsule Server とSatellite クライアントをアップグレードする前に、新しい 6.7 リポジトリーを有効にして同期する必要があります。

手順

  1. Satellite Web UI で、コンテンツ > Red Hat リポジトリーに移動します。
  2. 推奨のリポジトリー を、オン の位置に切り替えます。
  3. 結果の一覧から、以下のリポジトリーを展開して、有効化 アイコンをクリックして、リポジトリーを有効にします。

    • Satellite クライアントをアップグレードするには、クライアントが使用するすべての Red Hat Enterprise Linux バージョンで Red Hat Satellite Tools 6.7 リポジトリーを有効にします。
    • Capsule Server があり、それらをアップグレードするには、以下のリポジトリーも有効にします。

      Red Hat Satellite Capsule 6.7 (RHEL 7 Server 用) (RPM)

      Red Hat Satellite Maintenance 6 (RHEL 7 Server 用) (RPM)

      Red Hat Ansible Engine 2.8 RPMs for Red Hat Enterprise Linux 7 Server

      Red Hat Software Collections RPMs for Red Hat Enterprise Linux 7 Server

    注記

    バージョン 6.7 のリポジトリーが利用できない場合には、サブスクリプションマニフェストをリフレッシュします。コンテンツ > サブスクリプション に移動して マニフェストの管理 をクリックし、リフレッシュ をクリックしてください。

  4. コンテンツ > 同期ステータス に移動します。
  5. 製品の横にある矢印をクリックして、利用可能なリポジトリーを表示します。
  6. 6.7 のリポジトリーを選択します。
  7. 今すぐ同期 をクリックします。

    重要

    リポジトリーを同期しようとするとエラーが発生する場合に、マニフェストをリフレッシュしてください。問題が継続する場合には、サポート依頼を起票してください。カスタマーポータルまたは Satellite Web UI からマニフェストを削除しないでください。削除してしまうと、コンテンツホストのエンタイトルメントがすべて削除されてしまいます。

  8. コンテンツビューを使用して Capsule Server のベースオペレーティングシステムへのアップデートを制御する場合、それらのコンテンツビューを新しいリポジトリーでアップデートし、アップデート済みのバージョンを公開して、プロモートします。詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「コンテンツビューの管理」を参照してください。

3.3. Capsule Server のアップグレード

このセクションは、Capsule Server を 6.6 から 6.7 にアップグレードする方法を説明します。

作業開始前の準備

  • Capsule Server をアップグレードする前に、Satellite Server がアップグレードされている必要があります。
  • Red Hat Satellite Capsule 6.7 リポジトリーが Satellite Server で有効になっており、同期されていることを確認します。
  • Satellite Server 上の必要なリポジトリーを同期することを確認してください。詳細は、「新しいリポジトリーの同期」 を参照してください。
  • コンテンツビューを使用して Capsule Server のベースオペレーティングシステムへのアップデートを制御する場合、それらのコンテンツビューを新しいリポジトリーでアップデートし、アップデート済みのバージョンを公開します。詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「コンテンツビューの管理」を参照してください。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server に、Capsule のベースシステムが’登録されていることを確認します。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server で、Capsule の組織と場所が正しく設定されていることを確認します。
  • Capsule Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認してアップデートしてください。詳細は、『Capsule Server のインストール』の「ポートとファイアウォールの要件」を参照してください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

Capsule Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

    • 仮想マシンで、スナップショットを作成します。
    • 物理マシンで、バックアップを作成します。

      バックアップに関する詳細は、『Red Hat Satellite 6.6 管理』ガイドの「Satellite Server および Capsule Server のバックアップ」を参照してください。

  2. オプション: /etc/zones.conf または /etc/dhcp/dhcpd.conf ファイルで DNS または DHCP の設定を手動で編集した場合には、設定ファイルをバックアップしてください。インストーラーはドメインまたはサブネット 1 つしかサポートしないので、このバックアップから変更を復元する必要がある場合があります。
  3. オプション: DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  4. すべてのリポジトリーを無効にします。

    # subscription-manager repos --disable "*"
  5. 新規リポジトリーを有効にするには、以下のコマンドを入力します。

    Red Hat Software Collections リポジトリーは、リモート実行機能を含む一部の Red Hat Satellite 機能で必要な、新しいバージョンの Ruby を提供します。Satellite Tools 6.7 リポジトリーでは、katello-host-tools および katello-agent を提供します。これらは、エラータを管理するための通信サービスを提供します。

    # subscription-manager repos \
    --enable rhel-7-server-rpms \
    --enable rhel-7-server-satellite-capsule-6.7-rpms \
    --enable rhel-server-rhscl-7-rpms \
    --enable rhel-7-server-satellite-tools-6.7-rpms \
    --enable rhel-7-server-satellite-maintenance-6-rpms \
    --enable rhel-7-server-ansible-2.8-rpms
  6. Satellite Web UI で、ホスト > 検出されたホスト に移動します。検出されたホストがある場合は、そのホストの電源を切り、検出されたホスト ページに表示されているすべてのエントリーを削除します。必要に応じて、組織設定メニューから、その他すべての組織を順番に選択して、すべてのエントリーを削除します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動します。
  7. リポジトリーキャッシュを削除します。

    # yum clean all
  8. satellite-maintain サービスを停止します。

    # satellite-maintain service stop
  9. BZ#1649764 が解決されるまで、gofer パッケージをアップデートしてください。

    # yum update gofer
  10. goferd を再起動します。

    # systemctl restart goferd
  11. すべてのパッケージをアップデートします。

    # yum update
  12. 検出されたホストのプロキシーとして Capsule Server を使用する場合は、検出プラグインをインストールします。

    # yum install rubygem-smart_proxy_discovery.noarch
  13. Capsule Server で foreman_url 設定が正しいことを確認します。

    # grep foreman_url /etc/foreman-proxy/settings.yml

    Satellite Server の完全修飾ドメイン名が表示されます。

  14. --upgrade オプションを使用してインストーラースクリプトを実行することによりアップグレードを実行します。

    # satellite-installer --scenario capsule --upgrade
    警告

    config サブディレクトリーを含むディレクトリーからコマンドを実行すると、以下のエラーが発生します。

    ERROR: Scenario (config/capsule.yaml) was not found, can not continue.

    このような場合は、root ユーザーのホームディレクトリーに移動し、コマンドを再実行します。

  15. カーネルパッケージが最後にアップデートされた日時を確認します。

    # rpm -qa --last | grep kernel
  16. オプション: 最後の再起動以降にカーネルが更新された場合には、satellite-maintain サービスを停止して、システムを再起動します。

    # satellite-maintain service stop
    # reboot
  17. 作成しておいたバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  18. カスタムリポジトリーを使用する場合は、アップグレードの完了後に、これらのカスタムリポジトリーを有効化することを確認してください。
  19. Satellite Server で foreman-discovery パッケージをアップグレードし、アップグレード前にシャットダウンしたホストを有効にします。

3.4. Satellite クライアントのアップグレード

Satellite Tools 6.7 リポジトリーでは、katello-agent および katello-host-tools を提供します。これらは、エラータを管理するための通信サービスを提供します。

Katello エージェントは非推奨で、今後の Satellite のバージョンで削除予定である点に注意してください。リモート実行機能を使用するワークロードを移行して、クライアントをリモートで更新します。詳細は、『ホストの管理ガイド』の「Goferd および Katello エージェントを使用しないホスト管理」を参照してください。

現時点では、Satellite Tools 6.7 リポジトリーに含まれる、Satellite 6.7 バージョンの katello-agent などのクライアントライブラリーは、Satellite 6.6 で正式にテストされていないため、サポート対象外となります。

katello-agent および goferd を使用したデプロイメントの場合は、すべてのクライアントを katello-agent の新しいバージョンにアップデートします。katello-agent および goferd を使用しないデプロイメントの場合は、すべてのクライアントを katello-host-tools の新しいバージョンにアップデートします。クライアントが Satellite Server と完全に互換性を持つように、このアクションをできるだけ早く完了してください。

前提条件

  • Satellite Server がアップグレードされている。
  • Satellite で、新しい Satellite Tools 6.7 リポジトリーを有効にしておく。
  • Satellite で、新しいリポジトリーを同期しておく。
  • 以前にクライアントに katello-agent をインストールしたことがなく、インストールする場合は、手動の方法を使用します。詳細は、Satellite クライアントの手動アップグレード を参照してください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

一括リポジトリー設定 UI を使用した Satellite クライアントのアップグレード

  1. Satellite Web UI で、ホスト > コンテンツホスト に移動し、アップグレードするコンテンツホストを選択します。
  2. アクションの選択 一覧から リポジトリーセットの管理 を選択します。
  3. リポジトリーセットの管理 の一覧から、Red Hat Satellite Tools 6.6 のチェックボックスを選択します。
  4. アクションの選択 一覧から Override to Disabled (「無効」に上書き) を選択し、Done (完了) をクリックします。
  5. プロセスが完了したら、以前の手順で使用した同じホストセットの アクションの選択 リストから、リポジトリーセットの管理 を選択します。
  6. リポジトリーセットの管理 の一覧から、Red Hat Satellite Tools 6.7 のチェックボックスを選択します。
  7. アクションの選択 一覧から Override to Enabled (「有効」に上書き) を選択し、Done (完了) をクリックします。
  8. プロセスが完了したら、以前の手順で使用した同じホストセットの アクションの選択 リストから、パッケージの管理 を選択します。
  9. パッケージ 検索フィールドに、設定に応じて以下のいずれかのオプションを入力します。

    • お使いのデプロイメントで katello-agent および goferd を使用する場合は、katello-agent と入力します。
    • お使いのデプロイメントで katello-agent および goferd を使用しない場合は、katello-host-tools と入力します。
  10. BZ#1649764 が解決されるまで、アップデート リストで リモート実行経由 を選択する必要があります。Katello エージェントを使用してパッケージをアップデートすると、これによりクライアントと Satellite または Capsule Server 間の通信が中断され、アップデートが失敗することから、リモート実行経由の選択が必要です。詳細は、『ホストの管理』ガイドの「ホストでのリモートジョブの実行」を参照してください。

Satellite クライアントの手動アップグレード

  1. クライアントシステムにログインします。
  2. 以前のバージョンの Satellite のリポジトリーを無効にします。

    # subscription-manager repos \
    --disable rhel-7-server-satellite-tools-6.6-rpms
  3. このバージョンの Satellite 向け Satellite Tools 6.7 リポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos \
    --enable=rhel-7-server-satellite-tools-6.7-rpms
  4. お使いの設定に応じて、以下のいずれかの手順を実行します。

    • お使いのデプロイメントで katello-agent および goferd を使用する場合は、以下のコマンドを入力して katello-agent をインストールまたはアップグレードします。

      # yum install katello-agent
    • お使いのデプロイメントで katello-agent および goferd を使用しない場合は、以下のコマンドを入力して katello-host-tools をインストールまたはアップグレードします。

      # yum install katello-host-tools