3.7. Puppet 環境

Puppet 環境は、特定の Puppet モジュールのセットに関連付けることができる Puppet エージェントノードの単独のセットとして定義されます。Satellite 6 のコンテキストでは、Puppet 環境は、特定の Puppet モジュールセットに関連付けられる Puppet エージェントを実行しているホストセットと考えることができます。たとえば、実稼働 環境に関連付けられているノードは、実稼働 環境にあるモジュールにのみアクセスできます。

Puppet 環境は、さまざまなタイプのホストから Puppet モジュールを分離するために使用されます。典型的な使用方法は、別の環境にプッシュされる前に、モジュールへの変更を 1 つの環境でテストできるようにすることです。Puppet モジュールには、ファクトと関数のほか、ホストに割り当てることができる 1 つ以上の Puppet クラスを含めることができます。モジュールは環境の一部であり、Puppet クラスはモジュールの一部であることから環境の一部となります。

Red Hat Satellite では、CV に Puppet モジュールがある場合は、コンテンツビュー用に Puppet 環境が自動的に作成されます。自動的に作成される Puppet 環境名には、組織ラベル、ライフサイクル環境、コンテンツビュー名、コンテンツビュー ID が含まれます。例: KT_Example_Org_Library_RHEL6Server_3

Red Hat Satellite 内での Puppet 環境の作成

  1. 設定環境 に移動し、新規の Puppet 環境 を選択します。
  2. 新しい環境に名前を付け、送信 をクリックして変更を保存します。

環境が Puppet マスターに存在せず、その後にインポートを実行すると、Satellite は環境を削除するように求める点に留意してください。

注記

Puppet は、Production 環境内に作成した Puppet 環境に関連付けられているホストグループにホストを登録すると、Puppet CA 証明書の取得に失敗します。ホストグループに関連付けて、適切な Puppet 環境を作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 手動でディレクトリーを作成して、所有者を変更します。

    # mkdir /etc/puppetlabs/code/environments/example_environment
    # chown apache /etc/puppetlabs/code/environments/example_environment
  2. 設定 > 環境 に移動し、環境をインポート をクリックします。ボタン名には、内部または外部の Capsule の FQDN が含まれます。
  3. 作成したディレクトリーを選択し、更新 をクリックします。

Red Hat Satellite への Puppet 環境のインポート

Satellite は、Puppet マスターに含まれる環境および Puppet モジュールをすべて検出し、自動的にインポートすることができます。これを行うには、設定 > 環境 に移動して、インポート元 ボタンをクリックします。ボタン名には、内部または外部の Capsule の FQDN が含まれます。Satellite は、Capsule から Puppet マスターをスキャンし、検出された変更の一覧を表示します。適用する変更を選択し、更新 を選択して変更を適用します。

Capsule は、Puppet クラスが 1 つ以上含まれる環境のみを検出する点に留意してください。したがって、少なくとも 1 つのクラスを含む 1 つの Puppet モジュールが Puppet マスターにデプロイされていることを確認してください。

ホストへの Puppet 環境の割り当て

ホスト > すべてのホスト に移動し、ホスト リストから名前でホストを選択してから 編集 を選択します。ホスト タブで、ホストの Puppet 環境 を選択できます。環境を選択すると、Puppet クラス タブでクラスが絞り込まれ、選択した環境のクラスが区別できるようになります。

ホストのグループに環境を大量に割り当てることができます。ホスト 一覧で必要なホストのチェックボックスを選択して、ページの上部にある Select Action ドロップダウンメニューから Change Environment を選択します。

ホストグループへの Puppet 環境の割り当て

ホストグループを作成するとき、環境フィールドには、関連付けられたコンテンツビュー(存在する場合)によって自動的に作成された環境が事前に入力されています。

デフォルトでは、新規ホストを作成してHost Groupを選択すると、環境が自動的に事前に選択されます。ユーザーは、新規ホストの環境を変更することができます。