第2章 プロビジョニングリソースの設定

2.1. コンテキストのプロビジョニング

プロビジョニングコンテキストは、Satellite コンポーネントに指定する組織やロケーションの組み合わせのことです。コンポーネントが所属する組織やロケーションを使用して、対象のコンポーネントに対する所有権やアクセス権を設定します。

組織は、所有者、目的、コンテンツ、セキュリティーレベルその他の区分に基づいて Red Hat Satellite 6 コンポーネントを論理グループに分類します。Red Hat Satellite 6 では、複数の組織を作成および管理し、コンポーネントをそれぞれの組織に割り当てることができます。これにより、Satellite Server において特定の組織内でホストをプロビジョニングし、その組織に関連付けられたコンポーネントのみを使用できるようになります。組織についての詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「組織の作成」を参照してください。

ロケーションは組織と同様に機能します。相違点は、ロケーションが物理的な設定または地理的な設定をもとにしている点です。ユーザーは階層でロケーションをネスト化できます。ロケーションの詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「ロケーションの管理」を参照してください。

2.2. プロビジョニングコンテキストの設定

コンテキストのプロビジョニング時に、プロビジョニングホストに使用する組織およびロケーションを定義します。

組織およびロケーションのメニューは、Satellite Web UI の左上のメニューバーにあります。使用する組織またはロケーションを選択していない場合には、メニューには 任意の組織 および 任意のロケーション と表示されます。

手順

  1. 任意の組織 タブで、組織を選択します。
  2. 任意のロケーション をクリックして、使用するロケーションを選択します。

各ユーザーはアカウント設定でデフォルトのプロビジョニングコンテキストを設定できます。Satellite Web UI の右上のユーザー名をクリックし、マイアカウント を選択してユーザーアカウントの設定を編集します。

CLI をご利用の場合

  • CLI を使用する場合は、オプションとして、--organization または --organization-label--location または --location-id を追加します。以下に例を示します。

    # hammer host list --organization "Default_Organization" --location "Default_Location"

    このコマンドは、Default_Organization および Default_Location に割り当てられたホストを出力します。

2.3. オペレーティングシステムの作成

オペレーティングシステムは、Satellite Server がホストにベースオペレーティングシステムをインストールする方法を定義するリソースの集合です。オペレーティングシステムのエントリーは、インストールメディアやパーティションテーブル、プロビジョニングテンプレートなどの事前に定義されたリソースを組み合わせます。

Red Hat の CDN からオペレーティングシステムをインポートすると、ホスト > オペレーティングシステム ページで新規エントリーが作成されます。

以下の手順を使用して、カスタムのオペレーティングシステムも追加できます。

手順

  1. Satellite Web UI で ホスト > オペレーティングシステム に移動して、新規オペレーティングシステム をクリックします。
  2. 名前 フィールドには、オペレーティングシステムエントリーの名前を入力します。
  3. メジャー フィールドには、オペレーティングシステムのメジャーバージョンに対応する数字を入力します。
  4. マイナー フィールドには、オペレーティングシステムのマイナーバージョンに対応する数字を入力します。
  5. 説明 フィールドには、オペレーティングシステムの説明を加えます。
  6. ファミリー リストから、オペレーティングシステムのファミリーを選択します。
  7. root パスワードのハッシュ リストから、Root パスワードのエンコード方法を選択します。
  8. アーキテクチャー リストから、オペレーティングシステムがシステムが使用するアーキテクチャーを選択します。
  9. パーティションテーブル タブをクリックして、対象のオペレーティングシステムに適用するパーティションテーブルを選択します。
  10. オプション: Red Hat 以外のコンテンツを使用する場合には、インストールメディアタブをクリックして、対象のオペレーティングシステムに適用するインストールメディアを選択します。詳しい情報は、「Satellite へのインストールメディアの追加」を参照してください。
  11. テンプレート タブをクリックして、オペレーティングシステムで使用する PXELinux テンプレートプロビジョニングテンプレート および finish テンプレート を選択しましす。プロビジョニングに iPXE を使用予定の場合には、iPXE テンプレート など、他のテンプレートを選択してください。
  12. 送信 をクリックしてプロビジョニングテンプレートを保存します。

CLI をご利用の場合

  • hammer os create コマンドを使ってオペレーティングシステムを作成します。

    # hammer os create --name "MyOS" \
    --description "My_custom_operating_system" \
    --major 7 --minor 3 --family "Redhat" --architectures "x86_64" \
    --partition-tables "My_Partition" --media "Red_Hat" \
    --provisioning-templates "My_Provisioning_Template"

2.4. 複数のオペレーティングシステムの詳細更新

この手順を使用して複数のオペレーティングシステムの詳細を更新します。以下の例では、各オペレーティングシステムに、Kickstart default と呼ばれるパーティションテーブル、Kickstart default PXELinux と呼ばれる設定テンプレート、Kickstart Default と呼ばれるプロビジョニングテンプレートを割り当てる方法を紹介しています。

手順

  1. Satellite Server で以下の Bash スクリプトを実行します。

    PARTID=$(hammer --csv partition-table list | grep "Kickstart default," | cut -d, -f1)
    PXEID=$(hammer --csv template list --per-page=1000 | grep "Kickstart default PXELinux" | cut -d, -f1)
    SATID=$(hammer --csv template list --per-page=1000 | grep "provision" | grep ",Kickstart default" | cut -d, -f1)
    
    for i in $(hammer --no-headers --csv os list | awk -F, {'print $1'})
    do
       hammer partition-table add-operatingsystem --id="${PARTID}" --operatingsystem-id="${i}"
       hammer template add-operatingsystem --id="${PXEID}" --operatingsystem-id="${i}"
       hammer os set-default-template --id="${i}" --config-template-id=${PXEID}
       hammer os add-config-template --id="${i}" --config-template-id=${SATID}
       hammer os set-default-template --id="${i}" --config-template-id=${SATID}
    done
  2. 更新したオペレーティングシステムの情報を表示して、オペレーティングシステムが正しく更新されたことを確認します。

    # hammer os info --id 1

2.5. アーキテクチャーの作成

Satellite 内のアーキテクチャーはホストおよびオペレーティングシステムの論理グループを表します。アーキテクチャーは、ホストが Puppet に接続する際に Satellite によって自動的に作成されます。Satellite には、基本的な i386 と x86_64 のアーキテクチャーが事前設定されています。

以下の手順を使用して Satellite のアーキテクチャーを作成します。

サポートされるアーキテクチャー

PXE、Discovery およびブートディスクを使用したプロビジョニングをサポートするのは Intel x86_64 アーキテクチャーのみです。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューション Supported architectures and provisioning scenarios in Satellite 6 を参照してください。

手順

  1. Satellite Web UI で ホスト > アーキテクチャー に移動して、アーキテクチャーの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドに、アーキテクチャーの名前を入力します。
  3. オペレーティングシステム リストから、オペレーティングシステムを選択します。利用できるオペレーティングシステムがない場合には、作成して ホスト > オペレーティングシステム の下に割り当てることができます。
  4. 送信 をクリックします。

CLI をご利用の場合

  • hammer architecture create コマンドを入力して、アーキテクチャーを作成します。このアーキテクチャーに含める名前とオペレーティングシステムを指定します。

    # hammer architecture create --name "Architecture_Name" \
    --operatingsystems "os"

2.6. ハードウェアモデルの作成

以下の手順を使用して、Satellite でハードウェアを作成し、ホストが使用するハードウェアモデルを指定できるようにします。

手順

  1. Satellite Web UI で ホスト > ハードウェアモデル に移動して、モデルの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドには、ハードウェアモデルの名前を入力します。
  3. オプションで、ハードウェアモデルベンダークラス フィールドに、お使いのシステムに適した情報を入力します。
  4. 情報 フィールドには、ハードウェアモデルの説明を入力します。
  5. 送信 をクリックしてハードウェアモデルを保存します。

CLI をご利用の場合

  • hammer model create コマンドを使用して、ハードウェアモデルを作成します。必須となる唯一のパラメーターは、--name です。オプションで、--hardware-model オプションにハードウェアモデルを、--vendor-class パラメーターにベンダークラスを、--info パラメーターに詳細を入力します。

    # hammer model create --name "model_name" --info "description" \
    --hardware-model "hardware_model" --vendor-class "vendor_class"

2.7. ホストのオペレーティングシステム用の同期済みキックスタートリポジトリーの使用

Satellite には、同期済みのキックスタートリポジトリーのセットが含まれており、これは、プロビジョニングしたホストのオペレーティングシステムをインストールする時に使用します。リポジトリーの追加に関する詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「Red Hat リポジトリーの同期」を参照してください。

この手順を使用して、キックスタートリポジトリーを設定します。

手順

  1. 既存のコンテンツビューに、使用を希望する同期済みのキックスタートリポジトリーを追加するか、コンテンツビューを新たに作成してキックスタートリポジトリーを追加します。

    Red Hat Enterprise Linux 8 の場合には、Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - AppStream Kickstart x86_64 8Red Hat Enterprise Linux 8 for x86_64 - BaseOS Kickstart x86_64 8 両方のリポジトリーが追加されていることを確認します。

    オフライン環境をご利用の場合は、Red Hat Enterprise Linux バイナリー DVD からキックスタートリポジトリーをインポートする必要があります。詳細は、『コンテンツ管理ガイド』の「キックスタートリポジトリーのインポート」を参照してください。

  2. キックスタートリポジトリーを追加した新しいバージョンのコンテンツビューを公開し、必要なライフサイクル環境にプロモートします。詳しい情報は、『コンテンツ管理ガイド』の「コンテンツビューの管理」を参照してください。
  3. ホストの作成時に、オペレーティングシステム タブの メディアの選択同期済みのコンテンツ チェックボックスを選択します。

キックスタートツリーを表示するには、以下のコマンドを入力します。

# hammer medium list --organization "your_organization"

2.8. Satellite へのインストールメディアの追加

インストールメディアは、Satellite Server が外部リポジトリーからマシンにベースオペレーティングシステムをインストールするために使用するパッケージのソースです。このパラメーターを使用して、サードパーティーのコンテンツをインストールできます。Red Hat コンテンツは、リポジトリーの同期により配信されます。

インストールメディアは、オペレーティングシステムのインストールツリーの形式で提供され、インストーラーをホストするマシンから HTTP URL 経由でアクセスできる必要があります。利用可能なインストールメディアは ホスト > インストールメディア メニューに表示されます。

デフォルトでは Satellite には公式な Linux ディストリビューションのインストールメディアが含まれています。これらのインストールメディアは特定のバージョンのオペレーティングシステムを対象としている点に注意してください。たとえば、CentOS mirror (7.x) は CentOS 7 以前に、CentOS mirror (8.x) は CentOS 8 以降に使用する必要がある点に注意してください。

インストールメディアを使用して複数のホストにオペレーティングシステムをインストールする時のダウンロードパフォーマンスを向上する場合には、インストールメディアの パス を変更して、最も近いミラーまたはローカルコピーを参照するようにする必要があります。

手順

  1. Satellite Web UI で ホスト > インストールメディア に移動して、メディアの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドには、インストールメディアエントリーの名前を入力します。
  3. パス には、インストールツリーを含む URL または NFS シェアを入力します。複数の異なるシステムアーキテクチャーおよびバージョンを表すために以下の変数をパスで使用できます。

    • $arch: システムアーキテクチャー
    • $version: オペレーティングシステムのバージョン
    • $major: オペレーティングシステムのメジャーバージョン
    • $minor: オペレーティングシステムのマイナーバージョン

      HTTP パスの例:

      http://download.example.com/centos/$version/Server/$arch/os/

      NFS パスの例:

      nfs://download.example.com:/centos/$version/Server/$arch/os/

      Capsule Server の同期したコンテンツは HTTP パスを常に使用します。Capsule Server で管理されたコンテンツは NFS パスをサポートしません。

  4. オペレーティングシステムの種類 リストから、メディアのディストリビューションまたはファミリーを選択します。たとえば、CentOS、および Fedora は、Red Hat ファミリーに属します。
  5. 組織ロケーション タブをクリックして、プロビジョニングコンテキストを変更します。Satellite Server により、設定されたプロビジョニングコンテキストにインストールメディアを追加します。
  6. 送信 をクリックしてインストールメディアを保存します。

CLI をご利用の場合

  • hammer medium create コマンドを使用してインストールメディアを作成します。

    # hammer medium create --name "CustomOS" --os-family "Redhat" \
    --path 'http://download.example.com/centos/$version/Server/$arch/os/' \
    --organizations "My_Organization" --locations "My_Location"

2.9. パーティションテーブルの作成

パーティションテーブルは、テンプレートの一種で、Satellite Server が新規ホストで利用可能なディスクを設定する方法を定義します。パーティションテーブルは、プロビジョニングテンプレートと同じ ERB 構文を使用します。Red Hat Satellite には、Kickstart default などの、デフォルトのパーティションテーブルのセットが含まれます。また、パーティションテーブルのエントリーを編集して、任意のパーティションスキームの設定やパーティションテーブルのエントリー作成を行い、そのエントリーをオペレーティングシステムのエントリーに追加することができます。

手順

  1. Satellite Web UI で ホスト > パーティションテーブル に移動して、パーティションテーブルの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドに、パーティションテーブルの名前を入力します。
  3. テンプレートを新規の組織またはロケーションに自動的に関連付けられるように設定する必要がある場合は、デフォルト のチェックボックスを選択します。
  4. 他のパーティションテーブルで再利用可能なスニペットとして、テンプレートを特定するには、スニペット のチェックボックスを選択します。
  5. オペレーティングシステムの種類 リストから、パーティションレイアウトのディストリビューションまたはファミリーを選択します。たとえば、Red Hat Enterprise Linux、CentOS、および Fedora は、Red Hat ファミリーに属します。
  6. テンプレートエディター フィールドには、ディスクパーティションのレイアウトを入力します。下は例になります。

    zerombr
    clearpart --all --initlabel
    autopart

    テンプレート ファイルブラウザーを使用してテンプレートファイルをアップロードすることもできます。

    レイアウトのフォーマットは、オペレーティングシステムのフォーマットと一致する必要があります。Red Hat Enterprise Linux 7.2 にはキックスタートファイルに一致するレイアウトが必要です。

  7. 監査コメント には、パーティションレイアウトへの変更の概要を追加します。
  8. 組織ロケーション タブをクリックして、パーティションテーブルに関連付ける、他のプロビジョニングコンテキストを追加します。Sattelite により、現在のプロビジョニングコンテキストに、そのパーティションテーブルが追加されます。
  9. 送信 をクリックしてパーティションテーブルを保存します。

CLI をご利用の場合

  1. CLI を使用してパーティションテーブルを作成する前に、パーティションレイアウトが含まれるテキスト形式のファイルを作成します。この例では ~/my-partition ファイルを使用します。
  2. hammer partition-table create コマンドを使用してインストールメディアを作成します。

    # hammer partition-table create --name "My Partition" --snippet false \
    --os-family Redhat --file ~/my-partition --organizations "My_Organization" \
    --locations "My_Location"

2.10. 動的パーティションの例

次のセクションでは、Anaconda キックスタートテンプレートを使用して、ディスク全体を消去し、自動的にパーティションを作成して 1 つのパーティションを最大サイズに拡大してから、プロビジョニングプロセスの次の一連のイベントに進むように Anaconda に指示します。

zerombr
clearpart --all --initlabel
autopart <%= host_param('autopart_options') %>

動的パーティショニングは、インストールプログラムにより実行されるので、独自のルールを記述して、ディスクサイズ、ドライブの数、ベンダー、製造メーカーなど、ノードからのランタイム情報の基づいて、ディスクのパーテション方法を指定できます。

サーバーをプロビジョニングして動的パーティショニングを使用する場合には、以下の例をテンプレートとして追加します。#Dynamic エントリーが追加されると、テンプレートの内容が %pre シェルスクリプトレットに読み込まれ、/tmp/diskpart.cfg が作成され、キックスタートのパーテションのセクションに追加されます。

#Dynamic (do not remove this line)

MEMORY=$((`grep MemTotal: /proc/meminfo | sed 's/^MemTotal: *//'|sed 's/ .*//'` / 1024))
if [ "$MEMORY" -lt 2048 ]; then
    SWAP_MEMORY=$(($MEMORY * 2))
elif [ "$MEMORY" -lt 8192 ]; then
    SWAP_MEMORY=$MEMORY
elif [ "$MEMORY" -lt 65536 ]; then
    SWAP_MEMORY=$(($MEMORY / 2))
else
    SWAP_MEMORY=32768
fi

cat <<EOF > /tmp/diskpart.cfg
zerombr yes
clearpart --all --initlabel
part /boot --fstype ext4 --size 200 --asprimary
part swap --size "$SWAP_MEMORY"
part / --fstype ext4 --size 1024 --grow
EOF

2.11. プロビジョニングテンプレート

プロビジョニングテンプレートは、Satellite Server がホストにオペレーティングシステムをインストールする方法を定義します。

Red Hat Satellite には、多数のテンプレートサンプルが含まれています。Satellite Web UI で、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動して、サンプルを表示します。テンプレートを作成するか、テンプレートのクローンを作成して、編集できます。テンプレートに関するサポートが必要な場合には、ホスト > プロビジョニングテンプレート > テンプレートの作成 > ヘルプ に移動します。

Embedded Ruby (ERB) 構文を受け入れるテンプレート。詳細情報は、『ホストの管理』の「テンプレート作成の参照」を参照してください。

プロビジョニングテンプレートはダウンロードが可能です。ただし、ダウンロード前にデバッグ証明書を作成する必要があります。詳細情報は、『コンテンツ管理ガイド』の「組織のデバッグ証明書の作成」を参照してください。

Satellite Server と Git リポジトリーまたはローカルディレクトリーの間でテンプレートを同期できます。詳細情報は、『ホストの管理』の「テンプレートリポジトリーの同期」を参照してください。

テンプレートの変更履歴を表示するには、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動してテンプレートを選択し、履歴 をクリックします。戻す をクリックすると、以前のバージョンでコンテンツを上書きできます。差分の表示 をクリックすると、特定の変更についての情報が確認できます。

  • テンプレート差分 タブでは、プロビジョニングテンプレートのボディーの変更が表示されます。
  • 詳細 タブでは、テンプレートの説明の変更が表示されます。
  • 履歴 タブでは、テンプレートを変更したユーザーと変更日が表示されます。

2.12. プロビジョニングのタイプ

プロビジョニングテンプレートには、さまざまな種類があります。

Provision
プロビジョニングプロセスのテンプレート (例: キックスタートテンプレート)。キックスタートテンプレートの構文についての詳細は、『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』の「キックスタート構文の参考資料」を参照してください。
PXELinux、PXEGrub、PXEGrub2
正しいカーネルオプションが指定されたインストーラーをホストで使用されるように、サブネットに関連付けられたテンプレート Capsule にデプロイする PXE ベースのテンプレート。BIOS のプロビジョニングの場合は、PXELinux テンプレートを、UEFI プロビジョニングの場合は、PXEGrub2 を選択します。
Finish

主なプロビジョニングプロセスの完了時に、SSH 接続を使用して実行するプロビジョニング後の設定スクリプト。Finish テンプレートは、user_data をサポートしない仮想またはクラウド環境でのイメージベースのプロビジョニングにのみ使用できます。Foreman Discovery ISO のイメージと混同しないようにしてください。後者は Foreman Discovery イメージと呼ばれる場合もあります。このコンテキストのイメージは、デプロイメントの簡素化を目指した、仮想化環境でのインストールイメージを指します。

Red Hat Satellite は、終了スクリプトがリターンコード 0 で正常に終了すると、このコードが成功したとして処理し、ホストはビルドモードを終了します。終了スクリプトには、call back HTTP 呼び出しを使用するビルドモードを含むものが複数ある点に注意してください。上記のスクリプトは、イメージベースのプロビジョニングには使用されず、Debian、Ubuntu、BSD などのオペレーティングシステムをインストールした後の設定に使用されます。

user_data

シードデータとも呼ばれるカスタムデータに対応するプロバイダーのプロビジョニング後の設定スクリプト。user_data テンプレートを使用してクラウドまたは仮想環境のみで仮想マシンをプロビジョニングできます。このテンプレートでは、Satellite がホストに到達できなくても構いません。クラウドまたは 仮想化プラットフォームが データをイメージに配信します。

プロビジョニングするイメージに、データを読み取るためのソフトウェアがインストールされており、そのソフトウェアが起動時に開始されるように設定されていることを確認します。たとえば、cloud-init は YAML 入力が必要で、また、ignition は JASON 入力が必要です。

cloud_init

VMWare などの一部の環境ではカスタムデータをサポートしないか、独自のデータ形式を使用しておりカスタマイズ時の機能に制限がある場合があります。このような場合には、foreman プラグインで cloud-init クライアントを設定し、HTTP または HTTPS で Satellite から直接テンプレートのダウンロードを試行します。この手法はどの環境でも利用できますが、仮想化環境での利用を推奨します。

cloud_init テンプレートを使用する以下の要件を満たしていることを確認してください。

  • プロビジョニングするイメージに、データを読み取るためのソフトウェアがインストールされており、そのソフトウェアが起動時に開始されるように設定されていることを確認します。
  • プロビジョニングされたホストは、ホストのプロビジョニングインターフェースの IP と一致する IP アドレスから Satellite に到達できます。

    cloud-init はNATの背後では機能しないことに注意してください。

Bootdisk
PXE 以外の起動方法に使用するテンプレート
カーネル実行 (kexec)

PXE 以外の起動方法に使用するカーネル実行テンプレート

注記

カーネル実行は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat サービスレベルアグリーメント (SLA) では完全にサポートされていません。これらは、機能的に完全でない可能性があり、実稼働環境での使用を目的とはしていませんが、近々発表予定のプロダクトイノベーションをリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

スクリプト
デフォルトで使用されないが、カスタムタスクに役立つ任意のスクリプト。
ZTP
Zero Touch Provisioning テンプレート。
POAP
PowerOn Auto Provisioning テンプレート。
iPXE
PXELinux の代わりに iPXE または gPXE 環境で使用するテンプレート。

2.13. プロビジョニングテンプレートの作成

プロビジョニングテンプレートは、Satellite Server がホストにオペレーティングシステムをインストールする方法を定義します。この手順を使用して、新規のプロビジョニングテンプレートを作成します。

手順

  1. Satellite Web UI で、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動し、テンプレートの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドには、プロビジョニングテンプレートの名前を入力します。
  3. 必要に応じて残りのフィールドに入力します。ヘルプ タブでは、テンプレート構文についての情報が表示され、テンプレート内の異なるタイプのオブジェクトで呼び出すことができる関数、変数、およびメソッドについて詳述されています。

CLI をご利用の場合

  1. テンプレートを含むプレーンテキストファイルを作成してから、CLI でテンプレートを作します。この例では、~/my-template ファイルを使用しています。
  2. hammer template create コマンドを使用してテンプレートを作成し、--type オプションでタイプを指定します。

    # hammer template create --name "My Provisioning Template" \
    --file ~/my-template --type provision --organizations "My_Organization" \
    --locations "My_Location"

2.14. プロビジョニングテンプレートのクローン作成

プロビジョニングテンプレートは、Satellite Server がホストにオペレーティングシステムをインストールする方法を定義します。この手順を使用して、テンプレートのクローンを作成して、更新をこのクローンに追加します。

手順

  1. Satellite Web UI で、ホスト > プロビジョニングテンプレート に移動し、使用するテンプレートを検索します。
  2. クローン をクリックして、テンプレートを複製します。
  3. 名前 フィールドには、プロビジョニングテンプレートの名前を入力します。
  4. テンプレートを新規の組織またはロケーションに自動的に関連付けられるように設定するには、デフォルト のチェックボックスを選択します。
  5. テンプレートエディター フィールドには、プロビジョニングテンプレートのボディーを入力します。テンプレート ファイルブラウザーを使用してテンプレートファイルをアップロードすることもできます。
  6. 監査コメント には、監査を目的とするプロビジョニングテンプレートへの変更についての概要を入力します。
  7. タイプ タブをクリックして、テンプレートがスニペットの場合には、 スニペット のチェックボックスを選択します。スニペットは、スタンドアロンのプロビジョニングテンプレートではありませんが、他のプロビジョニングテンプレートに挿入可能なプロビジョニングテンプレートに含まれています。
  8. タイプ リストから、プロビジョニングテンプレート など、テンプレートの種類を選択します。
  9. 関連付け タブをクリックして、適用可能なオペレーティングシステム リストから、このプロビジョニングテンプレートに関連付けるオペレーティングシステム名を選択します。
  10. またオプションとして、組み合わせの追加 をクリックして ホストグループ の一覧からホストグループを 1 つ選択するか、または 環境 の一覧から環境を 1 つ選択すると、指定したホストグループと環境と、プロビジョニングテンプレートを関連付けることができます。
  11. 組織 および ロケーション タブをクリックして、テンプレートに別のコンテキストを追加します。
  12. 送信 をクリックしてプロビジョニングテンプレートを保存します。

2.15. コンピュートプロファイルの作成

コンピュートプロファイルを使用して、CPU、メモリー、ストレージなどの仮想マシンハードウェアの詳細を事前定義できます。Red Hat Satellite のデフォルトのインストールには、3 つの定義済みプロファイルが含まれています。

  • 1-Small
  • 2-Medium
  • 3-Large

手順

  1. Satellite Web UI で インフラストラクチャー > コンピュートプロファイル に移動して、コンピュートプロファイルの作成 をクリックします。
  2. Name フィールドには、プロファイル名を入力します。
  3. 送信 をクリックします。新しいウィンドウが開き、コンピューティングプロファイルの名前が表示されます。
  4. 新しいウィンドウで、各コンピューティングリソースの名前をクリックし、このコンピューティングプロファイルに設定する属性を編集します。

CLI をご利用の場合

Red Hat Satellite 6.7 には、コンピュートプロファイルの CLI コマンドは実装されていません。

2.16. ホストへのデフォルト暗号化 Root パスワードの設定

プロビジョニングしたホストにプレーンテキストのデフォルト root パスワードを設定したくない場合は、デフォルトの暗号化パスワードを使用することができます。

手順

  1. 暗号化されたパスワードを生成します。

    # python -c 'import crypt,getpass;pw=getpass.getpass(); print(crypt.crypt(pw)) if (pw==getpass.getpass("Confirm: ")) else exit()'
  2. 後で使用するために、パスワードをコピーしておきます。
  3. Satellite Web UI で、管理 > 設定 に移動します。
  4. 設定 ページで、プロビジョニング タブを選択します。
  5. Name コラムで Root パスワード を探して、クリックして編集 をクリックします。
  6. 暗号化パスワードを貼り付け、保存 をクリックします。

2.17. noVNC を使用した仮想マシンへのアクセス

ブラウザーを使用して、Satellite が作成した仮想マシンの VNC コンソールにアクセスできます。

Satellite は、以下の仮想化プラットフォームで noVNC の使用をサポートします。

  • VMware
  • Libvirt
  • Red Hat Virtualization

前提条件

  • Satellite で仮想マシンを作成しておく必要がある。
  • 既存の仮想マシンの場合は、 コンピュートリソース 設定 の ディスプレイのタイプVNC になっていることを確認する。
  • Satellite Server に Katello root CA 証明書をインポートする必要がある。ブラウザーにセキュリティーの例外を追加するだけでは、noVNC の使用の要件を満たしません。詳細情報は、『Red Hat Satellite の管理 』ガイドの「 Katello Root CA 証明書のインストール」のセクションを参照してください。

手順

  1. 仮想マシンのホストシステムで、ポート 5900 から 5930 まで VNC サービスが許可されるようにファイアウォールを設定します。

    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合:

      # iptables -A INPUT -p tcp --dport 5900:5930 -j ACCEPT
      # service iptables save
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:

      # firewall-cmd --add-port=5900-5930/tcp
      # firewall-cmd --add-port=5900-5930/tcp --permanent
  2. Satellite Web UI で、インフラストラクチャー > コンピュートリソース に移動し、コンピュートリソースの名前を選択します。
  3. 仮想マシン タブで、仮想マシンホストの名前を選択します。マシンの電源がオンになっていることを確認してから、コンソール を選択します。