第5章 Satellite Server、Capsule Server、およびコンテンツホストのアップデート
本章を使用して、既存の Satellite Server、Capsule Server おびコンテンツホストを、6.6.0 から 6.6.1 などのように、新しいマイナーバージョンに更新します。
更新すると、コードの発表後に検出されたセキュリティー脆弱性およびマイナーな問題が修正されます。また、多くの場合、更新はすぐに終わり、オペレーティング環境に影響を与えません。
更新前に、Satellite Server および全 Capsule Server をバックアップします。詳細は、『Red Hat Satellite 6.6 管理』ガイドの「Satellite Server および Capsule Server のバックアップと復元」を参照してください。
5.1. Satellite Server のアップデート
前提条件
- Satellite、Capsule、および Satellite Tools の Satellite Server リポジトリーが同期されていることを確認する。
- アップデートしたリポジトリーを関連するすべてのコンテンツビューにプロモートして外部 Capsule とコンテンツホストがそれぞれアップデートできるようにしておく。
設定ファイルを手動で、または Hiera などのツールを使用して、カスタマイズした場合には、このカスタマイズした内容は、アップグレード時またはアップデート時にインストールスクリプトを実行すると上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop
オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、ナレッジベースソリューションの「How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade」を参照してください。
Satellite Server を次のマイナーバージョンにアップデート
Satellite Server のアップデート手順:
Satellite Maintenance リポジトリーが有効になっているのを確認します。
# subscription-manager repos --enable \ rhel-7-server-satellite-maintenance-6-rpms
yum のキャッシュを消去します。
# yum clean all
satellite-maintain
がインストールされており、最新になっているのを確認します。# yum install rubygem-foreman_maintain
利用可能なバージョンを確認して、次のマイナーバージョンが一覧に追加されているのを確認します。
# satellite-maintain upgrade list-versions
ヘルスチェックオプションを使用して、システムをアップグレードする準備が完了しているかどうかを確認します。このコマンドを最初に使用したときに、
satellite-maintain
により hammer 管理者ユーザー認証情報を入力して、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml
ファイルに保存します。# satellite-maintain upgrade check --target-version 6.6.z
結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。
アップデート時間は長くなるため、通信セッションの中断と再接続を可能にする
screen
などのユーティリティーを使用します。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。screen コマンドの使用方法は、Red Hat ナレッジベース の「How do I use the screen command?」を参照してください。アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、
/var/log/foreman-installer/satellite.log
のログで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。アップグレードを実行します。
# satellite-maintain upgrade run --target-version 6.6.z
カーネルパッケージが最後にアップデートされた日時を確認します。
# rpm -qa --last | grep kernel
カーネルをアップデートしてから再起動していない場合には、システムを再起動します。
# reboot
5.2. Capsule Server のアップデート
Capsule Server を次のマイナーバージョンにアップデート
手順
Capsule Server をアップデートするには、以下の手順を実行します。
Capsule Serverで、有効なリポジトリーを表示します。
# subscription-manager repos --list-enabled
次のリポジトリーのみが有効になっていることを確認してください。
rhel-7-server-rpms rhel-7-server-satellite-capsule-6.6-rpms rhel-server-rhscl-7-rpms rhel-7-server-satellite-tools-6.6-rpms rhel-7-server-satellite-maintenance-6-rpms rhel-7-server-ansible-2.8-rpms
リポジトリーの無効化および有効化に関する詳細は、『Capsule Server のインストール』の「リポジトリーの設定」を参照してください。
rhel-7-server-satellite-tools-6.6-rpms
リポジトリーでは、Katello エージェントが提供されます。詳細は、『Capsule Server のインストール』の「Katello エージェントのインストール」を参照してください。Red Hat Software Collections リポジトリーはオプションです。これは、リモート実行機能に必要です。satellite-maintain
サービスを停止します。# satellite-maintain service stop
BZ#1649764 が解決されるまで、
gofer
パッケージをアップデートしてください。# yum update gofer
goferd を再起動します。
# systemctl restart goferd
すべてのパッケージをアップデートします。
# yum update
カーネルアップデートが発生したら、アップグレードが完了後にシステムを再起動する必要があります。この時点ではシステムを再起動しないでください。
インストーラースクリプトに
--upgrade
オプションを付けて実行し、アップデートを実行します。# satellite-installer --scenario capsule --upgrade
yum update
の最中にカーネルアップデートが行われたら、システムを再起動します。# reboot
5.3. コンテンツホストのアップデート
コンテンツホストを次のマイナーバージョンにアップデート
コンテンツホストのアップデート手順:
BZ#1649764 が解決されるまで、
gofer
パッケージをアップデートしてください。# yum update gofer
goferd を再起動します。
# systemctl restart goferd
すべてのパッケージをアップデートします。
# yum update
カーネルがアップデートされたら、システムを再起動します。
# reboot