第3章 Red Hat Satellite のアップグレード

警告

高可用性設定に Satellite 6 をインストールしている場合は、Satellite 6.5 にアップグレードする前に Red Hat サポートにご連絡ください。

Use the following procedures to upgrade your existing Red Hat Satellite to Red Hat Satellite 6.5:

Before upgrading, see 「前提条件」.

3.1. Satellite Server のアップグレード

このセクションでは、Satellite Server を 6.4 から 6.5 にアップグレードする方法を説明します。Red Hat Satellite Server 6.4 であれば、どのマイナーバージョンからでもアップグレードできます。

作業開始前の準備

  • Satellite Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認して更新してください。詳細は『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』「ポートおよびファイアウォールの要件」を参照してください。
  • カスタマーポータルまたは Satellite Web UI からマニフェストを削除しないでください。削除すると、コンテンツホストからエンタイトルメントがすべて削除されます。
  • アップグレードする前に、全 Foreman フックのバックアップを作成して、その後フックを削除します。アップグレードが完了し、Satellite が動作しているのを確認したら、フックを復元します。
  • デフォルトテンプレートを変更する場合は、そのテンプレートのクローンを作成するか、エクスポートを行って、ファイルをバックアップします。クローンを作成することで、今後の更新またはアップグレードが上書きされなくなるため、推奨されるのはクローン作成です。テンプレートの変更の有無を確認するには、アップグレード前に 履歴 を確認するか、アップグレード後に監査ログで変更を表示できます。Web UI で モニター > 監査 に移動し、テンプレートを検索すると、変更履歴を確認できます。エクスポートを使用する場合は、エクスポートしたテンプレートと、デフォルトテンプレートを比較し、手動で変更を適用して変更を復元します。

Capsule に関する留意事項

  • Capsule Server のベースオペレーティングシステム、または Capsule Server リポジトリーへの更新をコンテンツビューで管理する場合は、更新したコンテンツビューを公開する必要があります。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

BASH シェルの設定

BASH シェルには、ハッシュテーブルのバイナリーの場所が保存されます。アップグレード時に foreman-maintain スクリプトの場所が変更されますが、BASH にはこの変更が登録されないため、変更後にこのスクリプトを呼び出すと、foreman-maintain が失敗します。

  • オプション: インストーラーの完了後に foreman-maintain が有効になるように、アップグレードする前に、BASH シェルで checkhash オプションを一時的に設定できます。BASH シェルで以下のようなコマンドを実行します。

    # shopt -s checkhash
  • アップグレードに成功または失敗した後に、現在実行しているすべての BASH シェルで、以下のコマンドを実行します。

    # hash -d foreman-maintain 2> /dev/null

アップグレードシナリオ

自己登録の Satellite をアップグレードすることはできません。自己登録の Satellite は、Red Hat コンテンツ配信ネットワーク (CDN) に移行すればアップグレードを実行できます。自己登録の Satellite を CDN に移行する方法は、『Satellite 6.3 の Red Hat Satellite のアップグレードおよびアップデート』ガイドの 「自己登録 Satellite の移行」を参照してください。

FIPS モード

FIPS モードを使用していない RHEL ベースのシステムから、FIPS モードを使用する RHEL ベースのシステムに、Satellite Server をアップロードできません。

FIPS モードの RHEL ベースシステムで Satellite Server を実行するには、FIPS モードで稼働する RHEL ベースのオペレーティングシステムを新規にプロビジョニングして、Satellite をインストールする必要があります。詳細情報は、『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』の「システム要件」を参照してください。

3.1.1. 接続している Satellite Server のアップグレード

Satellite Server を Red Hat 配信ネットワークに接続している場合は、以下の手順を行います。

警告

設定ファイルをカスタマイズする場合は、手動または Hiera などのツールを使用します。このような変更を行うと、アップグレード時または更新時にインストールスクリプトを実行する際に上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、ナレッジベースソリューションの「How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade」を参照してください。

Satellite Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

  2. DNS と DHCP の設定ファイルである /etc/zones.conf/etc/dhcp/dhcpd.conf のバックアップをそれぞれ作成します。インストーラーでは、ドメインまたはサブネットが 1 つしかサポートされないため、バックアップからの変更の復元が必要になる場合があります。
  3. DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  4. Satellite Web UI で、ホスト > 検出された ホストに移動します。検出されたホストページで、検出したホストの電源を切って削除します。組織の選択 メニューで、組織を順番に選択し、検出したホストの電源を切って削除するプロセスを繰り返します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動します。
  5. サブスクリプションを更新します。

    # subscription-manager refresh
  6. Satellite Maintenance と Red Hat Enterprise Linux Ansible のリポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos \
    --enable rhel-7-server-satellite-maintenance-6-rpms \
    --enable rhel-7-server-ansible-2.6-rpms
  7. 以下のコマンドを入力して、foreman-maintain をインストールするか、最新バージョンに更新します。

    # yum install rubygem-foreman_maintain
  8. 利用可能なバージョンを確認して、希望のバージョンが表示されていることを確認します。

    # foreman-maintain upgrade list-versions
  9. ヘルスチェックオプションを使用して、システムをアップグレードする準備が完了しているかどうかを確認します。プロンプトが表示されたら、hammer の管理者ユーザー認証情報を入力して foreman-maintain を設定します。この変更は、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml ファイルに適用されます。

    # foreman-maintain upgrade check --target-version 6.5

    結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。

  10. アップグレード時間は長くなるため、通信セッションの中断と再接続を可能にする screen などのユーティリティーを使用します。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。screen コマンドの使用方法は、Red Hat ナレッジベース「How do I use the screen command?」を参照してください。

    アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、/var/log/foreman-installer/satellite.log のログで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。

  11. アップグレードを実行します。

    # foreman-maintain upgrade run --target-version 6.5
  12. Check when the kernel packages were last updated:

    # rpm -qa --last | grep kernel
  13. If a kernel update occurred since the last reboot, reboot the system:

    # reboot
  14. BASH シェルを使用している場合は、アップグレードに成功または失敗した後に、以下を入力します。

    # hash -d foreman-maintain service 2> /dev/null
  15. 作成したバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  16. 以前の手順で変更を加えた場合には、Satellite サービスを再起動します。

    # foreman-maintain service restart
  17. OpenSCAP プラグインがインストールされているにもかかわらず、デフォルトの OpenSCAP コンテンツが利用できない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # foreman-rake foreman_openscap:bulk_upload:default

3.1.2. 切断されている Satellite Server のアップグレード

Red Hat Content Delivery Network に接続していない Satellite Server には、この手順を使用します。

警告

設定ファイルをカスタマイズする場合は、手動または Hiera などのツールを使用します。このようなカスタマイズを行うと、アップグレード時または更新時にインストールスクリプトを実行する際に上書きされます。satellite-installer スクリプトで --noop オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、ナレッジベースソリューションの「How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade」を参照してください。

作業開始前の準備

  • Satellite Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認して更新してください。詳細は『オンラインネットワークからの Satellite Server のインストール』「ポートおよびファイアウォールの要件」を参照してください。
  • カスタマーポータルまたは Satellite Web UI からマニフェストを削除しないでください。削除すると、コンテンツホストからエンタイトルメントがすべて削除されます。
  • アップグレードする前に、全 Foreman フックのバックアップを作成して、その後フックを削除します。アップグレードが完了し、Satellite が動作しているのを確認できるまで、フックを元に戻さないでください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

切断されている Satellite Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

    • 仮想マシンで、スナップショットを作成します。
    • 物理マシンで、バックアップを作成します。
  2. アップグレード前スクリプトは競合を検出し、アップグレード後に登録解除および削除できる Satellite Server の重複エントリーがあるホストをリストできます。また、組織に割り当てられていないホストを検出します。ホスト > すべてのホスト で、組織の関連付けがないホストがリストされ、同じ名前のコンテンツホストに組織がすでに関連付けられている場合、コンテンツホストは自動的に登録解除されます。これは、アップグレード前にこのようなホストを組織に関連付けることによって回避できます。

    アップグレードの前に、アップグレード前チェックスクリプトを実行して、削除できるホストのリストを取得します。関連付けられていないホストが検出された場合は、アップグレードの前に組織にそれらのホストを関連付けることが推奨されます。

    # foreman-rake katello:upgrade_check

    アップグレードチェックで、タスクが実行中であることが原因の障害が報告された場合は、タスクが完了するまで待機することが推奨されます。一部のタスクはキャンセルすることができますが、Red Hat ナレッジベースソリューション「Red Hat Satellite 6 で一時停止したタスクを管理する 」に目を通して、安全にキャンセルできるタスクとできないタスクについて理解する必要があります。

  3. DNS と DHCP の設定ファイルである /etc/zones.conf/etc/dhcp/dhcpd.conf のバックアップをそれぞれ作成します。インストーラーでは、ドメインまたはサブネットが 1 つしかサポートされないため、バックアップからの変更の復元が必要になる場合があります。
  4. DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のようにインストーラースクリプトを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  5. Satellite Web UI で、ホスト > 検出されたホスト に移動します。検出されたホストが利用可能な場合は無効にし、検出されたホスト ページにあるエントリーをすべて削除します。必要に応じて、組織設定メニューから、その他の組織を順番に選択し、すべてのエントリーを削除します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動します。
  6. すべての外部 Capsule Server が組織に割り当てられていることを確認します。割り当てられていない場合、これらのサーバーは、ホスト統合の変更により登録解除された可能性があります。
  7. 以前のリポジトリーを削除します。

    # rm /etc/yum.repos.d/*
  8. Satellite サービスを停止します。

    # foreman-maintain service stop
  9. オフラインネットワークからの Satellite SERVER のインストール』ガイドの「バイナリー DVD イメージのダウンロード」の手順に従って、最新の ISO ファイルを取得します。
  10. オフラインネットワークからの Satellite SERVER のインストール』ガイドの「オフラインリポジトリーでベースシステムの設定」の手順に従い、マウントポイントとして使用するディレクトリーを作成し、ISO イメージをマウントして、rhel7-server リポジトリーを設定します。この段階では、パッケージのインストールや更新はしないでください。
  11. ISO ファイルから Satellite 6.5リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Satellite パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/media.repo /etc/yum.repos.d/sat6.repo
    2. /etc/yum.repos.d/sat6.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/sat6.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を Satellite-6.5 に変更します。

        [Satellite-6.5]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/
  12. ISO ファイルからの Red Hat Software Collections リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Software Collections パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/RHSCL/media.repo /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo
    2. /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/RHSCL.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を RHSCL に変更します。

        [RHSCL]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/RHSCL/
  13. ISO ファイルからの Red Hat Satellite Maintenance リポジトリーを設定します。

    1. Red Hat Satellite Maintenance パッケージ用に ISO ファイルのリポジトリーデータファイルをコピーします。

      # cp /media/sat6/sat-maintenance/media.repo /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo
    2. /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo ファイルを編集します。

      # vi /etc/yum.repos.d/sat-maintenance.repo
      1. デフォルトの InstallMedia リポジトリー名を Satellite-Maintenance に変更します。

        [Satellite-Maintenance]
      2. baseurl ディレクティブを追加します。

        baseurl=file:///media/sat6/sat-maintenance/
  14. カスタム Apache サーバー設定がある場合は、次の手順でインストールデフォルト値に戻ります。アップグレードの実行時に変更する内容を確認する場合は、--noop (no operation) オプションとともにアップグレードコマンドを入力し、次の手順でアップグレードコマンドを入力するときに適用される変更内容を確認できます。このテストを行わない場合は、次の手順に進みます。テストを行う場合は、以下の手順を行います。

    1. 次の行を /etc/httpd/conf/httpd.conf 設定ファイルに追加します。

      Include /etc/httpd/conf.modules.d/*.conf
    2. httpd サービスを再起動します。

      # systemctl restart httpd
    3. postgresql データベースサービスおよび rh-mongodb34-mongod データベースサービスを起動します。

      # systemctl start postgresql
      # systemctl start rh-mongodb34-mongod
    4. --noop オプションを付けて、インストーラースクリプトを実行します。

      # satellite-installer --scenario satellite --upgrade --verbose --noop

      /var/log/foreman-installer/satellite.log を参照して、--noop オプションを付けずに実行した場合に 適用される変更 を確認します。設定ファイルへの変更を示す +++--- の記号を探します。この "no operation" オプションにより、実際にはファイルは作成されませんが、モジュール内の一部の Puppet リソースではファイルが作成されていることが期待されるため、エラーメッセージが表示されるはずです。

    5. Satellite サービスを停止します。

      # foreman-maintain service stop
  15. アップグレード時間は長くなるため、通信セッションの中断と再接続を可能にする screen などのユーティリティーを使用します。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくてもアップグレードの進捗が確認できるようになります。screen コマンドの使用方法は、Red Hat ナレッジベース「How do I use the screen command?」を参照してください。

    アップグレードコマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、/var/log/foreman-installer/satellite.log のログで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。

  16. 以下のコマンドを入力して、foreman-maintain をインストールするか、最新バージョンに更新します。

    # yum install rubygem-foreman_maintain
  17. 利用可能なバージョンを確認して、希望のバージョンが表示されていることを確認します。

    # foreman-maintain upgrade list-versions
  18. ヘルスチェックオプションを使用して、システムをアップグレードする準備が完了しているかどうかを確認します。プロンプトが表示されたら、hammer の管理者ユーザー認証情報を入力して foreman-maintain を設定します。この変更は、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml ファイルに適用されます。

    # foreman-maintain upgrade check --target-version 6.5 \
    --whitelist="repositories-validate,repositories-setup"

    結果を確認し、アップグレードを実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。

  19. アップグレードを実行します。

    # foreman-maintain upgrade run --target-version 6.5 \
    --whitelist="repositories-validate,repositories-setup"
    警告

    config サブディレクトリーを含むディレクトリーからコマンドを実行すると、以下のエラーが発生します。

    ERROR: Scenario (config/satellite.yaml) was not found, can not continue.

    このような場合は、root ユーザーのホームディレクトリーに移動し、コマンドを再実行します。

    パッケージが古いか、足りないためにスクリプトに失敗した場合には、これらのパッケージを個別にダウンロードしてインストールする必要があります。詳細は、『オフラインネットワークからの Satellite SERVER のインストール』ガイドの「パッケージの手動ダウンロード」の手順を参照してください。

  20. BASH シェルを使用している場合は、アップグレードに成功または失敗した後に、以下を入力します。

    # hash -d foreman-maintain service 2> /dev/null
  21. Check when the kernel packages were last updated:

    # rpm -qa --last | grep kernel
  22. If a kernel update occurred since the last reboot, reboot the system:

    # reboot
  23. 作成したバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  24. 以前の手順で変更を加えた場合には、Satellite サービスを再起動します。

    # foreman-maintain service restart
  25. OpenSCAP プラグインがインストールされているにもかかわらず、デフォルトの OpenSCAP コンテンツが利用できない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # foreman-rake foreman_openscap:bulk_upload:default
  26. Satellite Web UI で 設定 > 検出ルール に移動し、選択した組織および場所を検出ルールに関連付けます。

3.2. Synchronizing the New Repositories

You must enable and synchronize the Red Hat Satellite Tools and Red Hat Satellite Capsule repositories for 6.5 before you can upgrade Capsule Servers and Satellite clients.

Procedure

  1. Satellite Web UI で、コンテンツ > Red Hat リポジトリー に移動します。
  2. In the Search field, enter Satellite 6.5.
  3. From the list of results, find and expand Red Hat Satellite Tools 6.5 (for RHEL7 Server) (RPMs) and Red Hat Satellite Capsule 6.5 (for RHEL 7 Server) (RPMs).

    注記

    If the 6.5 repositories are not available, refresh the Subscription Manifest. Navigate to Content > Subscriptions, click Manage Manifest, then click Refresh.

  4. Click the Enable icon to enable the repositories you want to use.
  5. Navigate to Content > Sync Status.
  6. Click the arrow next to the product to view the available repositories.
  7. 6.5 のリポジトリーを選択します。
  8. 今すぐ同期 をクリックします。

    重要

    If an error occurs when you try to synchronize a repository, refresh the manifest. If the problem persists, raise a support request. Do not delete the manifest from the Customer Portal or in the Satellite web UI; this removes all the entitlements of your content hosts.

  9. Update any pre-existing Content Views that use version 6.4 repositories with the new version for 6.5. Publish and promote updated versions of any Content Views that now have the new 6.5 repositories. For more information, see Managing Content Views in the Content Management Guide.

3.3. Capsule Server のアップグレード

このセクションは、Capsule Server を 6.4 から 6.5 にアップグレードする方法を説明します。

作業開始前の準備

  • Capsule Server をアップグレードする前に、Satellite Server がアップグレードされている必要があります。
  • Red Hat Satellite Capsule 6.5 リポジトリーが Satellite Server で有効になっており、同期されているのを確認します。
  • Capsule Server のベースオペレーティングシステム、または Capsule Server リポジトリーへの更新をコンテンツビューで管理する場合は、更新したコンテンツビューを公開する必要があります。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server に、Capsule のベースシステムが’登録されていることを確認します。
  • 新たにアップグレードした Satellite Server で、Capsule の組織と場所が正しく設定されていることを確認します。
  • Capsule Server をアップグレードする前に、ファイアウォールの設定を確認して更新してください。詳細は『Capsule Server のインストール』「ポートおよびファイアウォールの要件」を参照してください。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

Capsule Server のアップグレード

  1. バックアップを作成します。

  2. DNS と DHCP の設定ファイルである /etc/zones.conf/etc/dhcp/dhcpd.conf のバックアップをそれぞれ作成します。インストーラーでは、ドメインまたはサブネットが 1 つしかサポートされないため、バックアップからの変更の復元が必要になる場合があります。
  3. DNS または DHCP の設定ファイルを手動で編集し、変更を上書きしない場合は、以下のコマンドを実行します。

    # satellite-installer --foreman-proxy-dns-managed=false \
    --foreman-proxy-dhcp-managed=false
  4. 以前のバージョンの Satellite Server のリポジトリーを無効にします。

    # subscription-manager repos \
    --disable rhel-7-server-satellite-capsule-6.4-rpms \
    --disable rhel-7-server-satellite-tools-6.4-rpms
  5. 新しいリポジトリーを有効にします。

    Red Hat Software Collections リポジトリーは、リモート実行機能を含む一部の Red Hat Satellite 機能で必要な、新しいバージョンの Ruby を提供します。Satellite ツールリポジトリーでは、エラータを管理するための通信サービスを提供する gofer および katello-agent が提供されます。

    • 以下のコマンドを実行します。

      # subscription-manager repos \
      --enable rhel-7-server-satellite-capsule-6.5-rpms \
      --enable rhel-server-rhscl-7-rpms \
      --enable rhel-7-server-satellite-tools-6.5-rpms \
      --enable rhel-7-server-satellite-maintenance-6-rpms \
      --enable rhel-7-server-ansible-2.6-rpms
  6. Satellite Web UI で、ホスト > 検出されたホスト に移動します。検出されたホストがある場合は、そのホストの電源を切り、検出されたホスト ページに表示されているすべてのエントリーを削除します。必要に応じて、組織設定メニューから、その他すべての組織を順番に選択して、すべてのエントリーを削除します。アップグレードが完了したら、検出されたホストを再起動します。
  7. リポジトリーキャッシュを削除します。

    # yum clean all
  8. Satellite サービスを停止します。

    # foreman-maintain service stop
  9. すべてのパッケージを更新します。

    # yum update
  10. 検出されたホストのプロキシーとして Capsule Server を使用する場合は、検出プラグインをインストールします。

    # yum install rubygem-smart_proxy_discovery.noarch
  11. Capsule Server で foreman_url 設定が正しいことを確認します。

    # grep foreman_url /etc/foreman-proxy/settings.yml

    Satellite Server の完全修飾ドメイン名が表示されます。

  12. --upgrade オプションを使用してインストーラースクリプトを実行することによりアップグレードを実行します。

    # satellite-installer --scenario capsule --upgrade
    警告

    config サブディレクトリーを含むディレクトリーからコマンドを実行すると、以下のエラーが発生します。

    ERROR: Scenario (config/capsule.yaml) was not found, can not continue.

    このような場合は、root ユーザーのホームディレクトリーに移動し、コマンドを再実行します。

  13. Check when the kernel packages were last updated:

    # rpm -qa --last | grep kernel
  14. If a kernel update occurred since the last reboot, reboot the system:

    # reboot
  15. 作成しておいたバックアップを使用して、DNS と DHCP の設定ファイルに必要なすべての変更を確認し、復元します。
  16. Satellite Server で foreman-discovery パッケージをアップグレードし、アップグレード前にシャットダウンしたホストを有効にします。

3.4. Satellite クライアントのアップグレード

現時点では、Satellite Tools リポジトリーに含まれる、Satellite 6.4 バージョンの katello-agent などのクライアントライブラリーは、Satellite 6.5 で正式にテストされていないため、サポート対象外となります。

全クライアントをできるだけ早く katello-agent の新しいバージョンにアップグレードし、クライアントが Satellite Server と完全に互換性を保てるようにします。これには、Satellite Tools リポジトリーを 6.4 から 6.5 に変更する必要があります。Satellite Web UI で、コンテンツ > Red Hat リポジトリー に移動して、リポジトリーを変更してください。

前提条件

  • Satellite Server がアップグレードされている必要があります。
  • Satellite で、新しい Satellite Tools リポジトリーを有効にしておく必要があります。
  • Satellite で、新しいリポジトリーを同期しておく必要があります。
  • クライアントに katello-agent がインストールされていない場合は、手動で作業を行います。
警告

カスタムの証明書を実装している場合は、/root/ssl-build ディレクトリーと、カスタム証明書に関連するソースファイルを作成したディレクトリーのコンテンツを保持する必要があります。

アップグレード時にこのファイルを保持できないと、アップグレードは失敗します。ファイルを削除してしまった場合は、アップグレードを進めるためにバックアップから復元する必要があります。

一括リポジトリー設定 UI を使用した Satellite クライアントのアップグレード

  1. Satellite Web UI で、ホスト > コンテンツホスト に移動し、アップグレードするコンテンツホストを選択します。
  2. アクションの選択 一覧から リポジトリーセットの管理 を選択します。
  3. リポジトリーセットの管理 の一覧から、Red Hat Satellite Tools 6.4 のチェックボックスを選択します。
  4. アクションの選択 一覧から Override to Disabled (「無効」に上書き) を選択し、Done (完了) をクリックします。
  5. プロセスが完了したら、以前の手順で使用した同じホストセットで、リポジトリーセットの管理 を選択します。
  6. リポジトリーセットの管理 の一覧から、Red Hat Satellite Tools 6.5 のチェックボックスを選択します。
  7. アクションの選択 一覧から Override to Enabled (「有効」に上書き) を選択し、Done (完了) をクリックします。
  8. プロセスが完了したら、以前の手順で使用した同じホストセットで、リポジトリーセットの管理 を選択します。
  9. アクションの選択 一覧から パッケージの管理 を選択します。
  10. パッケージ 検索フィールドで、katello-agent と入力します。
  11. 更新 一覧から、希望の更新方法を選択します。
  12. 更新が完了したことを確認してから、Done (完了) をクリックします。

Satellite クライアントの手動アップグレード

  1. クライアントシステムにログインします。
  2. 以前のバージョンの Satellite のリポジトリーを無効にします。

    # subscription-manager repos \
    --disable rhel-7-server-satellite-tools-6.4-rpms
  3. このバージョンの Satellite 向け Satellite Tools リポジトリーを有効にします。

    # subscription-manager repos \
    --enable=rhel-7-server-satellite-tools-6.5-rpms
  4. Upgrade the Katello agent:

    # yum upgrade katello-agent
  5. goferd を再起動します。

    # systemctl restart goferd