第6章 メトリクスデータの保持

PCP データログに必要なストレージ容量は、以下の要素で決定されます。

  • ログ記録されるメトリクス
  • ログ間隔
  • 保持ポリシー

デフォルトのログ (サンプリング) 間隔は 60 秒です。

デフォルトの保持ポリシーでは、過去 14 日間のアーカイブが保持され、1 日以上前のものは圧縮されます。PCP アーカイブログは、/var/log/pcp/pmlogger/hostname ディレクトリーに保存されます。

6.1. デフォルトのログ間隔の変更

デフォルトのログ間隔は、以下の手順で変更します。

手順

  1. /etc/pcp/pmlogger/control.d/local 設定ファイルを編集します。
  2. LOCALHOSTNAME の行を編集し、-t XXs を追記します。ここでの XX は、新たな間隔 (秒単位) になります。
  3. pmlogger サービスを再起動します。

6.2. データ保持ポリシーの変更

デフォルトのデータ保持ポリシーは、以下の手順で変更します。

手順

  1. /etc/cron.d/pcp-pmlogger ファイルを編集します。
  2. pmlogger_daily のある行を見つけます。
  3. 何日後にデータをアーカイブ化するかという日数をパラメーター -x の値で設定します。
  4. 何日後にデータを削除するかという日数を、パラメーター -k の値で設定します。

    たとえば、-x 4 -k 7 というパラメーターの場合、データは 4 日後に圧縮され、7 日後には削除されます。

6.3. データストレージ使用量の確認

データストレージ使用量を確認するには、以下のコマンドを実行します。

# less /var/log/pcp/pmlogger/$(hostname)/pmlogger.log

これで利用可能な全メトリクスがログ記録された間隔ごとにグループ化されて一覧表示されます。各グループでは、一覧表示されたメトリクスの保存に必要なストレージも 1 日単位で一覧表示されます。

ストレージ統計数値の例

logged every 60 sec: 61752 bytes or 84.80 Mbytes/day