第1章 Red Hat Satellite へのアクセス
Red Hat Satellite のインストールと設定が終わったら、Web ユーザーインターフェースを使用して Satellite にログインし、追加の設定を行います。
1.1. Katello ルート CA 証明書のインストール
Satellite に初めてログインする場合は、デフォルトの自己署名証明書を使用していることを通知する警告が表示され、ルート CA 証明書がブラウザーにインストールされるまでこのブラウザーを Satellite に接続できない可能性があります。以下の手順を実行して、Satellite 上でルート CA 証明書を特定し、ブラウザーにインストールします。
前提条件
Red Hat Satellite がインストールされ、設定されていること。
手順
Satellite Server の完全修飾ドメイン名を特定します。
# hostname -f
Web ブラウザーで以下の完全修飾ドメイン名を指定して Satellite Server の
pub
ディレクトリーにアクセスします。https://satellite.example.com/pub
- Satellite に初めてアクセスする場合は、信頼できない接続を警告するメッセージが Web ブラウザーに表示されます。自己署名証明書を承認し、Satellite の URL をセキュリティー例外として追加し、設定を上書きします。この手順は、使用しているブラウザーによって異なる場合があります。セキュリティー例外を承認する前に Satellite の URL が有効であることを確認します。
-
katello-server-ca.crt
を選択します。 - 証明書を認証局としてブラウザーにインポートして信頼し、Web サイトを特定します。
Katello ルート CA 証明書の手動インポート
ブラウザーでセキュリティー例外を追加できない場合は、Katello ルート CA 証明書を手動でインポートします。
Satellite CLI から、Web UI へのアクセスに使用するマシンに、
katello-server-ca.crt
ファイルをコピーします。# scp /var/www/html/pub/katello-server-ca.crt \ username@hostname:remotefile
-
ブラウザーで、
katello-server-ca.crt
証明書を認証局としてインポートして信頼し、Web サイトを識別します。
1.2. Satellite へのログイン
さらに設定するには、Web ユーザーインターフェースを使用して Satellite にログインします。
前提条件
ブラウザーに Katello ルート CA 証明書がインストールされていること。詳細は、「Katello ルート CA 証明書のインストール」を参照してください。
手順
Web ブラウザーで以下のアドレスを使用して Satellite Server にアクセスします。
https://satellite.example.com/
- 設定プロセスで作成したユーザー名とパスワードを入力します。設定プロセス時にユーザーを作成されなかった場合には、デフォルトのユーザー名 admin が使用されます。ログインに問題がある場合は、パスワードをリセットできます。詳細は、「管理ユーザーパスワードのリセット」 を参照してください。
1.3. Satellite Web UI のナビゲーションタブ
ナビゲーションタブを使用して、Satellite Web UI を参照します。
表1.1 ナビゲーションタブ
ナビゲーションタブ | 説明 |
---|---|
すべてのコンテキスト |
このタブをクリックすると、組織とロケーションが変更されます。組織やロケーションが選択されていない場合、デフォルト組織は 任意の組織 に、デフォルトロケーションは 任意のロケーション になります。このタブを使用して異なる値に変更します。 |
モニター |
概要のダッシュボードおよびレポートを表示します。 |
Content (コンテンツ) |
コンテンツ管理ツールを提供します。コンテンツビュー、アクティベーションキー、ライフサイクル環境などが含まれます。 |
コンテナー |
コンテナー管理ツールを提供します。 |
ホスト |
ホストインベントリーおよびプロビジョニング設定ツールを提供します。 |
設定 |
一般的な設定ツール、およびホストグループや Puppet データを含むデータを提供します。 |
インフラストラクチャー |
Satellite 6 が環境と対話する方法を設定するツールを提供します。 |
Insights |
Red Hat Insights 管理ツールを提供します。 |
ユーザー名 |
ユーザーが個人情報を編集できるユーザー管理機能を提供します。 |
|
環境に対する重要な変更が管理者に通知されるようにイベントの通知が表示されます。 |
管理 |
一般設定のほかに、ユーザーおよび RBAC 設定などの詳細設定を提供します。 |
1.4. パスワードの変更
以下の手順は、パスワードを変更する方法を示しています。
Red Hat Satellite パスワードの変更:
- 右上にあるユーザー名をクリックします。
- メニューから マイアカウント を選択します。
- 現在のパスワード フィールドに現在のパスワードを入力します。
- パスワード フィールドに新しいパスワードを入力します。
- 確認 フィールドに新しいパスワードを再入力します。
- 送信 ボタンをクリックして、新しいパスワードを保存します。
1.5. 管理ユーザーパスワードのリセット
以下の手順を使用して、管理者パスワードを無作為に生成された文字にリセットするか、新しい管理者パスワードを設定します。
管理ユーザーパスワードのリセット:
パスワードを無作為に生成された文字にリセットするには、次の手順を実行します。
- Satellite Server がインストールされているベースのオペレーティングシステムにログインします。
以下のコマンドを実行してパスワードをリセットします。
# foreman-rake permissions:reset Reset to user: admin, password: qwJxBptxb7Gfcjj5
- このパスワードを使用して、Satellite Web UI でパスワードをリセットします。
Satellite Server の
~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
ファイルに、新規パスワードを追加します。# vi ~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
ファイルを更新しない限り、Hammer CLI では新規パスワードを使用できません。
新規の管理ユーザーパスワードの設定:
管理ユーザーのパスワードを新しいパスワードに変更するには、次の手順を実行します。
- Satellite Server がインストールされているベースのオペレーティングシステムにログインします。
パスワードをリセットするには、以下のコマンドを入力します。
# foreman-rake permissions:reset password=new_password
Satellite Server の
~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
ファイルに、新規パスワードを追加します。# vi ~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
~/.hammer/cli.modules.d/foreman.yml
ファイルを更新しない限り、Hammer CLI では新規パスワードを使用できません。
1.6. ログインページでのカスタムメッセージの設定
ログインページにカスタムメッセージを設定するには、以下の手順を実行します。
- 管理 > 設定 に移動して、全般 タブをクリックします。
- ログインページフッターテキスト の横にある編集ボタンをクリックして、ログインページに表示させるテキストを入力します。たとえば、自社で必須とされる警告メッセージなどにすることができます。
- 保存をクリックします。
- Satellite の web UI からログアウトして、ログインページで Satellite バージョン番号の下にカスタムテキストが表示されることを確認します。