第4章 Ansible ロールの管理
Satellite では、Ansible ロールと Red Hat Enterprise Linux システムのロールをインポートして、ルーティンタスクの自動化に役立てることができます。デフォルトでは Ansible は Satellite と Capsule 上で有効になっています。
カスタムまたはサードパーティーの Ansible ロールを使用する場合は、使用することになる Capsule または Satellite の /etc/ansible/roles
ディレクトリーにそのロールを追加する必要があります。
Satellite 内における Ansible のサポートレベルについての詳細は、『リリースノート』の「新機能および改良された機能」セクションで「Satellite での Ansible のサポート」を参照してください。
Ansible ロールは使用前に /etc/ansible/roles
ディレクトリーから Satellite Server にインポートする必要があります。
4.1. Ansible ロールのインポート
Ansible ロールは、Ansible が有効になっている Capsule か、Satellite Server がインストールされている /etc/ansible/roles
ディレクトリーからインポートできます。
Ansible ロールをインポートするには、以下の手順を実行します。
- Satellite Web UI で、設定 > ロール に移動して、インポートするロールが含まれている Capsule をクリックします。
- Ansible ロール一覧からインポートするロールのチェックボックスを選択し、更新 をクリックします。
4.2. Red Hat Enterprise Linux システムロールの追加
Red Hat Enterprise Linux システムロールは、Red Hat Enterprise Linux サブシステムの設定インターフェースで、Red Hat Enterprise Linux システムロールを利用すると Satellite に Ansible ロールを追加できます。Satellite で Ansible ロールを使用すると、設定がより速くかつ容易に実行できます。
Red Hat Enterprise Linux システムロールについての詳細は、「Red Hat Enterprise Linux System Roles」を参照してください。
Extras チャンネルに登録する前に、「Red Hat Enterprise Linux Extras の製品ライフサイクル」の記事を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux システムロールの追加方法:
rhel-7-server-extras-rpms
リポジトリーが有効になっていることを確認します。# subscription-manager repos --enable=rhel-7-server-extras-rpms
rhel-system-roles
パッケージをインストールします。# yum install rhel-system-roles
rhel-system-roles
パッケージは/usr/share/ansible/roles/
にダウンロードされます。インポート前に修正を加えることができます。- Satellite Web UI で、設定 > ロール に移動して、インポートするロールが含まれている Capsule をクリックします。
- Ansible ロール一覧からインポートするロールのチェックボックスを選択し、更新 をクリックします。
これで Ansible ロールをホストまたはホストグループに割り当てることができます。詳細については、『ホストの管理』の「既存ホストへの Ansible ロールの割り当て」を参照してください。
また、Ansible のジョブテンプレートに追加すると、ロール内に含まれているモジュールを Ansible playbooks に追加することもできます。ジョブテンプレートには hosts:all
行を含める必要があります。詳細については、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) System Roles を参照してください。