Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
第4章 新機能および改良された機能
本章では、Red Hat Satellite 6.3 の新機能について説明し、詳細な情報へのリンクを提供します。
- Ansible Tower の統合
- Satellite 6.3 は Ansible Tower の統合をサポートするようになりました。Ansible Tower は、クラウドのプロビジョニング、設定、アプリケーションのデプロイメントなどの管理タスクを自動化する Web ベースのグラフィカルインターフェースです。Red Hat Satellite に Ansible Tower を統合すると、動的なインベントリーやプロビジョニングコールバック機能が使用できます。Ansible Tower は Red Hat Satellite を動的なインベントリーソースとして使用し、両製品間でインベントリーを同期することができます。Red Hat Satellite がプロビジョニングするシステムは、Tower を「コールバック」して、Ansible Playbook をプロビジョニング後に実行することができます。
- コンテンツビュー内の任意のファイル
- Satellite 6.3 には、カスタムファイルタイプのリポジトリーを含めるためのカスタム製品向けの機能が追加されています。これにより、製品に任意ファイルを組み込む一般的な方法が提供されました。SSH 鍵やソースコードファイルを配布をはじめ、仮想マシンイメージや ISO ファイルなどの大容量ファイルの配布などに使用できます。
- 一括のサブスクリプションアップグレードツール
- Satellite 6.3 のサブスクリプション管理では、複数のシステムのサブスクリプションを管理できるようになりました。これには、サブスクリプションを CSV 形式のファイルにエクスポートする機能、以前にエクスポートした CSV ファイルからインポートする機能、API や CLI を使用してサブスクリプションを一括アタッチする機能などが含まれます。
- ユーティリティーのクローン作成
- Satellite 6.3 には、既存の Red Hat Satellite 6.1 または 6.2 のバックアップをクローン作成し、Red Hat Satellite 6.3 にアップグレードして、Red Hat Satellite をベアメタルの環境に復元する機能があります。
- コンテンツ同期ポリシー
- Red Hat Satellite Capsules には、ユーザーが選択可能な On Demand、Background、Immediate、Inherit リポジトリーのダウンロードポリシーが追加されました。
- EC2 サポート
- Satellite 6.3 は Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) での実行をサポートするようになりました。
- メール設定オプション
- Satellite 6.3 では、API および Web ユーザーインターフェースの Administer 設定を使用した、ユーザーによるメール設定機能が導入されました。設定オプションには、Sendmail/SMTP 設定、認証設定、Satellite によるメールの送信方法の設定などが含まれます。
- 未来の日付のサブスクリプション
- Satellite 6.3 では、未来の日付のサブスクリプションをシステムにアタッチし、表示する機能が導入されました。Red Hat Customer Portal には、未来の日付のサブスクリプションが含まれるマニフェストを表示、ダウンロードする機能が追加されました。
- ホスト名の制御
- Satellite 6.3 では、Discovery を使用したクライアントのホスト名作成ロジックが向上され、システムのホスト名に使用するファクトを設定できるようになりました。
- コンピュートリソース設定の向上
- Satellite 6.3 では、ハイパーバイザー環境内でユーザーによる設定が可能なリソース割り当ての機能が導入されました。
- LDAP ユーザー組織および場所の割り当て
- このリリースでは、ID に加え、場所や組織の名前を使用して、ユーザーのデフォルトの場所または組織を変更する機能が Hammer に追加されました。
- ログインページのメッセージ
- このリリースでは、Red Hat Satellite Server の Web ユーザーインターフェースへのログイン画面にカスタムのメッセージを指定できるようになりました。
- 通知トレイ
このリリースでは、Red Hat Satellite Server の Web ユーザーインターフェースに通知トレイが追加されました。このトレイでは、環境に対する重要な変更が管理者に通知されるようにイベントの通知が表示されます。現在実装されている通知は以下のとおりです。
- ホストの検出
- ホストの削除
- 正常に行われたシステムのプロビジョニング
- 所有者のないホストのインポート
- OpenSCAP テーラリングファイル
- このリリースでは、既存の OpenSCAP ポリシーをカスタマイズするテーラリングファイルをアップロード、使用する機能が追加されました。
- 組織管理者ロール
- このリリースでは、デフォルトで新規の組織管理者ロールを追加できるようになりました。このロールは、Satellite の構造、ログ、統計の全要素の構成を表示できます。
- パラメーター化されたサブネット
- このリリースでは、ドメインと同様の方法で、サブネットのパラメーターを指定するメソッドが追加されました。Infrastructure メニューからサブネットを作成または編集する場合には、新しい Parameters タブが追加されています。
- Puppet 4 サポート
- このリリースでは、Puppet バージョン 3.8 以降のホストをサポートするようになりました。ホストを Puppet 4 エージェントに更新できます。
- Red Hat Virtualization 4.0 サポート
- このリリースでは、Red Hat Virtualization 4.0 がコンピュートリソースのバックエンドとしてサポートされるようになりました。
- 名前変更ユーティリティー
- このリリースでは、Satellite または Capsule Server の名前変更ツールが追加されました。
- SSH 鍵のプロビジョニングサポート
- このリリースでは、公開 SSH 鍵をプロビジョニングプロセスの一部としてデプロイできるようになりました。
- ブートディスクでの静的 IP 設定
- このリリースでは、完全なホストブートディスクに静的 IP 設定のサポートが追加されました。
- テンプレートの拡張機能
- このリリースでは、プロビジョニングテンプレートに 2 つの拡張機能が追加されました。テンプレートエディターには、テンプレートの構文に関する情報を含む Help タブが導入されました。
- Hammer のトークン化認証
- このリリースでは、Satellite を使用してトークンベースの認証セッションを開始し、プレーンテキストへの認証情報の保存を回避する機能が追加されました。Hammer コマンドを実行する場合に、セッションの開始時に 1 度だけ認証情報が求められます。
- UEFI サポート
- このリリースでは、UEFI システムの PXE ブートのサポートが追加されました。
- ユーザーの説明フィールド
- このリリースでは Red Hat Satellite サーバーの Web ユーザーインターフェースで各ユーザーのカスタムの説明を指定する機能が追加されました。
- Virt-Who 設定ユーティリティー
- このリリースでは、virt-who 設定ファイルの作成、デプロイタスクをサポートする機能が追加されました。