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エラータ管理ガイド
Red Hat Satellite 6.3 へのエラータのインストール
Red Hat Satellite Documentation Team
satellite-doc-list@redhat.com概要
第1章 はじめに
本ガイドでは、Red Hat Enterprise Linux システムの確実なパッチ適用ライフサイクルに関して、Red Hat Satellite 6 がどのようにサポートを提供するかについて説明します。
本ガイドで実施方法を説明する Satellite 6 におけるパッチ適用手順は、『Red Hat Satellite 5.6 Satellite Errata Management』に記載された Rich Jerrido のパッチ適用手順に類似したものです。そのガイドでは、コマンド spacewalk-clone-by-date がパッチ適用スケジュールを定義する主な仕組みでした。Satellite 6 にはそのようなコマンドはなく、代わりに hammer が使用されます。本ガイドでは、hammer を使用して、spacewalk-clone-by-date と同じ働きをするコンテンツビューを定義する方法について説明します。
1.1. 対象読者
本ガイドは、スケーラブルで確実なパッチ適用スケジュールの実施を受け持つ、システム管理者およびセキュリティー管理者を対象としています。
1.2. 要件
本ガイドの読者は、Red Hat Satellite およびその用語に精通している必要があります。
第2章 設定
本章では、Satellite 6 の設定方法について説明します。
2.1. Satellite リポジトリーの更新
Red Hat から提供される最新のエラータで、Red Hat Satellite のリポジトリーを更新しておく必要があります。以下のコマンドを定期的に実行して、Red Hat Satellite を最新の状態に維持しておきます。
# hammer repository synchronize --product "prod_name" --name "repo_name" --organization-id="id"
本ガイドの手順が想定した通りに機能するためには、本ガイドで定義するコンテンツビューを使用して、Red Hat Satellite に登録したシステムを更新する必要があります。
Satellite リポジトリーを最新の状態に維持するためには、同期プランの使用も検討する必要があります。同期プランの定義により、特定のリポジトリーが指定した間隔で自動的に更新されます。同期プランの定義については、『Hammer CLI Guide』の「Creating a Synchronization Plan」を参照してください。
第3章 毎月パッチを適用する例
本章では、Satellite を使用してエラータを毎月システムにデプロイする方法について説明します。この例では、2016 年 3 月にシステムにパッチを適用すると仮定しています。
この手順により、Satellite 5 にあった spacewalk-clone-by-date コマンドと同じ機能が得られます。この機能については、Rich Jerrido の『Red Hat Satellite 5.6 Satellite Errata Management』に説明があります。Satellite 6 では、コマンドラインツール hammer を使用して、Satellite 5 の spacewalk-clone-by-date コマンドと同じ機能を得ています。
3.1. コンテンツビューの定義およびエラータの絞り込み
この手順では、コンテンツビューを作成し、コンテンツビューにエラータを含めるためのフィルターを追加し、続いてフィルタールールを使用して日付でフィルターに制限を設定します。
コンテンツビューを作成します。
# hammer -p PASSWORD content-view create --name='test_cv' --organization="Default Organization"
注記上記のコマンドでは、暗号化されずにパスワードが渡されます。本ガイドで説明するこの手法は、この認証方法を熟知したお客様を想定したものですが、お客様にはよりセキュアなパスワード保管方法 (パスワードを .yml ファイルに保管する) を推奨します。詳細については、『Hammer CLI Guide』の「Authentication」を参照してください。
エラータのフィルターを作成します。
# hammer -p PASSWORD content-view filter create --name='test_filter' --organization="Default Organization" --content-view='test_cv' --type=erratum
日付でフィルタールールを作成します。
この例では、日付は 2016 年 3 月 30 日です。このルールでは、2016 年 3 月 30 日およびそれ以降のエラータがすべて除外されることになります。
# hammer -p PASSWORD content-view filter rule create --content-view='filter_test' --organization="Default Organization" --content-view-filter='my-filter' --start-date=2016-03-30 --types=security,enhancement,bugfix
コンテンツビューをライフサイクル環境にプロモートし、そこに含まれるエラータをそのライフサイクル環境で利用できるようにします。
$ hammer content-view version promote --content-view cv_name \ --organization-label="Default Organization" --to-lifecycle-environment env_name
以下のコマンドを使用して、レポジトリーをコンテンツビューに追加します。そのコンテンツビューに追加されている既存のリポジトリーリストは影響を受けません。
$ hammer content-view add-repository --organization-label org_label --name cv_name --repository-id repo_ID
『Hammer CLI Guide』のコマンドを使用して、エラータをホストに適用します。
$ hammer host errata apply --host <hostname> --errata-ids <erratum_ID1>,<erratum_ID2>...
エラータをホストに適用するコマンドの詳細については、『Hammer CLI Guide』の「Applying Errata to a Content Host」を参照してください。
第4章 外部リンク
以下のリンクから、hammer 使用に関するより詳しい情報が得られます。本ガイドの手順と合わせて使用し、組織のパッチ適用方針をより完全に定義することができます。
- Applying Errata to a Host: 『Hammer CLI Guide』の本セクションには、特定のエラータをホストに適用する方法が説明されています。
- 『Hammer CLI Guide』の「Adding Repositories to a Content View」
- Hammer Cheat Sheet
- Red Hat Satellite 5.6 Satellite Errata Management (Rich Jerrido 著)