Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
第7章 Satellite Server、Capsule Server、およびコンテンツホストの更新
Satellite のマイナーバージョン間の更新
更新は、Satellite Server、Capsule Server、およびコンテンツホストを新しいマイナーバージョンに移行するプロセスです。通常、更新ではセキュリティーの脆弱性にパッチが適用され、コードのリリース後に検出されたマイナーな問題が修正されます。一般的に、更新にはほとんど時間がかからず、ご使用の運用環境は影響を受けません。更新前に、潜在的な競合について、『Red Hat Satellite Release Notes』を参照してください。
以下の手順に従って、たとえば、6.2.0 から 6.2.1 へのマイナーバージョン間で更新を行います。
7.1. Satellite Server の更新
前提条件
- Satellite、Capsule、および Satellite Tools 向けの Satellite Server リポジトリーが同期されていることを確認します。
- 関連するすべてのコンテンツビューに対して更新済みリポジトリーをプロモートすることにより、各 Capsule およびコンテンツホストを更新できることを確認します。
Satellite Server を次のマイナーバージョンに更新
Satellite Server の更新手順:
適切なリポジトリーのみが有効であることを確認します。
有効なリポジトリーをリストします。
# subscription-manager repos --list-enabled
以下のリポジトリーのみが有効であることを確認します。
rhel-X-server-rpms rhel-X-server-satellite-6.2-rpms rhel-server-rhscl-X-rpms
ここで、X は、使用している Red Hat Enterprise Linux のメジャーバージョンです。必要な場合は、リポジトリーの無効化および有効化の詳細について、リポジトリーの設定を参照してください。自己登録 Satellite を使用するときは、Katello エージェントを提供する
rhel-X-server-satellite-tools-6.2-rpms
リポジトリーも存在することがあります。必要な場合は、詳細について「katello エージェントのインストール」を参照してください。
自己登録 Satellite を使用している場合は、Satellite Server を停止する前にすべてのパッケージをダウンロードします。
# yum update --downloadonly
この手順は、自己登録されていない Satellites の場合はオプションです。
Katello を停止します。
# katello-service stop
すべてのパッケージを更新します。
# yum update
カーネルの更新が行われたら、システムを再起動します。
# reboot
更新を実行します。
# satellite-installer --scenario satellite --upgrade
自己登録 Satellite を使用している場合は、goferd を再起動します。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# service goferd restart
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# systemctl restart goferd
7.2. Capsule Server の更新
Capsule Server を次のマイナーバージョンに更新
Capsule Server の更新手順:
適切なリポジトリーのみが有効であることを確認します。
有効なリポジトリーをリストします。
# subscription-manager repos --list-enabled
以下のリポジトリーのみが有効であることを確認します。
rhel-X-server-rpms rhel-X-server-satellite-capsule-6.2-rpms rhel-server-rhscl-X-rpms rhel-X-server-satellite-tools-6.2-rpms
ここで、X は、使用している Red Hat Enterprise Linux のメジャーバージョンです。必要な場合は、リポジトリーの無効化および有効化の詳細について、「リポジトリーの設定」を参照してください。
rhel-X-server-satellite-tools-6.2-rpms
リポジトリーは、Katello エージェントを提供します。必要な場合は、詳細について「katello エージェントのインストール」を参照してください。Red Hat Software Collections リポジトリーはオプションですが、リモート実行機能を使用するには必要です。
Katello を停止します。
# katello-service stop
すべてのパッケージを更新します。
# yum update
カーネルの更新が行われたら、システムを再起動します。
# reboot
更新を実行します。
# satellite-installer --scenario capsule --upgrade
goferd を再起動します。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# service goferd restart
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# systemctl restart goferd
7.3. コンテンツホストの更新
コンテンツホストを次のマイナーバージョンに更新
コンテンツホストを更新するには、以下のコマンドを入力します。
すべてのパッケージを更新します。
# yum update
カーネルの更新が行われたら、システムを再起動します。
# reboot
goferd を再起動します。
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# service goferd restart
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合は、以下のコマンドを実行します。
# systemctl restart goferd