第11章 バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元

Satellite Server または Capsule Server は、10章Satellite Server および Capsule Server のバックアップ の一部として作成したバックアップデータから復元することができます。このプロセスでは、バックアップを生成したサーバーと同じサーバーでバックアップを復元する方法を概説します。バックアップに含まれる全データはターゲットシステムで削除されます。元のシステムが利用できない場合は、同じ設定およびホスト名でシステムをプロビジョニングしてください。

11.1. 完全バックアップからの復元

以下の手順を使用して、完全バックアップから Red Hat Satellite または Capsule Server を復元します。復元プロセスが完了するとすべてのプロセスがオンラインになり、すべてのデータベースおよびシステム設定がバックアップ時の状態に戻ります。

前提条件

  • 適切なインスタンスを復元していること。Red Hat Satellite インスタンスでホスト名、設定が同一であり、マイナーバージョン (X.Y) が元のシステムと同じである必要があります。
  • 既存のターゲットディレクトリーがあること。ターゲットディレクトリーは、アーカイブ内に含まれている設定ファイルから読み取られます。
  • Satellite Server または Capsule Server のベースシステムにこのデータを格納するのに十分な領域と、復元後にバックアップ内に含まれる /etc//var/ ディレクトリー内のすべてのデータを格納するのに十分な領域があること。

    ディレクトリーの使用量を確認するには、以下のコマンドを入力します。

    # du -sh /var/backup_directory

    空き領域のサイズを確認するには、以下のコマンドを入力します。

    # df -h /var/backup_directory

    --total オプションを追加すると複数ディレクトリーの合計結果が取得できます。

  • すべての SELinux コンテキストが適切であること。以下のコマンドを入力して、適切な SELinux コンテキストを復元します。

    # restorecon -Rv /

手順

  1. Satellite または Capsule のインストールに適した方法を選択します。

  2. バックアップデータを Satellite Server のローカルファイルシステムにコピーします。/var/ または /var/tmp/ を使用します。
  3. 復元スクリプトを実行します。

    # satellite-maintain restore /var/backup_directory

    ここでの backup_directory は、バックアップされたデータを格納しているタイムスタンプ付きのディレクトリーまたはサブディレクトリーになります。

    コピーするデータサイズが原因で、復元プロセスの完了に長い時間がかかることがあります。

関連情報

  • トラブルシューティングを行うには、/var/log/foreman/production.log および /var/log/messages にあるファイルを参照してください。