15.2. ローカルディレクトリーにカスタムのファイルタイプリポジトリーの作成
Satellite が pulp-manifest
コマンドを使用してインストールされているベースシステムで、ファイルのディレクトリーから、カスタムファイルタイプリポジトリーを作成できます。その後、Satellite Server にファイルを同期します。ファイルタイプリポジトリーにファイルを追加すると、他のリポジトリーと同じようにファイルを操作できます。
以下の手順を使用して、Satellite がインストールされているベースシステムのディレクトリーにリポジトリーを設定します。リモートサーバーのディレクトリーにファイルタイプリポジトリーを作成するには、「リモートファイルタイプリポジトリーの作成」 を参照してください。
手順
ローカルディレクトリーにファイルタイプリポジトリーを作成するには、以下の手順を行います。
Utils リポジトリーが有効になっていることを確認します。
# subscription-manager repos --enable=rhel-8-for-x86_64-baseos-rpms \ --enable=rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms \ --enable=satellite-utils-6.11-for-rhel-8-x86_64-rpms
Pulp マニフェストパッケージをインストールします。
# satellite-maintain packages install python38-pulp_manifest
このコマンドは、Satellite サービスを停止し、satellite-installer を再実行することに注意してください。または、サービスの停止によるダウンタイムを防ぐために、次を使用できます。
# satellite-maintain packages unlock # yum install python38-pulp_manifest # satellite-maintain packages lock
HTTP サーバーのパブリックフォルダーのファイルタイプリポジトリーとして使用するディレクトリーを作成します (例:
/var/lib/pulp/sync_imports/new_repo
)。# mkdir
/var/lib/pulp/sync_imports/new_repo
ディレクトリーにファイルを追加して、テストファイルを作成します。
# touch my_file_repo/test.txt
Pulp マニフェストコマンドを入力して、マニフェストを作成します。
# pulp-manifest my_file_repo
マニフェストが作成されたことを確認します。
# ls my_file_repo PULP_MANIFEST test.txt
追加のインポートパスを設定して、Satellite に存在するファイルリポジトリーを同期します。たとえば、ファイルリポジトリーが
/path/to/myrepo
にある場合は、次のように入力します。# satellite-installer --foreman-proxy-content-pulpcore-additional-import-paths /path/to/myrepo
ファイルタイプリポジトリーからのファイルのインポート
ファイルタイプリポジトリーからファイルをローカルディレクトリーにインポートするには、以下の手順を行います。
- カスタム製品が Satellite Server に存在することを確認します。
- Satellite Web UI で、コンテンツ > 製品 に移動します。
- 製品の名前を選択します。
- リポジトリー タブをクリックして、新規リポジトリー を選択します。
- 名前 フィールドに、リポジトリーの名前を入力します。Satellite 6 では、名前 に入力した内容をもとに、このフィールドに値が自動的に入力されます。
- タイプ リストから、リポジトリーのコンテンツタイプを選択します。
-
アップストリーム URL フィールドに、ソースとして使用するリポジトリーを使用したローカルディレクトリーを入力します (
file:///my_file_repo
の形式)。 - Verify SSL のチェックボックスを選択してリポジトリーの SSL 証明書をチェックするか、Verify SSL のチェックボックスの選択を解除します。
- オプション: アップストリームのユーザー名 フィールドに、必要なアップストリームユーザー名を入力します。
- オプション: アップストリームのパスワード フィールドに、アップストリームユーザー名のパスワードを入力します。
- オプション: アップストリームの認証トークン フィールドに、認証用のアップストリームリポジトリーユーザーのトークンを指定します。リポジトリーに認証が必要ない場合は、このフィールドを空欄のままにします。
- ミラーリングポリシー リストから、Satellite Server が実行するコンテンツの同期のタイプを選択します。詳細は、「ミラーリングポリシーの概要」 を参照してください。
-
オプション: HTTP Proxy Policy フィールドで、必要な HHTP プロキシーを選択します。デフォルト値は
Global Default
です。 - オプション: Unprotected のチェックボックスをオフにして、このリポジトリーにアクセスするためにサブスクリプションエンタイトルメント証明書を要求することができます。デフォルトでは、リポジトリーは HTTP 経由で公開されます。
- オプション: GPG キー フィールドで、リポジトリーの GPG キーを選択します。
- オプション: SSL CA 証明書 フィールドで、リポジトリーの SSL CA 証明書を選択します。
- オプション: SSL クライアント証明書 フィールドで、リポジトリーの SSL Client Certificate を選択します。
- オプション: SSL Client Key フィールドで、リポジトリーの SSL Client Key を選択します。
- 保存 をクリックして、このリポジトリーエントリーを保存します。
ファイルタイプリポジトリーの更新
ファイルタイプリポジトリーを更新するには、以下の手順を行います。
- Satellite Web UI で、コンテンツ > 製品 に移動します。
- 製品の名前を選択します。
- 更新するリポジトリーの名前を選択します。
- アクションの選択 メニューから 同期開始 を選択します。
- リポジトリーを公開した URL を開いて、ファイルを表示します。