6.7. ダウンロードポリシーの概要

Red Hat Satellite には、RPM コンテンツ同期用のダウンロードポリシーが複数あります。たとえば、コンテンツのメタデータだけをダウンロードして、実際のコンテンツのダウンロードを後で延期したい場合があります。

Satellite Server には以下のポリシーがあります。

即時
Satellite Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。
オンデマンド
Satellite Server は同期時にメタデータのみをダウンロードします。Satellite Server は、Capsule または直接接続されたクライアントの要求があると、ファイルシステムへのパッケージの取得と保存のみを行います。この設定は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするため、Capsule の対応するリポジトリーを Immediate に設定しても効果はありません。

オンデマンド ポリシーは、コンテンツの同期時間を短縮するので、遅延同期 機能として動作します。遅延同期機能は yum リポジトリーにのみ使用してください。通常どおりに、コンテンツビューにパッケージを追加して、ライフサイクル環境にプロモートできます。

Capsule Server には、以下のポリシーがあります。

即時
Capsule Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。Satellite Server で対応するリポジトリーを オンデマンド に設定した場合は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするので、この設定を使用しないでください。
オンデマンド
Capsule Server は、同期時にメタデータのみをダウンロードします。Capsule Server は、直接接続されたクライアントが要求したときのみ、ファイルシステム上でパッケージを取得して保存します。オンデマンド ダウンロードポリシーを使用すると、Capsule Server でコンテンツを入手できない場合には、コンテンツが Satellite Server からダウンロードされます。
継承
Capsule Server は、Satellite Server の対応するリポジトリーから、リポジトリーのダウンロードポリシーを継承します。