8.4. オフラインの Satellite

セキュリティーレベルの高い環境ではインターネットから切断された、閉じられたネットワークでホストを機能させることが必要になりますが、Red Hat Satellite は、システムに対して最新のセキュリティー更新、エラータ、パッケージおよびその他のコンテンツをプロビジョニングできます。この場合、Satellite Server にはインターネットへの直接のアクセスはありませんが、他のインフラストラクチャーコンポーネントのレイアウトは影響を受けません。オフラインネットワークからの Satellite Server のインストールに関する情報は、オフラインネットワークからの Satellite Server のインストール を参照してください。ネットワーク接続なしで Satellite をアップグレードする方法は、Red Hat Satellite のアップグレードおよび更新切断されている Satellite Server のアップグレード を参照してください。

切断された Satellite Server にコンテンツをインポートする方法は 2 つあります。

  • 切断された Satellite でコンテンツ ISO を使用: このセットアップでは、Red Hat カスタマーポータルからコンテンツと共に ISO イメージをダウンロードし、Satellite Server またはローカル Web サーバーにデプロイメントします。その後 Satellite Server のコンテンツをローカルに同期します。これにより、Satellite Server のネットワークの完全な分離が可能になりますが、コンテンツ ISO イメージのリリースは約 6 週間ごとに行われており、すべての製品コンテンツが組み込まれる訳ではありません。コンテンツ ISO イメージが利用可能なサブスクリプションの製品を確認するには、https://access.redhat.com で Red Hat カスタマーポータルにログインし、Downloads > Red Hat Satellite の順に移動して Content ISOs をクリックします。コンテンツ ISO を切断された Satellite にインポートする方法は、コンテンツ管理ガイド の コンテンツをローカル CDN サーバーと同期するための Satellite の設定 を参照してください。Satellite Server へのインポート用に redhat.com で以前にホストされていたコンテンツ ISO は非推奨となり、次の Satellite バージョンで削除される点に注意してください。
  • 切断された Satellite で、Satellite 間の同期: このセットアップでは、接続する Satellite Server をインストールし、そこからコンテンツをエクスポートして、ストレージデバイスを使用して切断された Satellite にコンテンツを設定します。これにより、Red Hat が提供するコンテンツとカスタムコンテンツの両方を、指定した頻度でエクスポートできますが、別のサブスクリプションで追加のサーバーをデプロイする必要があります。Satellite 間の同期を設定する方法はコンテンツ管理ガイドの Satellite Server 間でのコンテンツ同期 を参照してください。

切断された Satellite Server にコンテンツをインポートする上記の方法を使用して、接続されている Satellite の初期設定処理を加速することもできます。