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6.3. 静的 IP アドレスを使用したホストのプロビジョニング
Red Hat Satellite 6 では、所定 MAC アドレスの DHCP レコードを予約するため、すべてのシステムが DHCP 用に設定されていることが想定されています。静的 IP アドレスを使ったホストのプロビジョニングは、カスタムプロビジョニングテンプレートやホストパラメーターを使用するか、またはサブネット情報に基づいて行うことができます。
6.3.1. 静的 IP アドレスを割り当てるためのカスタムテンプレートの使用
プロビジョニングされるすべてのホストの静的 IP サポートを提供するカスタムプロビジョニングテンプレートを作成することができます。PXE 設定テンプレートはコピーして、「RHEL 7.1 static」などのように別のオペレーティングシステムに関連付けることができます。つまり、このテンプレートを使用してシステムをキックスタートすると、静的 IP の受け取りが行われます。Satellite 6.0 および 6.1 では既存の「新規ホストの作成」ワークフローでの動的または静的 IP 設定の選択に対応していないため、現時点でこの方法は必須になっています。
この方法では、静的ネットワークを有効にするために PXE テンプレートを編集する必要があります。以下の例で説明されているように、PXE テンプレートを編集し、&static=yes を foreman_url('provision') の各インスタンスの末尾に追加します。
手順6.5 PXE テンプレートの編集:
- テンプレート タブをクリックし、選択可能なテンプレートタイプの一覧を表示します。
- PXELinux テンプレート タイプの をクリックします。テンプレートがテンプレートエディターに表示されます。
- 必要な変更を加えてから 例6.1「静的 IP アドレスを割り当てるための PXE テンプレートの編集」 を参照してください。をクリックします。PXE テンプレートの更新方法の例については、
例6.1 静的 IP アドレスを割り当てるための PXE テンプレートの編集
default linux label linux kernel <%= @kernel %> <% if @host.operatingsystem.name == 'Fedora' and @host.operatingsystem.major.to_i > 16 -%> append initrd=<%= @initrd %> ks=<%= foreman_url('provision')%>&static=yes ks.device=bootif network ks.sendmac <% elsif @host.operatingsystem.name != 'Fedora' and @host.operatingsystem.major.to_i >= 7 -%> append initrd=<%= @initrd %> ks=<%= foreman_url('provision')%>&static=yes network ks.sendmac <% else -%> append initrd=<%= @initrd %> ks=<%= foreman_url('provision')%>&static=yes ksdevice=bootif network kssendmac <% end -%> IPAPPEND 2
6.3.2. 静的 IP アドレスを割り当てるためのホストパラメーターの使用
ホストパラメーターを使用して、ホストごとに静的 IP アドレスをセットアップすることができます。新規ホストを作成する場合、パラメーター タブに必要なパラメーターを入力します。
→ に移動してから
例6.2「静的 IP アドレスを割り当てるためのホストパラメーターの使用」 は、静的 IP アドレスを設定するために、ホストパラメーターと共に
if
ステートメントを使用する方法を示しています。
例6.2 静的 IP アドレスを割り当てるためのホストパラメーターの使用
<% if @host.params['my_param_deploy_static'] == "true" -%> network --bootproto <%= "static --ip=#{@host.ip} --netmask=#{@host.subnet.mask} --gateway=#{@host.subnet.gateway} --nameserver=#{[@host.subnet.dns_primary,@host.subnet.dns_secondary].reject{|n| n.blank?}.join(',')}" %> --hostname <%= @host %> <% else -%> network --bootproto 'dhcp' --hostname <%= @host %> <% end -%>
詳細は、『Red Hat Satellite 6 User Guide』 を参照してください。
6.3.3. 静的 IP アドレスを設定するためのサブネットの使用
ホストのサブネットに基づいて静的な IP アドレスを使ったホストのプロビジョニングを行えるよう Red Hat Satellite を設定することができます。サブネットをセットアップする場合、DHCP または静的ブートモードのいずれかを指定することができます。Red Hat Enterprise Linux インストールプログラム (Anaconda) はこの値を使用して、静的 IP アドレスまたは DHCP プールからのアドレスを割り当てるかどうかを判別します。このサブネットにプロビジョニングされるすべてのホストが静的 IP アドレスを受け取れるようにするには「静的」を指定します。
手順6.6 デフォルトの静的ブートモードの指定:
- 手順2.4「デフォルトサブネットの選択:」 の手順に従います。→ に移動して、設定する必要のあるサブネットの名前をクリックします。新規サブネットを作成するには、
- サブネット タブで、ブートモード ドロップダウンリストから
静的
を選択してから をクリックします。
新規ホストを作成し、それをこのサブネットに割り当てると、ホストは常にデフォルトで静的 IP アドレスを使用します。