Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
3.4. 外部データベースを使用する冗長な Satellite の作成
組み込みデータベースを使用する Red Hat Satellite で使用可能なクローン作成のオプションと同様に、冗長な Satellite サーバーを用意することで外部データベースを使用する Satellite サーバーでの機能停止を制限することができます。クローンとは異なり、外部データベースを使用する冗長な Satellite サーバーは アクティブ モードで実行することも、または スタンバイ モードで実行することもでき、ご使用のネットワークトポロジーに応じて使い分けることができます。その運用方法は以下の手順とは別になります。
重要
以下の手順を開始する前に、耐障害性データベースの構築向けに推奨される適切な方法を用いて、フェールオーバー用の外部データベースを準備します。社内のデータベース管理者にお問い合わせください。
手順3.5 外部データベースを使用する冗長な Satellite の作成
- 別のマシンに Red Hat Satellite をインストールしますが、データベースの設定、データベースのスキーマ、SSL 証明書、およびブートストラップスクリプトなどの生成手順の部分は省略します。Satellite の初回インストール時に入力した同じ Red Hat Network アカウント情報およびデータベース接続情報を含めます。
- 新規の Satellite サーバーを登録します。詳しくは、Red Hat Satellite 『インストールガイド』 を参照してください。
- オリジナルの SSL 証明書作成時に高可用性ソリューションについて考慮していなかった場合は、より適切な
Common Name
の値を使って新しい SSL 証明書を作成してください (「Red Hat Satellite 『クライアント設定ガイド』」の 「『SSL Maintenance Tool』」を参照)。この場合、この新規の値を取り込む新しいブートストラップスクリプトを生成します (「『Red Hat Satellite クライアント設定ガイド』」の「『ブートストラップスクリプトを生成する』」に記載)。Common Name
の値が単一マシンのホスト名を表すのではなく、 Satellite の一体化ソリューションを表すようにします。 - インストールが終了したら、次のファイルを 1 次サーバーから 2 次サーバーにコピーします。
/etc/rhn/rhn.conf
/etc/tnsnames.ora
(Oracle データベースのみ。)
- 1 次サーバーからサーバー側の SSL 証明書 RPM をコピーして 2 次サーバーにインストールします。インストールプロセス時に新しい Common Name の値を含んだ新しい SSL 証明書を生成した場合には、その SSL 証明書 RPM を 2 次サーバーから1 次サーバーにコピーしてクライアント側の証明書を再配信します。また、別のブートストラップスクリプトを作成した場合には、すべてのクライアントシステムへの証明書のインストールにはこのスクリプトを使用します。
- 新しいブートストラップスクリプトを作成した場合は、
/var/www/html/pub/bootstrap/
の内容を1 次サーバーにコピーします。 - 新しいブートストラップスクリプトを作成しなかった場合は、
/var/www/html/pub/bootstrap/
の内容を1 次サーバーから 2 次サーバーにコピーします。
- Red Hat Network Task Engine サービスを停止するには、 2 次サーバー上で以下のコマンドを実行します。
# service taskomatic stop
2 次サーバー上で、カスタムのスクリプトを使用するか、またはその他の方法を使用して Red Hat Network Task Engine の自動スタートアップや自動フェールオーバーを確立することもできます。いずれの場合も、障害の発生時に確実に起動できるようにする必要があります。 - 何らかのネットワークストレージデバイスでチャンネルパッケージのデータ (デフォルトでは
/var/satellite
にある) とキャッシュデータ (デフォルトでは/var/cache/rhn
にある) を1 次サーバーと 2 次サーバー間で共有します。これによりデータを重複して持たせることなく各サーバーのデータ保存整合性を確保できるようになります。 - Common Name およびご使用のインフラストラクチャーに合った方法を用いてネットワーク上で各種のサーバーを使用できるようにします。ラウンドロビンの DNS、ネットワーク負荷分散機能、およびリバースプロキシの設定などが考えられます。