Red Hat Training

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第9章 Red Hat Satellite の管理タスクのスケジューリング

Red Hat Satellite では、組織管理者が taskomatic サービスを使った長期的な操作を定期的に実行することができます。これらの操作は個別の作業に分けられ、スケジュールで定義される バンチ に論理的に分類されます。これらのスケジュールは、特定の時間の間隔で実行するように変更することができます。Satellite のスケジュールは、以下を目的として使用されます。
  • 作業を自動化して、組織管理者から管理上の負担を取り除く。
  • 組織の日々のネットワークトラフィックに負担をかけない時間枠に操作上の作業をスケジュールする。
Red Hat Satellite は、特定の作業バンチをトリガーするデフォルトのスケジュールを提供しています。

表9.1 Red Hat Satellite 5.8 でのデフォルトのスケジュール

スケジュール名バンチ名バンチ機能
channel-repodata-defaultchannel-repodata-bunchチャンネルのリポジトリーデータを生成する。
cleanup-data-defaultcleanup-data-bunch古く無効になったまま残されたデータを消去する。
clear-taskologs-defaultclear-taskologs-bunchtaskomatic 実行ログ履歴を消去する。
cobbler-sync-defaultcobbler-sync-bunchcobbler 設定変更を適用する。
compare-configs-defaultcompare-configs-bunch全システムでの設定ファイルの比較をスケジュールする。
daily-status-queuedaily-status-bunchデイリーレポートを送信する。
errata-cache-defaulterrata-cache-bunch特定のサーバーまたはチャンネル用のエラータキャッシュを再計算する。
errata-queue-defaulterrata-queue-bunchエラータを処理する。
kickstart-cleanup-defaultkickstart-cleanup-bunch古くなったキックスタートを消去する。
kickstartfile-sync-defaultkickstartfile-sync-bunchウィザードを使って生成したキックスタートプロファイルを同期する。
package-cleanup-defaultpackage-cleanup-bunch孤立しているパッケージを消去する。
sandbox-cleanup-defaultsandbox-cleanup-bunchサンドボックスを消去する。
satcert-check-defaultsatcert-check-bunchSatellite 証明書の有効期限の状態を判別する。
session-cleanup-defaultsession-cleanup-bunch期限切れの行が増大しすぎないよう PXTSessions テーブルから削除する。

9.1. 実行 (Run) のスケジューリング

実行 (run) は、設定されたスケジュールに基づくバンチの 1 つの実行を指します。実行 (run) のスケジュールは、Red Hat Satellite で提供されるデフォルトのテンプレートに基づいて行うことも、完全に新規のスケジュールを作成することもできます。

手順9.1 スケジュールテンプレートの作成

  1. 組織管理者として Satellite にログインします。
  2. 管理タスクスケジュールスケジュールの作成の順にクリックします。
  3. 以下のフィールドに入力します。
    • スケジュール名: 先頭は文字で開始します。使用できるのは小文字、ハイフン、ピリオド、下線、または数字のみになります。
    • バンチ: 管理者が選択できる管理作業のデフォルトのバンチ。
    • 頻度
      頻度については、以下のオプションを使用できます。
      • スケジュールを無効にする: スケジュールされる作業とその結果についての詳細の知識を持つ管理者のみに推奨されます。スケジュールを無効にすることで、Satellite の動作を変更できます。
      • 毎日: 指定される時間に、日次のスケジュールを作成します。
      • 毎週: 指定される日と時間に、週次のスケジュールを作成します。
      • 毎月: 指定される日と時間に、月次のスケジュールを作成します。
      • カスタム Quartz 形式: この形式では、Cron 式に基づいてスケジュールを定義します。この形式について詳しくは、crontab man ページ (man 5 crontab) を参照してください。
  4. スケジュールの作成 をクリックします。

手順9.2 スケジュールテンプレートの編集

新規スケジュールを作成する代替方法として、デフォルトのテンプレートを編集することもできます。既存のテンプレートのいずれかを編集するには、以下を実行します。
  1. 組織管理者として Satellite にログインします。
  2. 管理タスクスケジュール の順にクリックします。
  3. 変更するスケジュールをクリックします。
  4. 必要に応じて頻度のタイプを変更します。
  5. スケジュールの編集をクリックします。