Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
10.2. Satellite 5.8 へのアップグレード
アップグレード要件を満たしたら、アップグレードを行います。アップグレードは以下の手順から構成されます。
- Satellite 5.8 のインストールメディアをマウントします。
- Satellite 5.8 アップグレードパッケージをインストールします。
- アップグレードの手順を完了します。
10.2.1. メディアのマウントとインストール
Red Hat Satellite 5 インストールメディアを取得したら、Red Hat Satellite をホストすることになるサーバーにディスクまたは ISO イメージをマウントします。
手順10.4 ディスクからのマウント
root
でマシンにログインします。- インストールファイルを含む Red Hat Satellite サーバー CD または DVD を挿入します。
- Red Hat Enterprise Linux がディスクを自動的にマウントする場合があります。この場合、ディスクは
/media/cdrom/
ディレクトリーにマウントされます。自動マウントが行われない場合は、次のコマンドを使って手作業で/media/cdrom/
ディレクトリーにマウントします。# mkdir /media/cdrom # mount /dev/cdrom /media/cdrom
手順10.5 ISO イメージからのマウント
root
でマシンにログインします。- Red Hat Network web サイトから ISO イメージをダウンロードします。
- ユーザーのファイルシステム上の場所に ISO イメージをマウントします。
# mkdir /media/cdrom # mount -o loop iso_filename /media/cdrom
10.2.2. Satellite 5.8 アップグレードの実行
Red Hat Satellite 5 サーバーに最新の
rhn-upgrade
パッケージをインストールします。これにより、スクリプトとアップグレード方法の包括的な情報がインストールされます。
Satellite が接続モードの場合は、
rhn-upgrade
パッケージを Red Hat CDN から直接インストールします。
# yum install rhn-upgrade
Satellite が分離モードであるか、または
rhn-upgrade
RPM パッケージが利用できない場合には、Red Hat CDN からこれを手動でダウンロードしてからインストールします。
手順10.6 Red Hat Satellite 5 アップグレードパッケージのダウンロードおよびインストール
注記
Red Hat カスタマーポータルへのアクセスのあるコンピューターで以下の手順を実行します。
- カスタマーポータルにログインし、Downloads をクリックします。
- 製品 一覧から、Red Hat Satellite をクリックします。
- 現在のインストール済みの Satellite インスタンスに一致する Product Variant、Version および Architecture を選択します。たとえば、
Red Hat Satellite
、5.6 for RHEL 6
、およびx86_64
を選択します。 - Packages をクリックし、Search フィールドに
upgrade
と入力します。 - rhn-upgrade パッケージの横にある Download Latest をクリックし、これをダウンロードします。
rhn-upgrade.rpm
パッケージを Satellite サーバーにコピーします。このコンピューターから Satellite サーバーへのネットワークアクセスがある場合、scp
ツールを使用します。この例では、パッケージは/root
ディレクトリーにコピーされます。# scp rhn-upgrade.rpm root@satellite.example.com:/root
このコンピューターから Satellite サーバーへのネットワークアクセスがない場合、パッケージをローカルメディアにコピーし、メディアを Satellite サーバーに送信し、そこからこれをコピーします。- Satellite サーバーで、
rhn-upgrade.rpm
パッケージを含むディレクトリーに移動し、これをインストールします。# yum localinstall rhn-upgrade.rpm
ファイル
/etc/sysconfig/rhn/satellite-upgrade/README
を参照し、そこに含まれる手順を実行します。そのファイルには、特定のシナリオの詳細な手順を含む他のファイルが示されています。