Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
8.2. ローカルメディアを使用した同期
Red Hat Network Web サイトから直接インポートすることも可能ですが、それはチャンネルコンテンツ ISO が使用できない場合にのみ行ってください。インターネット経由でチャンネルのコンテンツをダウンロードするには時間がかかります。このような理由から、Red Hat は最初のインポートに ISO (利用可能な場合) を使用することをお勧めします。
8.2.1. ローカルメディアからのインポートの準備
メタデータの XML ダンプとパッケージの両方を含む特殊な ISO の集合がチャンネルコンテンツ ISO です。ISO イメージはインターネット接続したマシンで Red Hat カスタマーポータル Web サイトを開き、そこからまずダウンロードした後、Red Hat Satellite に転送します。
手順8.1 チャンネルコンテンツ ISO の取得
- Web インターフェースにログインします。
- 上部ナビゲーションバーにある チャンネル をクリックします。
- Red Hat Satellite チャンネルをクリックします。使用している Satellite バージョンに対応する Satellite チャンネルを選択するよう注意してください。
- ダウンロード タブをクリックし、そのページに記載された説明をよく読んでから Red Hat Enterprise Linux バージョンで使用できるチャンネルコンテンツ ISO を取得します。
- 必要なチャンネルコンテンツ ISO が表示されない場合は、Red Hat エンタイトルメント証明書が Red Hat Network にアップロードされ、ターゲットチャンネルを正しく識別していることを確認してください。
次の手順を行うと、チャンネルコンテンツ ISO がマウントされ、一時リポジトリーのディレクトリーにコピーされます。
手順8.2 チャンネルコンテンツ ISO のマウントとコピー
- マシンに root としてログインします。
- 次のコマンドで、ファイルを格納するためのディレクトリーを
/mnt/
に作成します。# mkdir /mnt/import/
- 次のコマンドを使って ISO ファイルをマウントします。
# mount [iso_filename] /mnt/import -o loop
- このファイル用のディレクトリーを作成します。
# mkdir /var/rhn-sat-import/
- 以下のコマンド例では、ISO のコンテンツ (
/mnt/import/
にマウントされている) を/var/rhn-sat-import/
にコピーしています。# cp -ruv /mnt/import/* /var/rhn-sat-import/
- 次の ISO を準備するために
/mnt/import
をアンマウントします。# umount /mnt/import
- この手順をインポートする全チャンネルの各チャンネルコンテンツ ISO ごとに繰り返します。チャンネルコンテンツ ISO の統合された完全ソースまたは増分ソースは使用しないでください。
8.2.2. ローカルのメディアからのインポート
以下のプロセスは、ユーザーが 「ローカルメディアからのインポートの準備」 を完了し、すべてのデータを
/var/rhn-sat-import
にコピーしていることを前提としています。
- インポート可能なチャンネルを一覧表示します。
# satellite-sync --list-channels --mount-point=/var/rhn-sat-import
- 上記の一覧に記載されているチャンネルラベルを使って目的のチャンネルのインポートを開始します。
# satellite-sync --channel=[channel-label] --mount-point=/var/rhn-sat-import
注記
パッケージデータのインポートには 1 チャンネルにつき最長 2 時間ほどかかることがあります。Red Hat Satellite の Web インターフェースにチャンネル名が表示され次第、システムをそのチャンネルに登録していきます。登録を行う場合には実際のパッケージは必要ありません。ただし、チャンネルの取り込みが完全に終了するまでは Satellite から更新を取得できません。 - チャンネルごとに同じステップを繰り返します。または、以下のように各チャンネルラベル名の先頭に
-c
フラグを付けて全チャンネルを 1 つのコマンドに一度に含めることもできます。# satellite-sync -c [channel-label-1] -c [channel-label-2] --mount-point /var/rhn-sat-import
前述のコマンドを実行すると、チャンネルの取り込みが完了するまで処理が続行します。リポジトリーから全パッケージが移動されるので、これを次のコマンドで確認します。
# cd /var/rhn-sat-import/; ls -alR | grep rpm
RPM のインストールがすべて完了し、永続的な場所に移動されると、上記のコマンドで返される数値がゼロになります。ゼロになっていれば、
/var/rhn-sat-import/
の一時リポジトリーを削除します。
# rm -rf /var/rhn-sat-import