Red Hat Training
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9.2. 組織別の同期
ISS (Inter-Satellite Synchronization) は、特定の組織にコンテンツをインポートするためにも使用できます。これはローカルで、またはリモート同期を使用して行うことができます。この機能は、チャンネルダンプを介して、または接続された Satellite からエクスポートしてから分離モードの Satellite にインポートする方法でコンテンツを取得している、複数の組織を伴う分離モードの Satellite に便利です。組織別の同期は、カスタムチャンネルを接続モードの Satellite からエクスポートするために使用できます。また、組織の同期を使用すると、複数の組織間でのコンテンツの移行も効果的に行うことができます。
組織別の同期は、ソース組織の整合性を維持するために一連の明確なルールに従っています。
- ソースコンテンツが
NULL
組織に属するときは (すなわち Red Hat のコンテンツ)、同期先の組織が指定されている場合であってもデフォルトでNULL
組織に設定されます。これにより、指定されたコンテンツは、常に権限があるNULL
組織にあることになります。 - コマンドラインで組織を指定した場合は、コンテンツがその組織からインポートされます。
- 組織が指定されていない場合は、デフォルトで組織 1 に指定されます。
以下に、組織 ID (
orgid
) を使用した Satellite 間の同期の 3 つのシナリオ例を示します。
例9.1 マスター Satellite からスレーブ Satellite へのコンテンツのインポート
この例では、マスター Satellite からスレーブ Satellite にコンテンツをインポートします。
satellite-sync --parent-sat=master.satellite.example.com -c channel-name --orgid=2
例9.2 特定の組織のエクスポートされたダンプからのコンテンツのインポート
この例では、特定の組織のエクスポートされたダンプからコンテンツをインポートします。
$ satellite-sync -m /dump -c channel-name --orgid=2
例9.3 Red Hat Network Hosted からのコンテンツのインポート
この例では、Red Hat Network Hosted からコンテンツをインポートします (システムが登録および有効化されていることが前提)。
$ satellite-sync -c channel-name