Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite

第1章 はじめに

本書では、インストール、設定、Red Hat サブスクリプションマネージャーへの接続、サブスクリプション管理、コンテンツ同期など、Red Hat Satellite サーバーの完全なインストールの手順について説明します。

1.1. Red Hat Satellite 5

Red Hat Satellite は、Red Hat インフラストラクチャーからの複数の物理環境および仮想環境に対するシステムのデプロイ、スケーリングおよび管理を容易にするシステム管理ソリューションです。Satellite を使用するとシステムのプロビジョニング、設定および更新を実行でき、効率的で安全かつ各種の標準に準拠した状態でのシステムの継続的な実行が可能になります。Red Hat Satellite は、システムのメンテナンスタスクのほとんどを自動化することにより組織の効率化を高め、運用コストを削減し、戦略的なビジネスニーズへの対応を強化します。
特長および機能

Satellite 5 でよく使われる機能には、キックスタートファイルとアクティベーションキーを使って多数のシステムのプロビジョニングを行い、これらをインストールして予測可能な状態に設定する機能が含まれます。このプロビジョニングプロセスでは、システムは指定された組織やソフトウェア、設定チャンネルに関連付けられるほか、事前に定義されたシステムグループにシステムが配置されます。Satellite 5 のプロビジョニング機能を使用すると、管理者は数千ものシステムを一貫性を持ってプロビジョニングすることができます。

また別の機能として、ローカルまたはリモート環境でプロビジョニングされた多数のシステムのソフトウェアや設定ファイルを管理する機能があります。Satellite 5 におけるソフトウェアおよび設定ファイル管理の概念としてよく知られているものに「チャンネル」という概念があります。ソフトウェアと設定はすべてチャンネル経由で管理され、配布されており、ソフトウェアや設定コンテンツにアクセスが必要なクライアントは、いずれかの関係するチャンネルに関連付けられている必要があります。さらに、チャンネルをクローンする機能により、管理者は多くの企業で必要とされる開発-実稼働環境を構築することができます。
業界での評価

Satellite 5 は、多数のシステムのソフトウェアおよび設定ファイルを管理する信頼性のあるプラットフォームとして認識されています。また、そのプロビジョニングプロセスの簡易性と一貫性についてもよく知られています。Satellite 5 システム管理プラットフォームは、非常に組織化された方法で正しいバージョンのコンテンツと更新バージョンのコンテンツを適切なシステムに配布することでも知られています。管理者は、Satellite の web UI と Satellite API インターフェースを使って Satellite とシステム管理プロセスを管理することができます。

Red Hat Satellite 5 を使用すると、サーバーやクライアントシステムが公共のインターネットにアクセスすることなく Red Hat サブスクリプションマネージャーの恩恵を受けられます。これにより、システムの信頼性、セキュリティー、およびパフォーマンスを最大化するのに必要なツール、サービス、および情報リポジトリーを一体化することができます。