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第10章 アップグレード
本章では、既存の Red Hat Satellite をバージョン 5.8 にアップグレードする方法を解説します。アップグレードワークフローは、以下の手順から構成されます。各手順については、それぞれ詳述されます。
- アップグレードの要件を満たします。
- アップグレードを実行します。
- オプションでインストール後のタスクを完了します。
10.1. アップグレード要件
Satellite 5 のアップグレードに進む前に、以下の要件を満たす必要があります。
10.1.1. コンテンツ同期の変更
Red Hat Satellite 5.8 より、コンテンツを同期するために使用するツールは、コンテンツソースによって異なります。インターネット経由で Red Hat コンテンツ配信ネットワーク (CDN) からコンテンツが同期される場合は、Content Delivery Network Synchronization (
cdn-sync) ツールが使用されます。コンテンツが Red Hat Network Channel Content ISO から同期される場合、またはある Satellite インスタンスから別の Satellite インスタンスに同期される場合は、Satellite Synchronization (satellite-sync) ツールが使用されます。各ツールの使用と各コンテンツソースタイプでの使用については、本章の複数のセクションで説明されています。Red Hat Satellite 5.8 では、Red hat Network の終了により新規のツールが導入されました。
cron などでコンテンツの同期をスケジュールしている場合、必要に応じてそれらのスケジュールされたジョブを確認し、修正します。移行を容易にするために cdn-sync および satellite-sync ツールに同じパラメーターが数多く含まれますが、それらは同等ではありません。各ツールの詳細については、8章コンテンツと同期 を参照してください。
10.1.2. Satellite 5 インスタンスのバックアップ
アップグレードの前に、Satellite 5 を復元できることを確認します。Satellite 5 インスタンスが仮想マシン上にある場合は、スナップショットを取得します。Satellite 5 インスタンスが物理ホスト上にある場合は、Satellite 5 インスタンス、データベース、および基礎となるオペレーティングシステムの完全なバックアップを行います。Satellite データベースが管理データベースインスタンスでホストされている場合は、Satellite 5 サーバーに対しても同様のバックアップを行います。
10.1.3. PostgreSQL アップグレード
組み込みデータベースおよび管理データベースの設定については、Satellite インストールプログラムが PostgreSQL をバージョン 9.5 にアップグレードします。外部データベース設定については、PostgreSQL をバージョン 9.5 にアップグレードすることは推奨されますが、必須ではありません。
10.1.4. データベースディスク容量の確認
アップグレードプロセス時に Satellite データベースで変更が生じます。アップグレードを開始する前に、利用可能なディスク容量が既存の PostgreSQL データディレクトリーの現在のサイズ以上であることを確認します。
手順10.1 データベースディスク容量の確認
- 組み込みデータベースで使用されているディスク容量を計算します。
- Satellite 5.6 の場合組み込みデータベースはディレクトリー
/var/lib/pgsqlに格納されます。アップグレード後に、組み込みデータベースはディレクトリー/var/opt/rh/rh-postgresql95/lib/pgsqlに格納されます。# du --summarize -h /var/lib/pgsql
以下にduコマンドの出力例を示します。81M /var/lib/pgsql
- Satellite 5.7 の場合組み込みデータベースはディレクトリー
/opt/rh/postgresql92/root/var/lib/pgsqlに格納されます。アップグレード後に、組み込みデータベースはディレクトリー/var/opt/rh/rh-postgresql95/lib/pgsqlに格納されます。# du --summarize -h /opt/rh/postgresql92/root/var/lib/pgsql
以下にduコマンドの出力例を示します。81M /opt/rh/postgresql92/root/var/lib/pgsql
- Satellite 5.8 向けの組み込みデータベースの場所にある利用可能なディスク容量を確認します。
# df -h /var
以下にdfコマンドの出力例を示します。Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/mapper/vg_testhost01-lv_root 50G 3.4G 44G 8% / - 組み込みデータベースにより使用されたディスク容量と利用可能なディスク容量を比較します。利用可能なディスク容量が組み込みデータベースにより使用されている合計ディスク容量よりも小さい場合は、その問題が解決されるまで作業を続行しないでください。
10.1.5. Satellite 5.8 マニフェストのダウンロード
Red Hat Satellite 5 の以前のバージョンでは、製品サブスクリプションの詳細は Satellite 証明書に含まれていました。また、Satellite 証明書を Red Hat カスタマーポータルからダウンロードし、Satellite にインポートしていました。Satellite 5.8 以降では、すべてのサブスクリプションは Red Hat Network の代わりに Red Hat サブスクリプションマネージャーによってホストされます。Satellite 5.8 では、証明書の代わりにマニフェストファイルが使用されます。このファイルの形式は Satellite 5.8 に固有であり、ファイルには製品サブスクリプションの詳細が含まれます。
手順10.2 Satellite 5.8 マニフェストのダウンロード
- カスタマーポータルにログインし、Subscriptions (サブスクリプション)をクリックします。
- Satellite 組織 をクリックします。
- Satellite をクリックします。
- アップグレードする Satellite インスタンスの名前をクリックします。
- Version: (バージョン:) ドロップダウンリストから Satellite 5.8 を選択し、 をクリックします。
- をクリックし、マニフェストファイルを保存します。
- アップグレードする Satellite 5 ホストにマニフェストファイルをコピーします。
# scp manifest_file.zip root@satellite.example.com:/root
10.1.6. Satellite 5.8 ISO のダウンロード
Satellite 5.8 のインストールメディアは、Red Hat カスタマーポータルから ISO 形式でダウンロードできます。
手順10.3 インストールメディアのダウンロード
- カスタマーポータルにログインします。
- Downloads (ダウンロード) をクリックします。
- Red Hat Satellite をクリックします。
- Versions (バージョン) ドロップダウンリストから 5.8 for RHEL 6 を選択します。
- Architecture (アーキテクチャー) リストで x86_64 または s390x を選択します。
- Red Hat Satellite 5.8 Binary DVD をダウンロードします。
- アップグレード要件に応じて、DVD ISO イメージを DVD メディアに書き込むか、Red Hat Satellite がインストールされるホストにコピーします。DVD ISO イメージを含むホストで以下のコマンドを実行して DVD ISO イメージを Satellite ホストにコピーします。この例では、ISO イメージはディレクトリー
/rootにコピーされます。# scp satellite.iso root@satellite.example.com:/root
Red Hat Satellite を DVD からアップグレードする場合は、ダウンロードされた ISO イメージを書き込み可能な DVD に書き込みます。
10.1.7. Red Hat サブスクリプションマネージャーへの登録の移行
Red Hat Network の終了時期が近づいているため、既存の Red Hat Satellite 5 インストールは Red Hat Subscription Management に移行する必要があります。既存の Satellite 5 インスタンスをアップグレードする前に、移行を完了してください。完全な詳細については、11章RHN から RHSM への移行 を参照してください。

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