Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
4.3. 仮想化クライアントシステムの管理
クライアントシステムの管理やプロビジョニングを行うためには、Red Hat Network の中央サーバーのコンテンツを Red Hat Satellite に同期させます。
少なくとも次のチャンネルを同期します。
Red Hat Enterprise Linux 5 の場合
- Red Hat Enterprise Linux Server (32 ビット x86 対応の v.5) - rhel-i386-server-5 (およびすべての子チャンネル)
- RHEL サーバー向け Red Hat Network Tools (32 ビット x86 対応の v.5) - rhn-tools-rhel-i386-server-5
- Red Hat Enterprise Linux Server Virtualization (32 ビット x86 対応の v.5) - rhel-i386-server-vt-5 (およびすべての子チャンネル)
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
- Red Hat Enterprise Linux Server (64 ビット x86_64 対応の v.6) - rhel-x86_64-server-6 (およびすべての子チャンネル)
- RHEL サーバー向けの Red Hat Network Tools (64 ビット x86_64 対応の v.6) - rhn-tools-rhel-x86_64-server-6
4.3.1. 仮想システム用ホストシステムのセットアップ
ゲストシステムの作成前に、まずはホストシステムの準備が必要です。Red Hat Enterprise Linux Server のキックスタートプロファイルを作成し、次にそのキックスタートプロファイルを使ってオペレーティングシステムをホストにインストールします。これらのステップが完了したら仮想ゲストのプロビジョニングに進みます。
4.3.1.1. ゲストシステム用のキックスタートプロファイルの作成
- Satellite の Web インターフェースにログインします。ユーザーの Red Hat Network (Your Red Hat Network) にある タスク ウィジット内の キックスタートの管理 (Manage Kickstarts) リンクをクリックして キックスタート概要 の画面まで行きます。または システム タブをクリックしてから左のナビゲーションバーの キックスタート サブタブをクリックしても キックスタート概要 の画面まで行くことができます。
- キックスタート概要 ページの右上部にある キックスタートのアクション ウィジット内の 新規のキックスタートプロファイルを作成 をクリックします。
- 他のプロファイルと区別できるようプロファイルのラベルを入力します。ここでは説明しやすいようラベルを host-system-for-virtual-guests にしたと仮定して進めます。
- ベースチャンネル フィールドには、 Red Hat Enterprise Linux ($ARCH 対応の v.5 または 6) を選択します ($ARCH はご使用のホストシステムのアーキテクチャーです)。
注記
32 ビットの Red Hat Enterprise Linux 5 または 6 を 64 ビットのホストシステムにインストールすることは可能です。ただし、これを行う場合はゲストシステムも 32 ビットバージョンの Red Hat Enterprise Linux を稼動しなければならないので注意してください。 - キックスタート可能なツリー フィールドでは、
ks-rhel-$ARCH-server-5 (または 6)を選択します。$ARCH はご使用のホストシステムのアーキテクチャーになります。 - 仮想化タイプ を選択します。
注記
既存のキックスタートの 仮想化タイプ を変更する場合、ブートローダーやパーティションのオプションも変更してしまう可能性があり、ユーザーの行ったカスタマイズ部分を上書きする可能性があります。仮想化タイプ を変更する場合は パーティション (Partitioning) タブを見て設定が適切であることを確認してください。 - 最後に、画面の右下にある 次へ ボタンをクリックして次のステップに移動します。
注記
上記のオプションがフィールド内にない場合、Red Hat のサーバーから Satellite へのソフトウェアチャンネルのコンテンツの同期が正常に行われていない可能性があります。
- ホストシステムのインストール用の配信ファイルの場所を選択します。この画面では、デフォルトのダウンロード場所 がすでに入力されています。次へ ボタンをクリックしてステップ 3 に移動します。
注記
デフォルトのダウンロード場所がない場合、Red Hat のサーバーから Satellite へのソフトウェアチャンネルのコンテンツ同期が正常に行われていない可能性があります。 - プロビジョニングを行うホストシステムに設定する root パスワードを選択し、完了 をクリックしてプロファイルの作成を終了します。
- 新たに作成されたキックスタートプロファイルが表示されます。プロファイルの各種タブを確認して設定を修正することができますが、ほとんどの場合デフォルト設定で正しく動作するので、修正は特に必要はありません。Satellite Web インターフェースを使ってゲストをリモートで開始し、停止できるようにするには、
acpidパッケージを含める必要があります。
4.3.1.2. ホストシステムのキックスタート
新たに作成されたキックスタートプロファイルを使用してホストシステムをキックスタートします。ホストシステムをキックスタートする方法として 3 つのシナリオがあります。以下のシナリオを読んで、最適なシナリオの手順に従ってください。
4.3.1.2.1. ホストシステムに Red Hat Enterprise Linux がインストールされていない
ブート CD を作成してホストシステムでキックスタートを開始します。ホストのプロビジョニングを行うために、先ほど作成したキックスタートプロファイルを使用することができます。次の手順を行うには、使用するマシンに物理的なアクセスが必要なので注意してください。
sshを使って Satellite にログインし、ホスト用のブート CD を作成するために ISO を探します。Satellite は次の場所にあります。/var/satellite/rhn/kickstart/ks-rhel-i386-server-5.3/images/boot.iso
注記
キックスタートするのにフラッシュメモリ USB キーを使ってシステムを起動することができます。これを実行するためのヒントについては、『Red Hat Enterprise Linux インストールガイド』 を参照してください。お使いのホストシステムのハードウェアがこれらのデバイスからの起動に対応している必要がありますので注意してください。- ドライブにブート CD を挿入してシステムを再起動し、CD-ROM ドライブがシステムの BIOS で 1 番目の起動デバイスに設定されていることを確認します。
- 再起動したら、ブートプロンプトが表示されるはずです。次のコマンドをこのブートプロンプトに入力してキックスタートを開始します。
linux \ ks=http://your-satellite.example.com/ks/label/the profile label you created earlier
注記
システムによっては、上記のコマンドにksdevice=eth0を追加する必要がある場合や、キックスタートプロセス中の混同を防ぐためシステムの BIOS で 1 つまたは複数の NIC を無効にする必要がある場合などがあります。 - ホストシステムのキックスタートが開始されます。完了するまでに約 15 分ほどかかります。このキックスタートが正常に完了すると、仮想ゲスト用のホストシステムのプロビジョニングが完了し Satellite に登録されたことになります。
4.3.1.2.2. ホストシステムに Red Hat Enterprise Linux 6 または 7 がインストールされている
ホストシステムを Satellite に登録し、システム上に必要な KVM パッケージがインストールされているかどうかを確認します。インストールされていない場合は、Satellite を使ってインストールします。
注記
Red Hat Enterprise Linux 6 では、仮想化に対応しているのは、64 ビットの Intel および AMD マシンのみです。
注記
Xen 仮想化ホストは現在、Red Hat Enterprise Linux 6 ではサポートされていません。
- まず、ホストシステムを Red Hat Satellite に登録します。
sshを使ってホストシステムに接続します。その後、root で次のコマンドを発行します。# rhnreg_ks --serverUrl=http://your-satellite.example.com/XMLRPC \ --username=username --password=password注記
ホストシステムが別の Red Hat Network サーバーにすでに登録されている場合、上記のコマンドに--forceオプションを追加します。 - 次に、Satellite の Web インターフェースでホストシステムのプロファイルを開きます。https://your-satellite.example.com/ で Satellite の Web インターフェースにログインします。上部のナビゲーションバーにある システム タブをクリックします。登録したばかりのホストシステムが表示されるはずです。プロファイル名をクリックしてそのシステムのプロファイルページにアクセスします。
- 仮想ゲストをホストするために必要となるソフトウェアにアクセスする必要があるので、そのソフトウェアチャンネルへのアクセス権を有していることを確認してください。ホストシステムのプロファイルページから、 サブスクライブされているチャンネル ヘッダーの チャンネルサブスクリプションの変更 (Alter Channel Subscriptions) リンクをクリックします。RHEL Virtualization と RHEL Server 用の Red Hat Network ツール (Red Hat Network Tools for RHEL Server) のそれぞれのチェックボックスにチェックを入れ、チャンネル一覧の下にある サブスクリプションの変更 ボタンをクリックします。
- システムで仮想ゲストをホストするために必要なソフトウェアがインストールされていることを確認します。ホストシステム上で、次のコマンドを root として実行します。Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
# rpm -q qemu-kvm rhn-virtualization-host python-virtinst
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合# rpm -q qemu-kvm rhn-virtualization-host virt-install
rpmがこれらのパッケージはインストールされていないことを示す場合、次のコマンドを root としてシステム上で実行してパッケージをインストールする必要があります。Red Hat Enterprise Linux 6 の場合# yum install qemu-kvm rhn-virtualization-host python-virtinst
Red Hat Enterprise Linux 7 の場合# yum install qemu-kvm rhn-virtualization-host virt-install
- マシンを再起動させて変更を反映するか、またはプロセッサーに適合した
modprobeコマンドを使います。# modprobe kvm_intel
または# modprobe kvm_amd
- また、start、pause、resume、および shutdown などの Satellite から送られてくるコマンドに対してホストシステムが応答するようにするためには、
osadパッケージをインストールして実行する必要があります。インストールするには、以下のコマンドを実行します。# yum install -y osad
インストールしたらosadプロセスを起動します。# /sbin/service osad restart
- これで Red Hat Network 仮想ゲストのプロビジョニングに関するホストシステムの準備が整ったはずです。
4.3.1.3. ホストシステムに Red Hat Enterprise Linux 5 がインストールされている
ホストシステムを Satellite に登録し、必要な Xen または KVM パッケージがシステムにインストールされているかどうかを確認します。インストールされていない場合は、Satellite を使ってパッケージのインストールを行います。
- まず、ホストシステムを Satellite に登録します。
sshを使ってホストシステムに接続します。root で、次のコマンドを発行してホストシステムを Satellite に登録します。# rhnreg_ks --serverUrl=http://your-satellite.example.com/XMLRPC \ --username=username --password=password注記
ホストシステムが別の Red Hat Network サーバーにすでに登録されている場合、上記のコマンドに--forceオプションを追加します。 - Satellite の Web インターフェースでホストシステムのプロファイルを開きます。https://your-satellite.example.com/ で Satellite の Web インターフェースにログインします。上部のナビゲーションバーにある システム タブをクリックします。登録したばかりのホストシステムが表示されます。プロファイル名をクリックしてそのシステムのプロファイルページにアクセスします。
- 仮想ゲストをホストするために必要となるソフトウェアにアクセスする必要があるので、そのソフトウェアチャンネルへのアクセス権を有していることを確認してください。ホストシステムのプロファイルページから、 サブスクライブされているチャンネル ヘッダーの チャンネルサブスクリプションの変更 (Alter Channel Subscriptions) リンクをクリックします。RHEL Virtualization と RHEL Server 用の Red Hat Network ツール (Red Hat Network Tools for RHEL Server) のそれぞれのチェックボックスにチェックを入れ、チャンネル一覧の下にある サブスクリプションの変更 ボタンをクリックします。
- システムで仮想ゲストをホストするために必要なソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します。ホストシステム上で、次のコマンドを root として発行します。
# rpm -q xen kernel-xen rhn-virtualization-host
KVM の場合は、次のコマンドを root で発行します。# rpm -q kvm kmod-kvm rhn-virtualization-host python-virtinst
rpmがこれらのパッケージはインストールされていないことを示す場合、次のコマンドを root としてシステム上で実行してパッケージをインストールする必要があります。# yum install xen kernel-xen rhn-virtualization-host
KVM ユーザーの場合は、次のコマンドを root で実行してインストールを行います。# yum install kvm kmod-kvm rhn-virtualization-host python-virtinst
Xen の場合、デフォルトで新しい xen カーネルが起動するよう/etc/grub.conf設定ファイルを編集する必要があります。grub.conf内で xen カーネルに関連する行となるtitle行の冒頭からinitrd行の末尾までを選択してコピーし、いったん削除してからgrub.conf内の最初のカーネルエントリとなるように貼り付けし直します。また、grub.confの上部にあるデフォルト変数の値が「0」に設定されていることも確認してください。注記
ホストシステム上でカーネルを更新しようとすると、再起動時のデフォルト選択は標準カーネルになります。必ず Xen カーネルがデフォルトで選択されるようにするには、/etc/sysconfig/kernelファイル内で以下の値を変更します。DEFAULTKERNEL=kernel
値をkernel-xenに変更します。DEFAULTKERNEL=kernel-xen
- マシンを再起動させて変更を反映するか、またはプロセッサーに適合した
modprobeコマンドを使います。# modprobe kvm_intel
または# modprobe kvm_amd
- システムを再起動して、xen カーネルで起動します。
uname -rコマンドを使って実行中のカーネルが xen カーネルであるかどうかを確認します。カーネル名に Xen の文字列が見当たらない場合は、正しいカーネルで起動していないことになります。注記
システムに Xen およびkernel-xenがすでにインストールされている場合は、rhn-virtualization-hostのインストール後に再起動を行う必要はありません。 - また、start、pause、resume、および shutdown などの Satellite から送られてくるコマンドに対してホストシステムが応答するようにするためには、
osadパッケージをインストールして実行する必要があります。インストールするには、以下のコマンドを実行します。# yum install -y osad
インストール後にosadプロセスを開始します。# /sbin/service osad restart
- これで Red Hat Network 仮想ゲストのプロビジョニングに関するホストシステムの準備が整ったはずです。
4.3.2. 仮想システムのセットアップ
仮想ゲストシステムで作業を行うには、仮想ゲストを簡単にプロビジョニングできるようにするキックスタートプロファイルを作成します。
4.3.2.1. ゲストシステム用のキックスタートプロファイルの作成
- Satellite の Web インターフェースにログオンします。概要 にある タスク ウィジットの キックスタートの管理 リンクをクリックするか、または上部ナビゲーションバーの システム、左のナビゲーションバーの キックスタート の順にクリックして キックスタート概要 画面まで移動します。
- キックスタート概要 のページで、右上にある キックスタートのアクション ウィジットの 新規のキックスタートプロファイルを作成 リンクをクリックします。
- 次に表示されるページがキックスタートプロファイル作成プロセスのステップ 1 になります。
- 他のプロファイルと区別しやすいプロファイルラベルを入力します。guest-system などがわかりやすいでしょう。
- ベースチャンネル フィールドでは、 Red Hat Enterprise Linux $PRODUCT ($ARCH 対応の v.5 または 6) を選択します。$ARCH はホストシステムのオペレーティングシステムのアーキテクチャーになり、$PRODUCT は Server か Client のいずれかになります。
注記
Client ソフトウェアチャンネルを Satellite に同期していなかった場合、Red Hat Enterprise Linux Client 5 または 6 は選択できない場合があります。注記
Red Hat Enterprise Linux 5 または Red Hat Enterprise Linux 6 と、Red Hat Enterprise Linux 5 または Red Hat Enterprise Linux 6 Desktop のチャンネルラベルは、それぞれ「server」と「client」になることに注意してください。 - キックスタート可能なツリー のフィールドでは、ks-rhel-$ARCH-$PRODUCT-5.3 を選択してください。 $ARCH はホストシステムのアーキテクチャーになります。$PRODUCT はゲストをプロビジョニングする製品に応じて「server」か「client」のいずれかになります。
- 仮想化タイプ を選択します。
注記
既存のキックスタートの 仮想化タイプ を変更する場合、ブートローダーやパーティションのオプションも変更してしまう可能性があり、ユーザーの行ったカスタマイズ部分を上書きする可能性があります。仮想化タイプ を変更する場合は パーティション (Partitioning) タブを見て設定が適切であることを確認してください。 - 最後に、画面の右下にある 次へ ボタンをクリックして次のステップに移動します。
- キックスタートプロファイル作成プロセスのステップ 2 では、ゲストシステムのインストール用の配信ファイルの場所を選択します。すでに デフォルトのダウンロード場所 が画面上で選択され、データが記入されているはずです。この画面の 次へ ボタンをクリックしてステップ 3 に進みます。
注記
Client ソフトウェアチャンネルを Satellite に同期していなかった場合、Red Hat Enterprise Linux Client 5 または 6 は選択できない場合があります。 - キックスタートプロファイル作成プロセスのステップ 3 では、プロビジョニングしているゲストシステムの root パスワードを選択し、次へ をクリックしてプロファイルの作成を完了します。
これでキックスタートプロファイルの作成が完了します。ステップ 3 が完了するとプロファイルの詳細に移動します。プロファイルの各種タブをブラウズして設定を変更することができますが、ほとんどの場合、デフォルトの設定で正常に動作するはずなので必ずしも変更する必要はありません。インターフェースは少な目に割り当てるようになっていますが、このキックスタートプロファイルでのゲストシステムには最低でも 3 GB の領域を割り当てることを強く推奨します。
4.3.2.2. ゲストシステムのプロビジョニング
- Satellite の Web インターフェースにログインします。上部ナビゲーションバーにある システム タブをクリックしてホストシステムのプロファイルに移動し、システム名をクリックします。
- ゲストシステムのキックスタートをスケジュールするには、ホストシステムのプロファイルで 仮想化 → プロビジョニング タブの順に進みます。ゲスト名 フィールドには guest1 を選択します。メモリ割り当て、 仮想 CPU、および ストレージ の各フィールドについては、デフォルトの値で良いでしょう。必要であれば変更を加えても構いません。インターフェースの各フィールドに入力されたアドバイスをメモしておきます。キックスタートプロファイル フィールドには前のステップで作成したゲストのシステムプロファイルを選択します。
- 画面の右下にある キックスタートをスケジュールしてから終了する ボタンをクリックすると、グストのゲストのキックスタート進捗状況が確認できる キックスタートの状態 ページに移動します。状態画面はキックスタートが正常に完了したことを表示します。新しいゲストを表示するには、Satellite 上のホストシステムのプロファイルの 仮想化 タブをクリックします。仮想システム一覧を表示するには、システム → システム → 仮想システム の順に移動します。
注記
ゲストのキックスタートをスケジュールしてからしばらく経っても キックスタートの状態 ページに キックスタートの開始 というゲストメッセージが表示されない場合、ホストにosadがない可能性があります。ホストシステムには、start (開始)、pause (停止)、resume (再開)、および shutdown (シャットダウン)などの Satellite から送られてくるコマンドに対して応答できるようosadパッケージが必要です。osadがインストールされ稼働されていないと、2.5 時間の間、または次回の Red Hat Network デーモンが実行されるまで、ホストシステムは Web インターフェースからこれらのコマンドを受信しなくなります。Satellite でホストシステムのプロファイルにある OSA の状態 フィールドを見るとosadのインストールおよび実行が行われているかどうかを確認することができます。OSA の状態 フィールドが存在しないか、またはこのフィールドがシステムが数分間 Satellite に接続していないという障害を示している場合、このホスト上で正常にゲストをプロビジョニングする前に、osad をインストールする必要があります。root としてyum install -y osadを実行します。注記
ゲストのキックスタート時に、キックスタートの状態ページから次のメッセージを受け取る場合があります。The install process on the guest system has not communicated to Red Hat Network in the past n minutes. This may be due to a hung install process, or it may just be due to a slow install because of hardware constraints. A log of the installation process is available, you may wish to review it to troubleshoot this issue.
このメッセージが表示されてから 20 分以上経過していない場合は、心配せずに待機してください。キックスタートが進行しているかどうかを確認するには、インストールログにエラーがないか確認し、またキックスタートの状態ページを再ロードするときに「最後に要求されたファイル」フィールドの更新が継続されているかどうかを確認します。 - ホストに追加のゲストを登録したい場合は上記のステップを繰り返します。ただし、一度にプロビジョニングできるのは 1 ゲストのみになることに注意してください。1 ゲストのキックスタートが進行している間に別のゲストのキックスタートをスケジュールしようとすると、現在進行しているゲストのキックスタートプロセスが取り消され、新しいゲストのキックスタートプロセスが開始します。
- ホストシステムのプロファイルで 仮想化 タブをクリックして、Satellite の Web インターフェース内に新たに作成した仮想ゲストのシステムを表示させます。次に、仮想システムのプロファイル名をクリックし、その Satellite システムのプロファイルを表示します。
4.3.2.3. 仮想ゲストのエンタイトルメントの管理
Red Hat Satellite には Flex ゲストエンタイトルメントがあり、これにより、物理システム用に確保された標準エンタイトルメントを使用せずに、仮想ゲストにエンタイトルメントを割り当てることができるようになります。
Flex ゲストのエンタイトルメントを管理する場合は 概要 -> サブスクリプション管理 -> 仮想化エンタイトルメント -> Flex ゲストエンタイトルメントコンシューマー の順にクリックしていきます。このページには Flex ゲストのエンタイトルメントを使用している全仮想ゲスト一覧が表示されます。
標準のエンタイトルメントを使用している仮想ゲストを検索して変換するには 標準のエンタイトルメントを使用しているゲスト サブタブをクリックします。
4.3.3. 仮想システムでの作業
仮想システムを設定したら、ホストシステム上で SSH や仮想化管理のインターフェースを介した接続などのさまざまな方法で仮想システムの管理およびカスタマイズが可能になります。
注記
このセクションでは主に、Xen ホストについて説明します。Red Hat Enterprise Linux 6 では、Xen は現在サポートされておらず、推奨される仮想化メソッドは KVM となっています。KVM の使用法について詳しくは、『Red Hat Enterprise Linux 仮想化ガイド』 を参照してください。
4.3.3.1. SSH 経由での仮想システムへのログイン
- 仮想システムの IP アドレスを検索する必要があります。この検索は、システム → 仮想システム タブの順に移動し、仮想システムのプロファイル名をクリックして行います。
- 仮想システムプロファイルページ上の、IP アドレス フィールドの左側の列に IP アドレスがあります。
- root として
sshを使ってこの IP アドレスに接続します。その際、さきほどのキックスタートプロファイル作成で仮想システム用に設定したパスワードを使用します。
4.3.3.2. ホスト経由でのコンソールへのアクセス
- まずホストシステムに接続してから作業するゲストの ID 番号を確認します。
sshでホストシステムに接続し次のコマンドを実行します。# xm list
これにより、Satellite 上で作成した全ゲストの一覧が ID 番号も含めて表示されるはずです。さきほど作成したゲストのguest1も ID 番号と共にこの一覧にあります。例えば、このゲストに 2 の ID が割り当てられていた場合、 - この仮想システムのコンソールにアクセスするには次のコマンドを実行します。
# xm console 2
即時にguest1上のログインプロンプトが見れるはずです。 - システムのプロビジョニングに使用したキックスタートプロファイルで設定したのと同じパスワードを使い、root として
guest1にログインします。(画面に特定のメッセージが表示されるかもしれません。この場合、使用しているキーボードの Enter キーを押して新しいログインプロンプトにします。) - ゲストコンソールを終了してホストシステムのコマンドプロンプトに戻るには、使用しているキーボードで Ctrl キーと ] キーを同時に押します。
4.3.3.3. Satellite の Web インターフェースを使ったソフトウェアのインストール
- ログインして システム → システム → 仮想システム に移動し、仮想システムのプロファイル名をクリックし、仮想システムのプロファイルをブラウズします。
- 仮想システムのプロファイルで、ソフトウェア+パッケージ タブをクリックします。
- パッケージ タブメニュー内の 新しいパッケージのインストール をクリックします。
- インストールしたいパッケージを選択して画面下部の右側にある 選択したパッケージをインストール ボタンをクリックします。
- パッケージインストールの詳細を確認してから画面下部の右側にある 確認 ボタンをクリックします。
- パッケージのインストールはゲストシステムが次回 Satellite にチェックインしたときに行われます。直ちにインストールの実行を強制するには、ゲストシステムで
rhn_checkコマンドを実行します。
4.3.3.4. 仮想システムから yum を使用したソフトウェアのインストール
仮想システムはそのゲストのプロビジョニングプロセスの一部として Satellite に登録されているので、
yum コマンドを使用してソフトウェアのインストールおよび更新を行えます。例えば、テキストエディターの vim をインストールするには、root として次のコマンドを発行します。
# yum install -y vim-enhanced
4.3.3.5. ホスト再起動時のゲストの再起動
ホストシステムが再起動するときに、デフォルトではゲストは再起動しないため管理者により手動で起動する必要があります。
ただし、
rhn-virtualization-host サービスはホストシステムの再起動が発生する際に自動的にゲストを再起動することができます。
このサービスを使用するには、以下の手順に従います。
- ホスト上にあるゲストの設定ファイルを
/etc/sysconfig/rhn/virt/の中から見つけます。UUID で名前が付けられることになりますが、正しいファイルを見つけるにはgrepコマンドを使用して UUID ファイル内でゲスト名を検索できます。 - 使用しているゲストシステムに対応する UUID ファイルを見つけたら、その UUID ファイルから
/etc/sysconfig/rhn/virt/auto/ディレクトリーにシンボリックリンクを作成します。# ln -s /etc/sysconfig/rhn/virt/GUEST_UUID.xml /etc/sysconfig/rhn/virt/auto/
4.3.3.6. 仮想システムの削除
仮想システムの削除は複数のステップを実行して行います。
- まず、削除する仮想システムをシャットダウンします。Satellite Web インターフェース内のホストシステムのプロファイルをブラウズし、仮想化タブをクリックし、削除する仮想システムを選択するとシャットダウンできます。画面の下部にある システムのシャットダウン ボタンをクリックしてシャットダウンを完了します。
- Satellite から仮想システムを削除します。仮想システムのチェックボックスを選択し、画面の下部にある システムの削除 ボタンをクリックして削除することができます。
注記
仮想システムのシャットダウン操作と削除操作は少なくとも 2 分ほど間隔を置いてから行ってください。間隔が短すぎると仮想システムが正しくシャットダウンせず、この稼働中の仮想システムを削除することになります。仮想システムが稼動している間にこれを削除しても、そのシステムは次回のチェックインで Satellite 上に再び表示されます。これが発生する場合、単純にシステムをシャットダウンした後に 2 分間待機してから再度削除を実行します。 - 削除する仮想システムのディスクイメージを削除します。例えば、guest1 のディスクイメージはホストシステム上の次の場所にあります。
/var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
次のコマンドでこれを削除します。# rm /var/lib/xen/disk-images/guest1.disk
guest1 が KVM ホストシステム上にある場合、ディスクイメージは次の場所にあるはずです。/var/lib/libvirt/images/guest1.img
- 最後に、ホストシステムから Red Hat Network 設定ファイルを削除しなければなりません。 guest1 の Red Hat Network 設定ファイルを見つけるには、次のコマンドを実行します。
# grep guest1 /etc/sysconfig/rhn/virt/*.xml
指定されたファイルを削除します。 例えば、以下のようになります。# rm /etc/sysconfig/rhn/virt/14e5cfbf72342515236ad74b260c2f6b.xml
- これで、ゲストシステムをホストシステムおよび Satellite から正常に削除できました。