Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite
第1章 ユーザーアカウント、グループ、システムの管理
1.1. ユーザーアカウントの管理
1.1.1. ユーザーアカウントの作成および削除
Red Hat Satellite web サーバー上の ユーザー ページは、Satellite ユーザーを管理する上で適したツールを提供します。このページを使用して、ユーザーアカウントの作成、削除、アクティベート、および停止を実行できると共に、ロールと関連付けられたパーミッションを割り当てることができます。
ユーザーアカウントの作成
Satellite ユーザーが Satellite サーバーに登録して製品の更新の要求や他の保守作業を行えるようにするには、適切なユーザーアカウントが必要になります。特定の Satellite 管理者
のみがユーザーアカウントを作成できます。
手順1.1 ユーザーアカウントの作成
ユーザーアカウントを作成するには:
- Satellite の web サーバーページに移動して、ナビゲーションバー上の ユーザー タブをクリックします。
- ページの右側で、新規ユーザーの作成 をクリックし、ユーザーの作成 ページを開きます。
- すべての必須フィールドに入力します。
注記
ログイン値は 5 文字以上の長さにしてください。使用できるのは英数字、ハイフン、下線、コンマ、ピリオド、および商用の at (@) の文字です。 - ログインの作成 をクリックして、新規ユーザーを作成します。Email が作成時に指定されたアドレスを使ってユーザーに送信され、ユーザーは新規のアカウント詳細について通知されます。また、パスワードはプレーンテキストに含まれます。
- アカウントの作成が完了すると、ユーザーの一覧 ページにリダイレクトされます。新規ユーザーのパーミッションの変更やオプションの設定を行う場合は、表示されている一覧からそのユーザーの名前を選択して ユーザーの詳細 ページを表示し、適切なタブに移動して変更を行います。
ユーザーアカウントの削除
Satellite 管理者
のみがユーザーアカウントを削除できます。削除されたアカウントを使用して、Satellite サーバーのインターフェースにログインしたり、動作をスケジュールしたりすることはできません。
警告
削除したユーザーアカウントを取得することはできません。削除した結果を判断するため、そのアカウントを停止してからユーザーアカウントを削除することを検討してください。
手順1.2 ユーザーアカウントの削除
ユーザーアカウントを削除するには:
- Satellite の web サーバーページに移動して、ナビゲーションバー上の ユーザー タブをクリックします。
- ユーザー名 の一覧から削除するアカウントのユーザー名をクリックします。ユーザーの詳細 ページが表示されます。
- ユーザーアカウントが Satellite 管理者ではないことを確認します。ユーザーが Satellite 管理者である場合、関連するチェックボックスをクリアにしてからサブミット をクリックします。ユーザーが Satellite 管理者ではない場合は次のステップに進みます。
- ユーザーの削除をクリックします。ユーザーの削除の確認 ページが表示されます。
- このユーザーアカウントを完全に削除してもよいかを確認してから ユーザーの削除 をクリックします。
ユーザーアカウントが正常に削除されると、アクティブなユーザー ページに戻ります。ユーザーの名前は アクティブなユーザー の一覧には表示されなくなります。
手順1.3 ユーザーのアクティベートと停止
ユーザーアカウントは、作成時に自動的にアクティベートされます。ユーザーアカウントは管理者が停止することも、ユーザーが各自のアカウントを停止することもできます。停止したユーザーアカウントは、Satellite サーバーのインターフェースにログインしたり、動作をスケジュールしたりすることができません。アカウントが停止される前にスケジュールされていたいずれの動作も、それらが完了するまで動作キューに置かれたままになります。停止されたユーザーアカウントは、管理者によってのみ再度アクティベートされます。
注記
管理者アカウントは、管理者ロールがアカウントから削除された後でなければ停止することができません。
ユーザーアカウントを停止するには:
- ユーザー タブ内にある一覧からユーザー名を選択し、ユーザーの詳細 ページを表示します。
- そのユーザーが Satellite 管理者かどうか確認します。Satellite 管理者である場合は、そのロールの横にあるチェックボックスのチェックマークを外してから サブミット をクリックします。Satellite 管理者ではない場合はそのまま次のステップに進みます。
- ユーザーを停止する をクリックします。この動作を確認するため再クリックが求められます。 詳細を確認してから ユーザーを停止する を再度クリックして確定します。
- アカウントが正しく停止されると、そのユーザー名は アクティブなユーザー の一覧には表示されなくなります。 停止されたユーザーアカウントを表示するには、 ユーザーの一覧 のメニューから 停止 のリンクをクリックします。
- ユーザーアカウントを再度アクティベートする場合は、停止 の一覧を表示させてから、再度アクティベートしたいユーザーの横にあるチェックボックスに印を付け、再度アクティベートする をクリックします。
1.1.2. ユーザーアカウントへのロールの割り当て
ユーザーアカウントの管理は、Satellite Server のナビゲーションバー上部にある ユーザー タブを使用して行います。ユーザーのパーミッションの変更やオプションの設定を行う場合は、一覧からそのユーザー名を選択して ユーザーの詳細 ページを表示します。次に、該当タブに移動して変更を行います。変更を加えて サブミット をクリックしてアカウントの詳細を修正します。
ユーザーのロール
ユーザーのロール を使ってユーザーアカウントに各種の役割を任せます。ユーザーロールによって役割やアクセスのレベルはそれぞれ異なります。
ユーザーに新しいロールを割り当てる場合は、 ユーザーの詳細 のページの該当チェックボックスを使ってロールの選択を行います。 変更を加え サブミット をクリックしてロールを修正します。
ユーザーロールには以下のような種類があります。
- Satellite 管理者
- 組織の作成、サブスクリプションの管理、Satellite Server のグローバル設定など、Satellite の管理作業を行うための特別なロールです。このロールは ユーザーの詳細 ページでは割り当てられません。Satellite Server 管理者ロールを有しているユーザーは、別のユーザーにロールを割り当てることができます。この割り当ては、管理 (Admin) → ユーザー の順に移動して行います。
- 組織の管理者
- 組織内でのユーザー、システム、およびチャンネルなどの管理作業を行います。組織の管理者には、その他すべてのロールに対する管理アクセスが自動的に与えられます。これらは、他のロールが選択されるとチェックボックスがグレー表示されるのでわかるようになっています。
- アクティベーションキーの管理者
- アカウント内のキーの作成、変更、削除など、アクティベーションキー関連の作業を行います。
- チャンネル管理者
- 組織内のソフトウェアチャンネルおよび関連チャンネルへの完全なアクセスが与えられます。チャンネルのサブスクリプションをグローバルに可能にする、新しいチャンネルを作成する、チャンネル内のパッケージを管理する、などの作業を行います。
- 設定管理者
- 組織内の設定チャンネルおよび関連チャンネルへの完全なアクセスが与えられます。組織内のキックスタートプロファイルおよび関連するアイテムへの完全なアクセスも与えられます。組織内のキックスタートプロファイル、チャンネルおよびファイル管理設定の作業を行います。
- Monitoring 管理者
- プローブのスケジューリングや他のモニタリングインフラストラクチャーの監視などを行います。このロールは Monitoring を有効にしている Satellite Server にしかありません。
- システムグループ管理者
- このロールは、アクセス権を付与されたシステムおよびシステムグループに対して完全な権限を有します。システムグループの新規作成、割り当てられたシステムグループの削除、グループへのシステムの追加、グループに対するユーザーアクセスの管理などの作業を行います。
Satellite 管理者は、自らの権利を含む Satellite 管理者の権利を削除できますが、Satellite 管理者は最低でも常に 1 名必要です。