Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Satellite

1.2.7. ベースチャンネルの詳細

カスタムのチャンネル管理のほぼすべての作業は ベースチャンネルの詳細 ページ内で行われます。左側のナビゲーションバーにある ソフトウェアチャンネルの管理 をクリックして、変更するチャンネル名を選択するとこのページにアクセスすることができます。このページは次のようなタブで構成されています。
  • 詳細 - 親チャンネル、チャンネル名、要約および説明などのチャンネルに関する基本的な情報が表示されます。この情報の一部は変更が可能です。また、組織の管理者とチャンネル管理者からは ユーザー毎のサブスクリプション制限 のコンボボックスが見えるようになっています。すべてのチャンネルのデフォルトの動作により、すべてのユーザーがシステムをこのチャンネルにサブスクライブさせることができるようになっています。このボックスのチェックを外して チャンネルの更新 をクリックすると サブスクライバー タブが表示されます。このタブを使用して特定のユーザーにこのチャンネルへのサブスクリプションパーミッションを与えます。
  • 組織 - チャンネル内のコンテンツの表示および使用へのアクセスをチャンネルが付与した組織の一覧が表示されます。これらの組織は、組織の信頼が確立されているために表示されます。このチャンネルへの組織によるアクセスはここで修正できます。このチェックボックスを選択して アクセスの変更 をクリックし、組織のアクセスを削除できます。組織の管理者とチャンネル管理者は全チャンネルへのサブスクリプションのアクセスが自動的に与えられていることに注意してください。
  • マネージャー - カスタムチャンネルの管理パーミッションを有するユーザーを一覧表示します。組織の管理者およびチャンネル管理者に対してこのタブが表示されます。このチャンネルのすべての管理パーミッションを許可するユーザーのチェックボックスを選択して 更新 をクリックします。このステータスでは、ユーザーは新規のチャンネルを作成することはできません。組織の管理者とチャンネル管理者は全チャンネルへの管理アクセスが自動的に与えられていることに注意してください。
  • エラータ - 各カスタムチャンネルに関連付けられたエラータを表示します。Red Hat Network が Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアに対してエラータ更新を生成し、配信するのと同様に、最新コードによるサーバー更新の一環として、カスタムチャンネルにエラータ更新を配信します。このタブには、エラータの表示や追加、削除、およびクローン作成などができる 一覧表示/削除追加、および クローン作成 などのサブタブが含まれています。エラータのクローン作成は Red Hat Satellite Server からしか行えませんので注意してください。
    • 一覧表示/削除 - カスタムチャンネルに現在関連付けられているすべてのエラータを表示し、その関連付けを取り消すことができます。チャンネルからエラータを削除するには、エラータのチェックボックスを選択してページ右下の エラータの削除 をクリックします。削除するエラータが一覧表示されている確認のページが表示されます。確認 をクリックして削除の作業を完了します。
    • 追加 - チャンネルにエラータを追加できます。チャンネルに適用できる可能性があるエラータがすべて表示されます。チャンネルにエラータを追加するには、該当のチェックボックを選択して エラータの追加 をクリックします。エラータの管理については、5章エラータ管理 を参照してください。
    • クローン作成 - Satellite を利用している場合、これを使用するとクローン作成したチャンネル用にエラータと関連のパッケージを複製することができます。このサブタブは、「オリジナルの状態」または「エラータ選択」のいずれかのオプションを使ってクローン作成したチャンネル用にフィールドが入力された状態ですぐに表示されます。ターゲットチャンネル (元となったチャンネル) に対してエラータが発行されると常に クローン タブもエラータを取得します。これは、現在の状態のオプションでチャンネルをクローン作成した場合に役立ちます。クローン作成オプションの詳細については 「ソフトウェアチャンネルのクローン作成」 を参照してください。
      クローン作成したチャンネルにターゲットチャンネルからのエラータを組み込むには、各アドバイザリのドロップダウンメニューから マージ または クローン作成 のいずれかを選択します。マージ オプションは、そのエラータのクローンが以前に作成されている場合にのみ表示されます。エラータをチャンネル全体に関連付ける際に重複エントリを避けるために使用します。以前のクローンからエラータに修正を加える場合など、新規のエントリを作成する場合は、クローン作成 オプションを使用します。
      デフォルトでは、クローン作成したエラータはオリジナルの Red Hat アドバイザリのラベルを継承し、「RH」のプレフィックス部分が「CL」になります。例えば、RHSA-2003:324 は CLSA-2003:324 になります。以降の同じアドバイザリのクローンは「CM」、「CN」などのように 2 番目の文字がその順序を表します。ラベルは「エラータ管理」ページで変更することができます。詳細は 5章エラータ管理 を参照してください。
      エラータのクローンが以前に作成されている場合、そのエラータは マージ オプションのほかに、所有するエラータ (Owned Errata) の列内に値を持ちます。エラータラベルは詳細ページにリンクしています。そのクローンが作成されたエラータは発行済みなのか、またはオリジナルのアドバイザリから変更が加えられたのかは、 括弧で囲まれた pubmod の各フラグで識別します。フラグの前にプラスの印 + があれば肯定を示し、そのクローンのエラータは発行されています。 フラグの前のマイナスの印 - は否定を意味します。例えば、(-mod) はパッケージが削除されたという意味になる場合があります。カスタムのエラータの発行および編集については 5章エラータ管理 を参照してください。
      クローン作成したチャンネルからエラータを排除する場合は、ドロップダウンメニューで 何も行わない を選択します。変更を確認したら エラータのクローン作成 をクリックします。 確認のページで発生する変更を確認して エラータの更新 をクリックします。
    • 同期 - 最初にチャンネルのクローンを作成した時には含まれておらず、その後の更新で追加されたエラータパッケージを表示します。このページでは、必要なチェックボックスに印を付け エラータの同期 をクリックすることで、クローン作成されたチャンネルを現在のエラータに同期させることができます。
  • パッケージ - 各カスタムチャンネルに関連付けされたパッケージを表示します。このタブにはパッケージの表示、追加および削除を行うことができる 一覧表示/削除追加比較 などのサブタブが含まれています。
    • 一覧表示/削除 - 現在、カスタムチャンネルに関連付けられている全パッケージを表示します。また、その関連性を取り消すこともできます。チャンネルからパッケージを削除する場合は、そのパッケージのチェックボックスを選択してページ右下の パッケージの削除 をクリックします。削除対象のパッケージを一覧表示した確認のページが表示されます。確認 をクリックして削除作業を完了します。

      重要

      このページに表示される一覧は、ソフトウェアチャンネルの詳細 ページで使用できる標準的なパッケージの一覧とは異なり、パッケージの最新バージョンだけでなくデータベースにある全バージョンを表示します。最新バージョンを削除するとパッケージの旧バージョンに戻ることができます。
    • 追加 - チャンネルにパッケージを追加することができます。利用可能なパッケージを表示するには 表示 ドロップダウンメニューから1 つのオプションを選択して 表示 をクリックします。編集中のチャンネルにパッケージを追加する場合は、該当するチェックボックスを選択して パッケージの追加 をクリックします。この手順に関する詳細は 「パッケージのソフトウェアチャンネルへの割り当て」 を参照してください。
    • 比較 - 異なるチャンネル間でパッケージ一覧の比較ができます。違いを見るには、「比較対照 (Compare to):」 ドロップダウンメニューからもう1つのチャンネルを選択して 比較 をクリックします。両方のチャンネルには含まれていないパッケージがすべて表示され、それぞれの既存チャンネルの場所が示されます。
  • リポジトリ - リポジトリの管理 を選択して、チャンネルに yum リポジトリを割り当てリポジトリの内容を同期します。
    • 追加/削除 — 設定したリポジトリの一覧を表示します。リポジトリ名の横にあるチェックボックスを選択してから リポジトリの更新 をクリックするとリポジトリの追加や削除を行うことができます。
    • 同期 — 設定したリポジトリを一覧表示します。同期のスケジュールはドロップダウンボックスを使って設定できます。または、今すぐ同期 をクリックするとすぐに同期を開始することもできます。